日本は観光軽視国!?日本の観光インバウンドの歴史を振り返ってみた

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弊社では日夜本当に効果のある施策を求めて国内外の方と打ち合わせを重ね、ビジネスチャンスを探っています。そんな中、ついつい忘れそうになる「温故知新」の精神をもとに、インバウンドの歴史を振り返ってみたいと思います。

<温故知新〜インバウンドの歴史を振り返る〜>

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<近代〜昭和>

近代と呼ばれる明治以降の歴史から、遡って見てみましょう!面白そうなトピックだけを拾っていきたいと思います。

・明治〜大正

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明治11年   山口 仙之助が福沢 諭吉から国際観光の重要性を説かれて、富士屋ホテルを開業
大正8年    アメリカ人映画監督ブロッキーほか撮影隊一行が、鉄道員による特別列車で全国を縦断して日本紹介映画「Beautiful Japan」を作成

現在の富士屋ホテルは福沢諭吉さんの提言で作られたんですね。面白いです。ブロッキーさんの映画も、元動画を探しています。もし見つかりましたらまたブログでご紹介差し上げますね。現在弊社では地方自治体の方向けに日本の魅力をPRするプロモーションサービスを行っておりますが、今から100年以上も前に同様のことをやられているとは、驚きました。

・昭和

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松下幸之助

昭和2年 大阪毎日新聞と東京日日新聞が「日本新八景」を募集。人気投票では総得票数9,300万票を得る全国的な盛り上がりを見せた。
昭和5年 鉄道省に国際観光局設置。外貨獲得のため、外国人誘致を国策として積極的に展開。
昭和29年  松下幸之助が文藝春秋5月号にて観光立国の弁を発表。
昭和38年  観光基本法制定
昭和39年  国際観光振興会発足、海外渡航自由化、オリンピック東京大会が開催

「日本新八景」については面白そうなので次回のブログで深堀をしていきたいと思います。ご期待ください。やはり、オリンピックが時代の1つの境目なのでしょうか?

松下さんもさすがですね。

松下さんの観光立国の思想は現代平成から見ても素晴らしいもので、以下の7つの提言をされたそうです(引用:松下幸之助と観光立国より)

(1)観光に対する理解が官民ともに低調で、心なき人々 によって不調和な建物や施設が建設され、本来、 世界的に見ても価値のある日本の景観が損なわれ ている。

(2)日本の美しい景観を日本人は今まで自国のみで独 り占めしてきたが、相互扶助の理念に立って広く 世界に開放すべきである。

(3)物品の輸出貿易は日本のなけなしの資源を出すが、 富士山や瀬戸内海はいくら見ても減らない。運賃 も荷造箱もいらない。こんなうまい事業は他にはない。

(4)観光予算に 200 億円が必要だ。観光には観光業界 にとどまらず、他産業にも大きな波及効果がある。

(5)観光客を迎えることで日本人の視野が国際的に広 くなる。すなわち居ながらにして洋行したと同じ 効果を挙げることができる。

(6)観光は最も大きな平和方策であり、持てるものを 他に与えるという博愛の精神に基づいている。国 土が美化され、文化施設が完備されれば、日本は 文化性のみならず中立性をも高めることができる。

(7)観光省を新設し総理、副総理に次ぐ重要ポストと して観光大臣を任命せよ。各国に観光大使を送っ てPRせよ。国立大学の一部を観光大学に切り替 えて人材育成せよ。

早くからこの提言を受けいれていれば、日本の観光も大きく変わっていたことでしょう。

・近代昭和

昭和45年   大阪で日本万国博覧会開催
昭和53年   新東京国際空港(成田空港)開港

<観光立国元年!>

日本政府は長らく訪日外国人観光客の集客に力を発揮できず、政府としての観光立国元年と呼ばれる年は実は2003年です。2003年といえば・・・?

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そう、この方が総理大臣。2003年通常国会施政方針演説で小泉首相が「外国人旅客数倍増」を表明し、その年の政府予算で初のインバウンド関連予算20億円が国会を通過しました。2016年の予算額が245億円(復興枠含む)ですから、この20年で10倍近くまで予算額が跳ね上がったということになりますね。今後もオリンピックまで予算額が拡大し続けると思われます。今も続いているビジットジャパンキャンペーンの名前が登場したのもこの年です。

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いろいろな考え方があると思いますが、今後、日本は外国人観光客からの外貨獲得を進めていかなければ立ちいかなくなると考えています。最近のTV番組は外国人観光客や外国人が日本を体験したり、驚いたりなどの番組が人気ですよね?日本の誰しもがそういう未来がくるということを心のどこかで覚悟しているのではないでしょうか?

本文の中盤でご紹介した松下さんの「至言」にある「観光予算200億〜」時代にようやく日本は追いつけたのだと考えると、感慨深いものがありますね。

今後も、弊社スタッフ一同心を込めてインバウンド業界を盛り上げてまいります。どうぞ宜しくお願いします。

<参考>
観光政策を日本経済活性化のために

2016年度の観光予算は2.4倍の245.5億円に拡大、外国人旅行者の受入れ整備に80億円

近代日本におけるインバウンド政策 の展開

松下幸之助と観光立国

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