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韓国で使われている検索エンジン、NAVER、Google、Daum、NATEについて解説

韓国では日本とは全く異なる検索エンジンが利用されています。日本ではGoogleやYahooが多く利用されていますが、韓国の検索エンジン利用率ランキングTOP3には、そのどちらの検索エンジンも登場しません。この記事では、韓国で利用されている検索エンジンをランキング形式で紹介するとともに、各検索エンジンの特徴や検索文化・情報収集の文化の違い、さらにはNAVERという人気No.1の検索エンジンの情報をより詳しくご紹介します。

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韓国No.1検索エンジン「NAVER(ネイバー)」

検索エンジンシェア率70%

現在韓国で最も利用されている検索エンジン。知識iNというYahoo!知恵袋のような機能と、ブログが大流行して以降、韓国国内で圧倒的なシェアを誇っている。

NAVERの変遷
1999年 NAVER検索エンジン・自分のホームページを作成できるサービスを開設(当初から様々な情報軸で探せる検索エンジンをリリース)
2003年にブログサービスを開始
2009年にN drive クラウドサービスを開始。現在まで圧倒的なシェアを誇る。

韓国No.2検索エンジン「DAUM(ダウム)」

検索エンジンシェア率15%
メール、カフェと呼ばれるコミュニティサイトサービスのリリースでシェアを一時期伸ばした検索エンジン。カフェは現在も利用されており、それを利用するためにはDAUMのメールアドレスを持っている必要があったため、ユーザーが増えていきました。

DAUMの変遷
1995年リリース
1997年hanmailというメールサービスを開始し、すべての人がこのEmailアドレスを持っているような時代があった
1999年カフェというコミュニティサービスを開始した
2002年でNAVERから知識iNというサービスが出て流行ったことをきっかけに、2位に転落

韓国No.3検索エンジン「NATE(ネイト)」

検索エンジンシェア率3%
数年前まで韓国ではNATEが提供するCyworldというSNSが流行っていました、日本で言うところのMixiのような立ち位置。今はあまり使われていないSNS。そのSNSが流行っていた影響でNATEが利用されていましたが、現在は3位。3位ではあるが利用者数は多くないという状況です。

検索エンジンごとの検索結果の信頼性

韓国国内でこれらの検索エンジンの検索結果の信頼性を確かめる実験が行われているため、紹介したいと思います。
実験方法はある共通のキーワード(今回は韓国検索エンジン)を検索し、検索結果の総数が少ないものを信頼性が高いものとするという実験方法。検索結果の総数が多いということは、関係のない情報まで検索結果に反映されているというロジックの実験のため、あくまでも参考程度の情報です。

実験結果

これらの検索結果を見ると、NAVER(62,217), DAUM(118,000), NATE(118,000)となり、NAVERが韓国の検索エンジンの中で最も信頼性が高いという実験結果となリました。あくまでも参考情報ですが、検索エンジンの違いを見ることができる一つの情報といえます。

韓国No.1検索エンジンNAVERを徹底解説!

関連リンク:韓国No.1検索エンジンNAVERの登録方法解説! – (株)LIFE PEPPER

韓国の検索エンジンNaverとGoogleの違い

韓国の検索エンジンNAVERは表面的な見え方はYahoo!に近いポータルサイト形式をとっています。ただ、内部の検索システムやSEOの仕組み、広告の仕組みなどはGoogleやYahoo!といった日本で知られている検索エンジンとは大きく異なっているため、違いを抑えることが重要です。
違いが発生している背景として、検索エンジンの方針が異なることが理由になっています。

Googleはユーザーが求めている情報にしっかり答えられているコンテンツを重要視する考え方で検索エンジンが作られています。一方で韓国NAVERは最新情報や更新性が高い情報を重要視しているため、様々な点で違いが出てきています。

ここでは、大きな違いとしてあげられる特徴を詳しく解説していきます。

韓国No1検索エンジンNAVERの特徴

1.コンテンツ:Naverの検索結果は「カテゴリー」で分かれている!

