2018年1月 2月の訪日観光客実数速報と近況 – グローバルデジタルマーケティングのLIFE PEPPER

2018年1月 2月の訪日観光客実数速報と近況

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近年、海外からの訪日客が順調なペースで増え続けて2018年2月の訪日客数は250万人9千人を突破し、前年比23%増と顕著に伸びています。
航空路線が充実し、チャーター便も増加、クルーズ需要の高まりなどを受けて毎月日本を訪れる人が増えている現状が統計にも現れています。2018年の1月、2月の状況と訪日インバウンドの近況をご紹介致します。

2月の訪日観光客が過去最高を突破

アジアからの訪日客数が増加

日本政府観光局の資料によれば、アジアからの訪日客数の伸びが著しく

最も訪日客が多い国は、隣国の韓国です。2017年2月の訪日客数は59万9千人だったが、2018年2月は18%増の70万8千人もの人が日本を訪れています。

また、中国からの訪日客数も着実な伸びを見せています。2017年2月は50万9千人だったが、2018年同時期は40.7%増の71万6千人となっています。

韓国や中国だけでなく、台湾や香港、タイ、シンガポール、マレーシアといった国や地域からの訪日客も増加の一途を辿っており、アジアからの訪日客は全体の約80%を占めます。

訪日客数増加の背景

アジアをはじめ全世界的な訪日客の増加の背景には、日本政府による地道なプロモーションがあると考えられます。

これまでは日本というと京都や大阪、東京といった都市圏をイメージする訪日客が多く、実際それらの都市に足を運び滞在する人が多かったです。

しかし、政府は近年、都市部だけでなく地方のプロモーションにも力を入れています。

この結果、訪日客が増加傾向にあります。

もちろん2020年に東京五輪を控え、日本への関心が世界的にますます高まっていることも影響していることは想像に難くありません。

訪日プロモーションによる誘客

参考データ>http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/vjc.html 

観光庁では、訪日プロモーションをするにあたって「2020年東京五輪とその後に向けた戦略的な訪日プロモーションを展開する」ことにしています。

2年後に控えた東京五輪には多くの訪日客が訪れると見込まれるが、肝心なのはその後で五輪後も訪日客数を維持・増加できなければ、観光立国としての日本は成りたちません。

そこで、今まで以上にデジタルマーケティングを強化し、年間を通じて訪日需要を高めることを狙って日々プロモーションを行っています。

観光庁が定める重点地域

観光庁は、韓国や中国、台湾、香港以外にもスペインやベトナム、イタリア、オーストラリアなど20地域を重点地域に定めています。

これらの地域では、消費者に向けたプロモーションを行うとともに、現地の旅行事業者向けのプロモーションを行うなどして、積極的に誘客を行っています。

最近は徐々にその成果が表れており、在外公館等と連携したプロモーションや官民連携のプロモーションなど様々な方向からのPRによって就航便数が増加したり、新規路線の就航などが行われた地方空港も少なくありません。

それぞれの地域の訪日客数

それぞれの地域の訪日客数の推移になります。

中国に次いで訪日客数が伸びている地域がシンガポールとマレーシアです。いずれの国からの訪日客も前年比33%増と非常に増加しています。

また、ロシアやイギリスといったヨーロッパからの訪日客数も20%後半の伸び率を見せており、2018年2月の訪日客数はそれぞれロシアからが4千9百人、イギリスからが2万3千9百人となっています。

他の地域に比べると訪日客数は決して多いとは言えないが、着実な伸びを見せている背景には地道なプロモーション活動があることが表れています。

地方と連携した訪日プロモーション

参考データ>http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/vjc.html 

観光庁は近年地方と連携した訪日プロモーションにも力を入れています。

都市部の観光となると、様々なガイドブックなども出版されていて、ある程度観光ルートも固定されています。しかし、日本の文化が広く海外に知られるにつれ、日本の隠された一面に興味を持つ訪日客も着実に増えています。

「Tokyoではない日本も見てみたい」という訪日客の需要に応えるには、地方と密に連携した訪日プロモーションが必要になってでしょう。

訪日観光客のニーズの多様化

参考資料 >https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/research_consulting/cq6g7o0000002hw5-att/project_data.pdf

東北をはじめとした各地方には、都市部には無い魅力があります。

豊かな自然はもちろんだが、その地方ならではの食文化や風習などは、訪日観光客にとって堪らない魅力に映りますが、それらの持つ観光資源としてのポテンシャルに気付いていない地元民は少なくありません。

これまでは「日本の家電が欲しい」「原宿を散策したい」など都市部でのアクティビティが観光の中心でしたが、近年はそこから一歩ディープに踏み込んで「地方ならではの食を楽しみたい」「地方でしかできない体験がしたい」というニーズも高まってきつつあります。

