インバウンド消費動向速報(2016年7月~9月期)をわかりやすく解説!

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10月19日、観光庁は訪日外国人の消費動向調査の結果を公表しました。
今回は、その要点のまとめに加え、分析も行います。

観光庁発表要旨

消費額は前年比で2.9%の減少

訪日外国人による旅行消費額は9717億円となり、前年同期に比べ2.9%減少しました。減少したのは19四半期ぶりだそうで、今まで増加し続けてきたのがついに止まりました。

これを聞くと消費が落ち込んだのかなと思いますが、現地通貨ベースでみると、香港を除き増加しているそうです。つまり、今回の四半期ぶりの減少は円高によるものだ、というのが観光庁の見解でした。

レート、消費額について

人民元レートの推移

以下は人民元/円の長期のレート推移を示したものです(ヤフーFXより)。
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確かに、2015年の6月をピークに円高方向へレートが動いているのがわかります。とりわけ2016年の5月ごろからは急落しています。比較していたのは前年の同時期ですから、そこを比べると確かに円高です。

前年比で比べると、19四半期ぶりに落ち込んでいますが、連続した期間で比べるとどうでしょうか。中国を例にして調べてみました。
結果、買い物代は、1-3月期で15万1293円、4-6月期で12万3597円、そして7―9月期で10万1964円です。
レートと照らし合わせてほしいのですが、円高とともに買い物代そのものが落ち込んでいることがわかります。実は、買い物代の低下は今年から始まっていたことがわかります。
しかし一方で、消費総額は、1-3月期で9305億円、4-6月期で9534億円、そして7―9月期で9717億円と増加しています。つまり、旅行者の数はこの期間大幅に増え続けているようです。

買う品目の推移

以下に調査の集計結果をもとにした買い物代にしめる各項目の割合を載せます。
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4-6月期の上位3項目(化粧品、医薬品、服)がすべて割合を落としています。その代わり、菓子以外の食料品、カメラ、漫画・アニメは1%以上その割合を上げています。40代の訪日中国人の割合が上がっているので、もしかしたら関係があるのかもしれません。これらが長期的なトレンドになるか、注目ですね。

今回の消費動向速報、より詳しく業界ごとに分析した記事も書いています。記事はこちら

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参考:
訪日外国人消費動向調査

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