NAVERの一つ目の大きな特徴は、検索結果が情報のカテゴリーに応じて分割されて表示されるという点です。NAVERでは全てのWEBコンテンツがカテゴリー分けされています。代表例としては「ブログ」「カフェ(コミュニティサイト)」「ショッピング(ECサイト)」「ニュース(ニュースサイトの記事)」「知識iN」などがあげられます。

Googleでもいろんな形式のWEBサイトがありますが、検索結果が分かれていることはありません。全てのコンテンツをGoogleの評価基準によって評価し、表示順序が決まる仕組みとなっています。一方NAVERは、情報の順序決定が二段階に分かれています。まずは検索キーワードに応じて「カテゴリー」の順序が決定されます。おおよそ一つのカテゴリーで表示されるサイト数は5つほどです。その後、カテゴリー内で検索キーワードに関連するコンテンツを表示するという順序となっています。

2.SEO:WEBサイトのSEOはNAVERでは通用しない?

NAVERのSEO対策では、カテゴリーごとにSEO対策ができるカテゴリーとできないカテゴリーがあります。まず、企業がプロモーションで利用するWEBサイト・ブログを例に挙げると、ブログはSEOを意識して記事執筆をすることで、検索エンジンでの上位表示を実現できます。しかし、WebサイトはSEOでの上位表示はできません。それどころかNAVERがWEBサイトを重要視していないため検索結果にほとんど表示されません。

そのため韓国の企業はリスティング広告を出稿することで集客をしています。

ブログカテゴリーでSEO対策を行う

WEBサイトでのSEOが通用しないのがNAVERですが、ブログカテゴリーのコンテンツのみSEO対策を施すことが可能です。では、NAVERブログでのSEOとはどのようなものでしょうか?

検索に対して関連キーワードのコンテンツが表示されづらい

まず一つ目の特徴は、検索された言葉に関連する言葉での検索力が低い。これは例えば「大阪 WIFI」と検索を行った際に、表示されるのは大阪のWIFIに関する情報という点はNAVERでもGoogleでも変わりません。しかし、Googleでは同時に大阪に関連する「関西 WIFI」「道頓堀 WIFI」「大阪観光 WIFI」といった関連する情報も検索結果に表示されます。
しかし、NAVERでは実際に検索された「大阪 WIFI」という言葉が実際に入っているコンテンツを最重要としており、関連の情報はほとんど表示されません。
そのため、韓国でプロモーションを行う際にはキーワードの選定が重要になってきます。

上位表示される条件に情報の新鮮さが重要視されている

二つ目の特徴として、ブログが投稿された日時がより最近のものほど上位に表示されやすいという特徴があります。
上で例に挙げた画像からもわかるように、上位10のコンテンツは全て2017年以降に投稿されたブログということがわかります。(2017年 4月現在)


この特徴から韓国でのプロモーションは継続的に新しい情報を発信していくことが重要になります。
そのため韓国ではブロガーによるプロモーションと自社でブログを運営するプロモーションを組み合わせて提供するマーケティング会社が多くいます。

NAVERで広告運用する際のポイント

ここでは、NAVERで広告運用する際のポイントとして、次の4点を解説します。

  • 掲載順位とインプレッションシェアを意識する
  • 拡張素材(オプション機能)を活用する
  • リスティング広告で集客する
  • NAVER Blogを活用する

それぞれの内容を確認しましょう。

掲載順位とインプレッションシェアを意識する

NAVERで広告運用する際のポイントの1つ目は、掲載順位とインプレッションシェアを意識することです。

多くの人が使っているGoogleでは、検索順位が表示されていたものの、2019年9月より検索順位が非表示になりました。しかし、NAVERでは現在も掲載順位が表示されており、具体的な数字ではなく、タイトルの下に表示される金メダル・銀メダル・銅メダルによって順位を確認できます。

また、NEVERにはインプレッションシェアがないことも特徴です。インプレッションシェアとは、広告が表示可能となった回数の合計から、どのくらいの割合で実際に表示されたのかを表すものであり、広告運用に欠かせない数値です。

