着物試着が人種差別になるのはなぜ?-元の記事を調べてみた

kimono
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みなさんこんにちは
株式会社LIFE PEPPERのMJ(エムジェイ)です。
突然ですが、まずはこちらの記事をご覧下さい。

>>参照:ボストン美術館の和服試着イベント、「人種差別だ」と抗議され中止に(ライブドアニュース)

どうでしたか?私自身の率直な感想は「ん?どういうこと?」でした。

「着物がどうしたら人種差別になるんだろう」そう思った方も多いのではないでしょうか。

今回はこの記事の元となるBBCの英文記事を読み、一体何が人種差別なのかを見ていきたいと思います。

>>参照:Boston kimono exhibit in race row

気になった二つの文章

大事だと思った部分を引用します。
Protesters quickly labelled this event as racist, saying it propagated racial stereotypes and encouraged cultural appropriation.
(抗議する人たちは「人種的固定概念を植え付け、文化の盗用を助長する」と主張し、このイベントを人種差別的なものだとした。)

Christiana Wang, another protester, said Asian Americans tend to be underrepresented and are forced into certain categories, such as the geisha or the quiet student.
(抗議者の一人であるクリスティアナ・ワンさんは次のように述べた。
「アジア系アメリカ人は十分に意見を言えないことも多く、強制的に『Geishaや大人しい生徒』という特定の枠にカテゴライズされてしまうのです。」)

文化の盗用とは

ここで気になるのは「文化の盗用」という概念。
私にとってはものすごく新鮮な概念でした。

例えば、白人は着物を着たり、カッコイイ漢字を使った商品を売ったりと、日本の文化をなんの差別意識もなくまとえますし脱ぎ捨てることもできます。しかし、日本で生まれた日本人は脱ぎ捨てることはできません。

そのような行動を文化の盗用と言います。つまり、「文化を軽視したような行動」が問題となるわけです。

日本の文化を真似してくれることは日本人にとってはどこかうれしいと感じる部分もありますが、海外ではこの文化の盗用が問題になったケースは少なくないそうです。

>>ミランダ・カー、ゲイシャ姿でVOGUE表紙
>>ケイティ・ペリー、着物姿で新曲を披露したステージに「人種差別!」と批判の声

今回のことに関して

今回の着物試着の件に関しては「理解できない」という声が海外でも多いです。
実際に美術館側も文化の相互体験を目的にしていたそうなので、文化を軽視した行動ではないと私も思います。

ただ、このようなニュースを読んだときに「日本が嫌いだからこのような批判をするのではないか」と一辺倒に決め付けてしまうのは良くありません。

元の記事を読んでわかりましたが、抗議した人は抗議した人なりのコンプレックスがあります。
軽々しくカテゴライズされてしまったり、個人ではなく人種として見られてしまったり。

今回は筋違いな行動だったとしても、第三者として常に冷静な視点を持ち分析していくことはどちらにせよ重要なことですね。

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