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SNSは世界中で利用されているサービスで、これほどグローバルに成功しているケースは珍しいと言えます。
しかし、SNSの人気度合いについては国ごとに差があり、ユーザーの好みの違いが如実に現れるところでもあります。
今回は海外で人気のSNSに注目し、人気の理由や日本との違い、そして現地でしか見られないサービスについて、ご紹介します。
海外で人気のSNSランキング
まずは、海外で人気のSNSを、順番に見ていきましょう。
今、世界で最も人気のSNSといえば、Instagramの存在を欠かすことはできません。
Instagramは写真や動画を主軸にしたSNSで、ユーザー同士が気に入った写真や映像コンテンツを投稿しあい、楽しめる仕組みになっています。
近年では企業向けの運用環境も整備されており、ビジュアル重視のプロモーションや、企業向けの広告枠の提供など、様々な機能の拡充が進みました。
また、Instagramを中心に活躍するインフルエンサーへ商品提供や会社のプロモーションを依頼する、インフルエンサーマーケティングも盛んに行われているのが特徴です。
月間アクティブユーザー数は10億人を突破し、若年層を中心に今後も成長が期待できるサービスです。
参考:statista “Number of monthly active Instagram users from January 2013 to June 2018”
https://www.statista.com/statistics/253577/number-of-monthly-active-instagram-users/
Youtube
YoutubeはSNSという言葉が使われる前からインターネットを支えてきた、比較的歴史のある動画共有サイトです。
2005年のサービス開始から16年近くが経過しようとしていますが、そのユーザー数は近年急増しています。
スマホの普及や回線環境の改善により、動画を楽に視聴できる環境が整ったことで、その市場価値はますます高まっています。
Youtuberと呼ばれる、Youtubeを拠点とする動画クリエイターたちの活躍により、TVとは異なる視聴者層の獲得も進んでいます。
ユーザーの双方向のコミュニケーションは他のSNSに比べて希薄ですが、情報発信媒体としての重要性は高く、現在は20億人以上のユーザーを有する唯一無二のサービスとなっています。
参考:Statista “YouTube – Statistics & Facts”
https://www.statista.com/topics/2019/youtube/
FacebookはSNSの存在を世に知らしめた、代表的なサービスです。元々は友人同士がネット上で気軽に連絡を取り合うためのツールで、互いの連絡先を掲載したり、直接メッセージをやり取りするプラットフォームとして発展してきました。
今日でもこの役割は根強く支持されており、欧米はもちろん、東南アジアにおいてもコミュニケーションツールとして利用されています。
また、他のSNSに比べて若年層以外の利用者が多く、老若男女を問わないユーザー層も特徴です。
月間アクティブユーザー数は28億人と圧倒的な数字をほこり、いかに多くのユーザーから支持されているかが分かります。
参考:statista “Number of monthly active Facebook users worldwide as of 1st quarter 2021”
https://www.statista.com/statistics/264810/number-of-monthly-active-facebook-users-worldwide/
TikTok
TikTokは近年頭角を表している中国発のSNSで、数秒〜数分のショートムービーを作成・共有できるサービスが話題です。
動画編集のスキルがなくとも、内部ツールを使ってダイナミックな演出ができるため、若年層を中心に大きなユーザー獲得が進みました。
近年はTikTokを中心に活躍するインフルエンサーやクリエイターも増加傾向にあり、これからの成長が期待できるサービスです。
一般消費者向けのサービスが並ぶ中、ビジネスマン向けのSNSとしてユーザーが増加しているのがLinkedinです。
Linkedinはビジネスシーンに特化した機能を有しており、転職を希望するユーザーと、人材を募集しているユーザーのマッチングを支援しています。
プロフィール欄には自身のポートフォリオやスキルについて詳細に記入するスペースが用意されているなど、他のSNSとは目的が異なる様子が散見されます。
特にBtoB企業向けの支援機能や広告機能が豊富で、多くの成果を期待できます。LIFE PEPPERでもLinkedinの運用や広告支援のサービスを提供しているため、ビジネス目的でのSNS運用を検討されている場合、お気軽にご相談ください、
日本と海外のSNS利用の違い
