ロボットと人間の未来(独現地ニュース)

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我々日本人から見れば不思議ですが、ドイツ人は人型のロボットが苦手みたいですね。今回もドイツ現地のニュースを翻訳してお届けします!

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ドイツは日本でのロボット利用による成功を再現することはできるのか

ロボットが看護師にとって代わる?!ほとんどのドイツ人はこれが実現するとは思っていないが、一方、技術大国として知られる日本ではすでに現実化しつつある。
ドイツと日本両国の調査員は、人々がもつロボットの恐怖心を減らし、人々に受け入れてもらうよう努めている。

※写真はイメージ ※写真はイメージ

大きな黒い瞳、半開きの口、子供らしい鼻をもっていてかわいらしい。
Affeto(メイン写真)は遠目には人間のように見えるが、近づいて見ると、体の各部位は金属で構成されており、「肌」はシリコンでできているのが分かる。
Affettoは人工知能と、人々を惑わせるほど人間に似ている顔の表情を兼ね備えている「人間によく似たロボット」である。このロボットはあさだ みのる氏によって大阪大学で開発された。彼はロボット調査者の先駆者であるのと同時に「あさだプロジェクト」におけるリーダーである
このロボットを用いて、人間の認知開発の中に新たな洞察力を取り入れることをあさだ氏は望んでいる。あさだ氏は「ロボットは我々の友達であり、彼らを恐れることはない。」と述べる。

ロボット使用が一般化されている日本

工科大学での理解において、ロボットの使用はごく普通であり、専門家は将来的にロボットの実用化は進み、中でもサービス産業においてはその需要は高まると指摘している。さらに、ロボットは健康に関する分野、とくに看護師として使用されている。

日本国民は高齢化が急速に進んでいて、将来的に若者が不足することは目に見えている。そして、十分な看護師がいないことは言うまでもない。日本政府はこういうわけで現代のヘルスケアのための科学技術に依存しつつある。

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すでにいくつかの日本の病院やヘルスケア施設においては多くのロボットが使用されている。
それらは高齢者の世話をし、一緒に歌を歌い、活動を共にする。機械的な援助をもとに、日本の科学者たちは、車いすに変えることができるベッドを製造した。サイバーダイン会社は「外骨格」(HALと呼ばれている)を製造した。これは、患者さんが再び歩けるようになるための訓練のプロセスを助ける機械的なスーツである。このスーツは現在のところドイツのBochum州にある、Hospital Bergmannsheil大学で検証されている。

彼らは我々を手伝うことができる

あさだ氏は、「ロボットは人間にとって代わることばできない。しかし、我々を手伝うことはできる。人間にとっては肉体的に非常に骨の折れることであり、ストレスフルである行動をロボットにさせることができる。そして、我々のような高齢者の多い社会において、ロボットは本当に必要である」と述べた。

しかし、あさだ氏は、ロボットは人々に受け入れられなければ人々の助けにはならないということを知っている。彼は次のように述べる。

「七年前、私たちは人間によく似たグレー色のロボットを開発した。色を加える事は明らかに問題であった。はじめのうち、人々はロボットと一緒にいることに不快感を覚えた。人々がロボットをフレンドリーだと感じたのはインターアクションの際だけであった。ロボットと直接的にコンタクトをとることは恐怖心を緩和させるのを助けることができる。」

ドイツ人がロボットと仲良くなれる日が来るのか?

一般的にドイツではロボットにおける恐怖心を抱いていて、特に人間の形をしたロボットにおいて強い恐怖心を抱く。この恐怖の背景にあるものは何か、そして何がこの恐怖心を最小化することができるのか。

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心理学者であり、Bielefeld大学で認知インターアクション科学技術(CITEC)の分野を専門とする教授である、Friederike Eyssel氏は調査を行い、ロボットの顔の表情と、ジェスチャー、目の動きがもたらす人間への効果を調べるために実験した。「我々は、ロボットがどれくらいの範囲において、より人間に見えるように製造されうるのかを知りたいと思っている。その結果人々は、人間の表情と個人的な特徴が人特有のものであると考えられる。」と述べる。

Bielefeldの調査員らは、人間と機械がどのようにインターアクションを行うかを研究するために、認知ロボットサービス分野にも従事している。ここで、ロボットは夜の映画鑑賞において、友人グループにスナック菓子や飲み物を提供したり、ドアを開けさえもする。

これらの実験に関与した人々とのインタビューでは、ロボット利用者が常にロボットを管理したい、という感情を持っていて、望むときにいつでもロボットの機能をとめることができる、ということを望んでいると明らかにしている。」とEyssel氏は述べた。

今のところ、人々がロボットと共にして完全に快適であると感じるシナリオは、ドイツにおいて考え難いことである。しかし、Eyssel氏は、「ロボットの使用の拒絶は精神的妨害においてのみである。ロボットをうまく使用することは何か違いを生じさせるであろう」と彼女は述べる。

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ドイツの多くの調査グループは、「社会的パートナーとして受け入れられるロボットを開発することは大変であるが、同時に役に立つ」とも述べる。しかし、ドイツのヘルスケアセンターにおいてロボットが看護師にとって代わるということは考え難いだろう。
だが、Eyssel氏はドイツでのロボットに対する認識が変わることを望んでおり、こう語っている。

もし、フレンドリーなロボットか厳格な看護師のどちらかを選ばなくてはならないならば、私はおそらくフレンドリーなロボットを選ぶだろう。

記事元:http://www.dw.com/en/can-germany-replicate-japans-success-with-robots/a-18888703

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