東北インバウンド!前年比151%の訪日外国人数を記録した2018年の現状 – グローバルデジタルマーケティングのLIFE PEPPER

東北インバウンド!前年比151%の訪日外国人数を記録した2018年の現状

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日本を訪れる外国人観光客は年々増加しているものの、東北地方にピンポイントで訪れる外国人観光客は未だ多いとは言えません。

東北運輸局の「訪日外国人旅行者数の推移」によれば前年151%と顕著な伸びを見せていますが、東京などの都市圏に比べると東北を訪れる人は全体の0.9%に過ぎず、これからどのように東北を訪れる訪日外国人旅行者を増やしていくか早急な対策が求められているのが現状です。

東北地方の場合、2011年に起こった東日本大震災並びに福島第一原発事故のイメージが強く、それらが外国人勧告客のインバウンドを遠ざけている一因でもあります。

ここでは東北地方のインバウンド推移を詳しく見ていきたいと思います。

(出展:東北運輸局:http://www.maff.go.jp/tohoku/kihon/yusyutu/kyougikai/attach/pdf/index-36.pdf

東北地方のインバウンド推移 

3年間程度の推移

http://www.maff.go.jp/tohoku/kihon/yusyutu/kyougikai/attach/pdf/index-36.pdf

 

東北地方を訪れる外国人観光客は、徐々に増えてきています。過去3年程度の推移を振り返ってみましょう。

・2015年 1974万人

・2016年 2404万人

・2017年 1375万人(1月~6月時点)

東日本大震災が起きた2011年は、震災の影響もあり、東北を訪れた外国人観光客は622万人に留まっています。

しかし、2012年からは徐々に東北を訪れる外国人観光客が増え始め、2013年には1000万人を突破、2014年から2015年にかけては前年比約147%増と大幅な伸びを見せました。

東北運輸局の「訪日外国人旅行者数の推移」には、各都道府県ごとの訪問者数の推移も掲載されています。

(出展:東北運輸局 : http://www.maff.go.jp/tohoku/kihon/yusyutu/kyougikai/attach/pdf/index-36.pdf

平成29年1月から4月の調査結果によると、東北地方で最も外国人観光客が多く訪れるのは宮城県で、平成22年1月から4月に比べて163%増の17万5千人もの人が宮城県を訪れ、宮城県に宿泊しています。

しかし、宮城県よりも顕著な伸びを見せているのが青森県です。

平成29年1月から4月の訪日外国人観光客数は、平成22年1月から4月に比べると383.9%とほぼ4倍に達しています。

 

これらのデータからは平成22年1月から4月と平成29年1月から4月を比べるといずれの県でも訪れる外国人観光客数が増加していることが見て取れます。

東北を訪れる外国人観光客の多くは、過去に東北を訪れたことがあるリピーターである点も注目したいポイントです。

株式会社日本政策投資銀行 東北支店の「2017東北インバウンド意向調査」によれば、アジア圏外国人観光客の実に75.5%、西欧圏外国人観光客の62.3%が、東北地方への訪問が2回目以上のリピーターです。

出展:株式会社日本政策投資銀行 東北支店の「2017東北インバウンド意向調査」

なぜ今東北が人気なのか

・東北の魅力・人気のエリア・スポット・祭りなど

http://www.dbj.jp/ja/topics/region/area/files/0000028729_file2.pdf

http://www3.boj.or.jp/sendai/_userdata/siryou/2015/toku1504.pdf

 

では、なぜ今東北が訪日外国人観光客に人気なのでしょうか。

 

株式会社日本政策投資銀行 東北支店平成29年10月にまとめた「2017 東北インバウンド意向調査」によると、外国人観光客は日本の次のような点に興味を持っていることがわかります。

アジア地域からの訪日観光客のニーズ

・温泉に浸かりたい

・紅葉や雪景色などの自然に触れたい

・郷土料理を楽しみたい

・歴史的な街並みを楽しみたい

・寺や神社、城跡などを訪れたい

 

西欧地域からの訪日観光客のニーズ

・歴史的な街並みを観光したい

・郷土料理を食べたい

・自然観光地を訪れたい

・温泉に浸かりたい

・都市とは違った地方ならではの風景を楽しみたい

 

東北地方を訪れる外国人観光客が増加している背景には、これらのニーズが密に関係しています。

 

東北地方の場合、秋田県の乳頭温泉郷や宮城県の鳴子温泉郷に代表されるたくさんの温泉地があり、また自然も豊かで、世界遺産である白神山地や神秘的な五色沼湖沼群といったスポットもあります。季節の移ろいもはっきりと感じられ、秋の紅葉や冬の雪景色などは他地域に比べて見ごたえがあると評判です。