インプレッションシェアを求める場合、次の式で求められます。

「インプレッションシェア=広告の表示回数÷広告が表示可能だった合計の回数」

計算方法を解説すると、たとえば、リスティング広告を配信したキーワードが検索エンジンで100回表示されたとしましょう。この100回のうち、自社が配信したい広告が何回表示されたかでインプレッションシェアが決まります。もし広告の表示回数が70回だった場合は、計算式にすると「70÷100+0.7」となり、インプレッションシェアは70%です。 

このように、広告の掲載順位やインプレッションシェアを計測し、改善していくことが欠かせません。

拡張素材(オプション機能)を活用する

NAVERで広告運用する際のポイントの2つ目は、拡張素材(オプション機能)を活用することです。拡張素材とは、NAVERで広告を運用する際に欠かせない手法であり、広告表示オプションを指します。

広告表示オプションは、キーワードで検索した際に表示される写真や画像のことで、テキストのみの表示よりもユーザーの視認性を高める効果があります。

基本的な広告表示オプションとして、以下の3点を紹介します。

  • パワーリンクイメージ
  • イメージ型サーブリンク
  • ブログレビュー

パワーリンクイメージ

パワーリンクイメージとは、検索エンジンでキーワードを検索したとき、タイトルの横に写真を挿入できるオプションを指します。

主な効果は、広告出稿者の提供する商品・サービスに関連する写真によってユーザーがより具体的に広告を捉え、サイト流入を促すことです。

イメージ型サーブリンク

イメージ型サーブリンクとは、リンク付きで画像を表示できる機能のことであり、追加できるのは最大で3枚までと決められています。パワーリンクイメージと似ており、画像を使ったユーザーに対する視覚的なアプローチが可能です。

多くのイメージ画像とリンクを活用し、自社の認知向上が期待できる機能といえます。

ブログレビュー

ブログレビューは、2019年10月より新規追加された機能です。具体的には、NEVERブログにてユーザーが作成したレビューをそのまま広告として使える機能であり、高い集客効果が期待できます。

広告の運用側としては、実際に商品やサービスを体験した顧客のリアルな評価を活用できるため、企業の信頼度アップや新規顧客の獲得に繋がるでしょう。

とはいえ、低評価のレビューを広告に使うと、ユーザーからマイナスなイメージを持たれてしまいやすいため注意しなければなりません。

リスティング広告で集客する

NAVERで広告運用する際のポイントの3つ目は、リスティング広告で集客することです。NEVERはWebサイトが検索上位に表示されにくい傾向にあるため、検索エンジンでの集客にリスティング広告を運用する韓国企業は多いようです。

NEVERの広告文は、1つのタイトルと1つの説明文しか表示されないのに対し、リスティング広告は、検索キーワードに適したものが最大で20個まで表示されます。また、広告文は青色で表示されるため、他の一般カテゴリに溶け込むことなく、新規ユーザーの注目を集められるでしょう。

関連リンク:https://lifepepper.co.jp/abroad/global-listing-matome/

関連リンク:https://lifepepper.co.jp/abroad/listing/

NAVER Blogを活用する

NAVERで広告運用する際のポイントの4つ目は、NAVER Blogを活用することです。

韓国ではブログを見る文化があり、検索方法のうち、多くの割合をブログが占めている傾向にあります。NEVERブログはWordPressのテンプレートでサイトを作成するような感覚で運用でき、韓国NEVERの中で最も利用されているカテゴリです。

活用する際は、記事を定期的に更新して最新の状態にしておくほか、オリジナルの画像を多く使うこと、関連用語を盛り込むことなどがポイントです。

関連リンク:https://lifepepper.co.jp/korea/naver-blog/

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まとめ

本記事では、韓国の検索エンジンの種類や特徴、検索結果の特徴などについて解説しました。

韓国向けのマーケティングで検索エンジンを活用する際は、利用者の多いNEVERを使った広告運用やブログ運用が必要不可欠となるでしょう。日本で行うSEO対策とは異なる手法で対策する必要があるため、特徴を理解した上で、効果的な戦略を取ることがポイントです。

今回の内容を参考に、韓国での検索エンジンを使った商品・サービスの集客を成功させましょう。

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