インバウンドが観光業界に与えた効果まとめ!

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インバウンド消費3兆円の行く先は

2015年度、訪日外国人の消費総額は3兆4771円となりました。この恩恵を被るのは一体どこなのでしょうか。業界ごとに分けて、その効果を簡単にまとめてみます。なお今回は、最新の7月-9月期のデータを用います。

交通業界(9.6%)

旅行中消費に占める交通費の割合は約1割です。詳しく調べてみると、鉄道の割合が高いことに驚きます。交通費中の半分以上は鉄道費が占めています。単価は11000円強ということですから、おそらく東京、京都間の新幹線費ということでしょうか。鉄道業界は、インバウンド需要に伴い、独自の鉄道パスを発行したりパンフレットの多言語化対応など、需要を取り込もうとする働きが活発化しています。また、ロマンスカーや花嫁のれんなどの観光列車を導入し、地域振興と結びつけている例もあります。

宿泊業界(30.7%)

割合で言えば、一番インバウンドの恩恵を受けていると行っても良いでしょう。都内のホテルは需要超過で予約が取りにくい状況が続いています。これから新規ホテルの開設は進むとみられますが、政府としてこれから推し進めていくであろう方針は「民泊」です。大田区は民泊について独自の条例を制定することを発表しました。観光庁も「民泊サービスのあり方」に関する検討会が昨年の12月から定期的に開催されており、さらなる規制緩和に乗り出しています。詳しくは「『民泊』はインバウンドによるホテル不足の救世主になるか」をご覧下さい。

飲食業界(24.9%)

「訪問前に最も期待していたこと(単一回答)」において「日本食を食べること」が26.4%で見事1位となりました。このことからも、食は、日本に来る1番の動機であることが伺えます。日本人の消費単価が下がっている現状から見ても、このインバウンドの流れは非常に嬉しいのではないでしょうか。ただ、メニューが多言語対応していなかったり、口コミサイトを上手に利用できないと、呼び込みは難しいと思われます。

小売業界(29.6%)

1番変動が多いのがこの買い物の分類なのではないでしょうか。特に訪日中国人による消費動向が重要となります。消費単価が128146円とトップだからです。近年は化粧品や医薬品、アパレルの消費がめざましく伸びていますね。
訪日中国人の消費についてはこちらにもまとめてあります。

サービス業界(4.6%)

他に比べるとまだまだ額としては小さいですが、1番の成長領域がこのサービス業界です。「訪問前に最も期待していたこと(単一回答)」において全体の2位につけたのが「自然・景勝地観光」で、17.7%でした。また、自然体験や伝統文化体験などの「体験サービス」をまとめると12.8%にもなります。日本でしかできない体験を求めて観光にくる、その需要は間違いなくあり、工夫次第では消費額を伸ばせる分野だと思います。また、訪日中国人に限った話ですが、医療検診を受けに日本に来る人も増えています。

インバウンドによる効果まとめ

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鉄道、民泊、そして体験型へ

ここまで、インバウンドによる効果を業界ごとにざっくりと振り返りました。地域の観光資源、魅力をより身近に感じてもらおうとしている鉄道業界、ホテル予約の障壁を民泊で打ち破ろうとしている宿泊業界、そして体験型プログラムで肌で魅力を感じてもらおうとしているサービス業界。こうしてみると、各業界がより気軽に、より濃く、日本にしかない観光資源に触れてもらおうと奮闘している様子がわかります。

私たちはインバウンド需要の取り込みに頑張る全ての企業を応援します。

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おすすめ記事:インバウンド需要による地方創生の可能性は?
その他の記事:海外マーケティングブログ

参考

観光立国に向けた鉄道事業者の取り組みと観光地域振興の方向性
ホテル業界の2015年大総括
飲食業界の現状と現場の声
訪日外国人消費動向調査

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