「地方」の課題

訪日客をさらに増加させるためには、この「地方に対する興味・関心」を利用しない手はありません。

しかし地方の場合、都市部からのアクセスが悪かったり、外国語対応の宿泊施設が少なかったりして、なかなか受け入れ態勢が整っていないことが多く、その点が課題になっています。

訪日客数は順調に増えてはいるものの、もっと増やせる伸びしろがあることを考えると、地方の受け入れ態勢の整備は急務と考えられます。

2020年には、地方での競技開催が決定されていることもあり、地方を訪れる訪日客は確実に増加します。

訪日客受け入れの体制を整える際は、東京五輪期間中だけでなくその後も継続できるような体制づくりは欠かせません。

地域による訪日プロモーションの取り組み

近年は、地域の魅力を前面に押し出したプロモーションも盛んに行われています。

地域の食やイベント、その土地にしかない文化などを積極的に海外に紹介し、誘客につなげている事例は多くあります。

ここでは2つの地域における訪日プロモーションの取り組みを詳しく見てみます。

東北地方における訪日プロモーションの取り組み

東北地方では、樹氷や紅葉といった雄大な自然と温泉、東北地方ならではの祭などを前面に押し出したプロモーションを行っています。また、東北産の食材に関心が高い訪日客も多いため、食の面でのプロモーションも活発です。

こうしたプロモーション活動が実を結び、仙台・台湾間のLCCが就航したほか、青森空港にも天津便が就航するなど、東北を訪れる訪日客は着実に増えてきています。

一方で、国や地域によっては原発事故の印象が拭えていないところや、東北地方そのものの認知度が低いところも少なくありません。

これからの課題として、東北の認知度を上げるとともに、東北の現状を正しく伝えるための活動も必須です。

また、東北の場合観光地が広い地域に点在しており、効率的に巡るのが難しいという課題もあります。

ムスリムへの対応も一部に留まっており、魅力的なソフトを多く持っていながら、それを活かすためのハード面が整っていないのが現状です。

四国地方における訪日プロモーションの取り組み

参考資料>http://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/kokudokeikaku/outline/project/tourism/index.html

 

四国では、「視国(しこく)」観光活性化プロジェクトを行っています。

1200年以上続く「四国遍路」やそれに伴う「お接待」の文化が今もある四国は、スピリチュアルなものを求める訪日観光客に人気の地方です。

また、訪日客の中には、車やバスではなく自転車でその土地の空気を感じながら移動もアクティビティとして楽しみたいという層も一定数居て、そういった人々に瀬戸内の島々をめぐるサイクリングロードも人気があります。

WEBや放送コンテンツなどを通じて地域の魅力発信にも積極的に取り組んでおり、年々訪日客が増え続けている一方、まだまだ課題も多いです。

訪日客がスムーズにそして快適に観光できるような体制づくりが必要です。

訪日客の求めるもの

では、訪日客は日本にどういったものを求めているのでしょうか?

日本と聞いて「カワイイ」や「ハイテクノロジー」といったイメージを持つ訪日客は少なくありません。

近年はそういった都市部の文化だけでなく、地方ならではの「今まで知らなかった日本」への興味も高まっています。実際、地方に足を運ぶ訪日客の中には、地元民でも知らないような場所に行きたがる人も増えてきています。

隠れた観光ルートのPRが必要不可欠

これまでは東京・京都・大阪を結ぶ観光ルートが定番でした。しかし、近年になって次第に岐阜など経由するルートも訪日客の間で定着してきました。

日本の観光ルートは、決してバリエーションが豊かではありません。ガイドブックに掲載されているルートはどれも画一的で、何度も日本に訪れている訪日客にしてみれば「飽きた」というのが正直なところではないでしょうか。

そこで、これまで以上に訪日客を増やすために、隠れた観光ルート・マニアックな観光ルートの設定、提案が必要となってきます。日本人にしてみれば「どうしてここが魅力的なの?」と思うような場所でも、海外から見れば非常に魅力的で、ワクワクするような場所が地方にはたくさんあります。

そういったスポットをどんどん海外に向けて発信し、モデルコースを提案するなどして積極的にアピールしていくことで、訪日を予定している人に日本という国のまだ見ぬ魅力を知ってもらう必要があるでしょう。

コアなニーズの把握

隠れた観光ルートを設定するにあたっては、訪日客のコアなニーズの把握が重要です。

PRしたいその土地ならではのものをピンポイントで推していくという事例もあります。

日本でしか出会えないモノやコトのアピールではなく、もっと範囲を狭めて「その地方・その街でしか出会えないモノ・コト・ヒト」のアピールをして地域の魅力を掘り下げることで、訪日客のコアなニーズに応えることは十分可能です。

今ある観光資源を活用するだけでなく、まだ知られていないものを観光資源として活用する工夫もまた訪日観光客増加のためには避けて通れないと思われます。


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