 

他にも世界遺産の平泉や「みちのくの小京都」と呼ばれる角館、江戸時代の街並みを今に残す大内宿といった歴史的な街並みもあり、「歴史的な街並みを楽しみたい」というニーズを満たすことも可能です。

 

東北各県にはその土地でしか食べられないユニークな郷土料理も多く、「その土地でしか体験することができないモノ・コト、その土地でしか出会えないモノ・コト・ヒト」をを求める外国人観光客のニーズを満たすには最適な土地ということができるでしょう。

しかし、東北地方の場合、羽田や成田といった国際空港からのアクセスが悪いというウィークポイントもあります。

それだけでなく観光スポットが広い地域に点在しているため、効率的に巡ることができないというのも東北地方が抱える課題です。

宿泊施設や観光地なども外国人観光客への対応が十分とは言えないところが多く、そういったポイントが東北を訪れる外国人観光客の増加にブレーキをかけている点は否めません。

スキーのインバウンド

・スキー場のインバウンド推移 

http://www.mlit.go.jp/common/001083645.pdf

東北地方の中でも特に顕著な伸びを見せているスポットがスキー場です。

観光庁が平成27年10月にまとめた「訪日外国人消費動向調査 【トピックス分析】 平成26年訪日外国人観光客の地方訪問状況」によると、地方のみを訪問する訪日外国人観光客の約5%は主な目的として「スキーやスノーボードを楽しむ」ことを挙げています。

出展:観光庁(http://www.mlit.go.jp/common/001107179.pdf)

 

特にオーストラリアから地方の身を訪れる観光客は、その83%がスキーやスノーボードといったウィンタースポーツを楽しむことを主目的としています。

出展:観光庁(http://www.mlit.go.jp/common/001107179.pdf)

 

現在国内のスキー・スノーボード市場は年々落ち込んでおり、2012年にはピーク時の約四分の一にまで減少しています。

また、国内のスキー場を訪れる人数も年々減少しているのが現状です。

そこで注目したいのが、外国人観光客です。

現在、外国人観光客が訪れるスキー場は多くが長野県や北海道、新潟県にあります。

しかし東北地方にも裏磐梯エリアに代表される雪質の良いスキー場がたくさんあるので、それらの魅力をアピールすることでスキー場への誘客につなげようという動きが出ているのです。

 

観光庁では、首都圏や京阪圏だけでなく地方へも外国人観光客を誘客するために、地方と連携したプロモーション活動を行っています。

 

東北地方のプロモーションでは、特に東南アジアや中国、韓国からの訪日客に対するプロモーションでスキーやウィンタースポーツに言及しています。

 

出展:訪日プロモーション地方連携事業平成30年度東北ブロック方針

農家民泊

東北地方では、農家民泊への取り組みも盛んです。

 

近年、民泊が盛んになっていますが、農家民泊は文字通り農家に民泊をするという取り組みです。

農家に宿泊し、農業やその土地の暮らしを体験できることから、外国人観光客にも人気があります。

 

福島県金山町では、農作業や郷土料理が楽しめる農家民泊を町ぐるみでサポートしています。季節ごとに異なるアクティビティを体験でき、日本の原風景に触れられることから、わざわざ金山町を訪れる外国人観光客もいるほどです。

 

ただし、地方の農家民泊の場合、外国人観光客への対応が不慣れで、コミュニケーションを取るのが難しい点もあるなど、受け入れ側の体制を整えることが求められています。

 

また、地方を訪れる外国人観光客がよりアクセスしやすいよう、交通網の整備も必要です。

まとめ

日本を訪れる外国人観光客は年々増加しています。

コアなニーズを持つ外国人観光客も多く、そのニーズを満たすために東北をはじめとした地方を訪れる人も少なくありません。

東北地方をはじめとした地方には、まだ外国人観光客に知られていない魅力的なモノ・コト・ヒトがたくさんあり、それらの魅力は徐々に浸透してきているのは地方と連携したプロモーションの成果といえるでしょう。

しかしながら、地方に対して興味を持つ外国人観光客が多い一方、肝心の地方の受け入れ態勢が万全とは言えず、どうしても旅行をする上で外国人観光客が不便・不満を感じやすいという点もあります。

今後さらに外国人観光客のインバウンドを増やすためには、プロモーションをより強化するとともに、受け入れ側の体制の充実も急務です。


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