インバウンドで拓く医療観光の可能性

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インバウンドと日本の医療

医療観光-メディカルツーリズム

その傾向は消費動向調査にも表れています。観光庁が発表している2016年の訪日外国人消費動向によれば、2016年4月-6月にかけて韓国から渡航した人の目的として「健診・治療」が0.25%と前年同時期の0.07%から上昇しています。

このトレンドは世界で広まっています。韓国、タイでは日本より早く、この医療観光事業に取り組み始めました。地理的に距離が近いこと、言語的に障害が低いことからも、日本より効果的にメディアツーリズムを行えるとみえます。

検診目的の観光と治療目的の観光

医療観光は健診・検診目的と治療目的とで2つのカテゴリーに分けられます。よく話題になるのは検診目的のメディアツーリズムです。これはいわゆる人間ドックと言われるもので、1日、2日と短期間で終わるものが多いため、ツアーに組み込みやすいという特徴があります。

日本のメディカルツーリズム事情

メディアツーリズムの市場規模

さて、日本でのメディアツーリズムの実態はどうなっているのでしょうか。政策投資銀行のレポートによれば、2020年の潜在的なインバウンド医療観光市場規模を5507億円、うち純医療分野を1681億円としています。平成27年の訪日外国人旅行消費額が3兆4771億円、2020年までに8兆円を目指しているので、全体の約7%にあたります。もし見込み通りであれば、これからのインバウンドの成長領域といってよいと思いますが、過大評価ではないかという意見もあり、実際にどうなるかはなんとも言えない状況です。

治療目的の医療観光への転換

実はこの政府投資銀行の発表した見込みには、治療目的の医療観光は含まれていません。専門家たちが注目しているのはこの分野です。日本の高い医療技術を活かせるだけでなく、単価が高く、市場への貢献が期待できる領域だからです。

それだけではありません。治療目的の医療観光が隆盛することは医療メーカーや保険会社の海外進出の手助けにもなり得ると言われています。日本国内での最新機器を用いた症例を多く獲得すること、さらに外国人への治療による対外的なアピールが、日本の医療機器が世界へ認知される手がかりとなります。

医療目的のメディアツーリズム、これから注目の領域となるでしょう。

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参考
インバウンド医療観光成立の条件(みずほ情報総研)
医療の国際化を通じたインバウンドの増大(野村総研)

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