このように、世界で活躍するSNSには様々な種類があり、日本でもお馴染みのサービスも見受けられます。
これらSNSの利用について、国ごとでどのような違いがあるのか、ここで確認しておきましょう。
LINEの利用はアジア中心の地域のみ
日本では非常に人気の高いSNSのLINEですが、そのユーザーは日本に限定されている点は注意が必要です。
海外では前述のFacebookやWhatsAppなど、別途メッセンジャーツールが普及しているため、LINEが利用されるケースは稀です。
ただ、台湾やインドネシア、タイといった東南アジア地域においては例外的に使用されているケースもあり、台湾では10%、タイでは30%近いシェアを維持しているのが特徴です。
参考:Business of Apps “Line Revenue and Usage Statistics (2020)”
Twitterの高い利用率を誇る日本
Twitterはアメリカ発のSNSですが、日本で異常に高いシェアを誇っているのが特徴です。
米国は発祥の国であるだけに、ユーザーの数はトップの6,900万人を誇りますが、日本はそれに次ぐ5,000万人に到達しています。
次点でインドの1,750万人なので、人口比から考えても、その数値がいかに特異であるかが分かります。
参考:statista “Leading countries based on number of Twitter users as of January 2021”
https://www.statista.com/statistics/242606/number-of-active-twitter-users-in-selected-countries/
各国ごとに現地独自のSNSが高いシェア率を持つことがある
日本におけるLINEのように、特定の国で大いに人気を誇るSNSも各国に存在します。
韓国におけるカカオトークや、中国のWeiboなど、いずれも日本や他の地域での利用例はごく少数で、その国において絶大な支持を誇るサービスの存在にも注目です。
日本では馴染みの無い、海外特化のSNSの一例
最後に、実際に海外の各地域で利用されている日本では馴染みの無いSNSをいくつかご紹介します。
英語圏中心に利用されるWhatsApp
日本におけるLINEの代わりに活躍しているのが、WhatsAppです。グローバルスタンダードの側面からは、LINEよりもWhatsAppの方がメジャーと言えるでしょう。
LINE同様、テキストメッセージや通話といった基本的なコミュニケーションを、アプリ一つで簡単に実現できるということで、英語圏を中心に大きな人気を誇ります。
ユーザー数は世界で20億人を超えているとされ、海外とのやり取りが発生する場合には導入しておいて損のないアプリです。
参考:BACKLINKO “WhatsApp 2021 User Statistics: How Many People Use WhatsApp?”
https://backlinko.com/whatsapp-users
中国の最大級のSNSのWeibo
中国ではTwitterやFacebookなど、海外製のSNSが規制されている代わりに、自国発のSNSが絶大な支持を集めています。
中でもWeibo(微博)は現地におけるTwitterのような役割を果たしており、多くのユーザーを抱える一大サービスです。
月間アクティブユーザーの数は4.6億人に達し、日々の生活に定着している様子がうかがえます。
参考:enjoyJapan「【2021年3月更新】中国10大SNS最新ユーザー数まとめ」
https://enjoy-japan.jp/column/chinesesns-user-data#%E5%BE%AE%E5%8D%9A%EF%BC%88weibo%EF%BC%89
ベトナムのSNSのZalo
ベトナム版のLINEとして、現地で多くのユーザーを抱えるのが、Zaloです。
音声通話やチャット、ライブ配信など様々なコミュニケーション機能を有しており、これ一つであらゆる用事を片付けられるのが特徴です。
ECサイトとの連携や、チケットの予約など、コミュニケーション以外のサービス提供も実施し、重要なプラットフォームとして現地で重宝されています。
月間アクティブユーザー数は4,950万人を超え、ベトナムでは広く普及しているサービスです。
参考:adtima “Zalo Whitepaper”
https://stc.adtima.vn/media/pdf/zalo-whitepaper-072419.pdf
おわりに
海外と日本のSNS事情を比較すると、日本のSNS利用は独自の進化を遂げてきたことはもちろん、海外でもユニークな利用環境が整備されてきたことがわかります。
各地域における有用なSNSの違いや、どのような運用方法が採用されているかを把握することで、地域に特化したSNS運用のアプローチを発見できます。
自社に最適のSNSを上手に選び、活用していきましょう。