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株式会社LIFE PEPPERは「日本での購買に意欲的がある」と回答した台湾・香港人(以下「台香人女性」という。)女性50名に対し、都内の各所で日本での化粧品の購買に関する調査を行った。
日本滞在時に、最も興味の湧く購買分野
台香人女性の日本での購買において、興味のある分野については化粧品が25%、ファッションが20%、医薬品が20%、雑貨・日用品が14%となった。電化製品、漫画アニメに関しては10%未満と低調な結果となった。台湾・香港人女性は自身の身の回りのものを好む傾向にあるようだ。
興味のある分野で1位になった化粧品の購買に関し、より詳細な深堀調査を行った。
日本で買ったあるいは買うつもりの化粧品ジャンル
「日本で買ったあるいは買うつもりの化粧品ジャンル」については、全体の35%が基礎化粧品・メーキャップ化粧品を購入すると回答。「ジャンルは決めていないが化粧品を買うつもり」といういわゆる「衝動買い」を楽しむという声が31%にのぼり、台香人女性は日本で衝動買いを楽しんでいるという事実が浮き彫りとなった。
その他、ボディケア、美髪ケア、美容家電に関しては軒並み8%台と低い結果ながらも、安定した購買傾向にあることも見逃せないポイントだ。
化粧品をなぜ買ったか?
「化粧品をなぜ買ったか?」という問いに対しては、日本製品はCP高くて信頼出来るという声が31%と高い数値を記録。日本で買うと安いから、という声が28%にものぼり、日本製品が多数流通している台湾ならではの結果となった。これは終焉が囁かれている「爆買い」のネクストトレンドとして「価格差買い」が続いていることの裏付けとなった。また、全体の21%が「日本でしか買えないものだから」と答えたことから、まだまだ日本限定という点での訴求が有効であるといえる。いずれにしろ、台香人女性に自社の商品を選んでもらうポイントは信頼感の訴求と現地での知名度、現地との価格差という3点であると考えられる。
日本のコスメを買う際に参考にする情報ソース
「日本のコスメを買う際に参考にする情報ソース」に関して、全体の31%が雑誌と回答。また、同様のマス媒体であるテレビも24%が参考にするとしており、台湾におけるマス広告の強さが明らかとなった。一方、全体の26%が「ブロガーの書く記事」と回答していることも見逃せない。マス広告に関してはリーチできる人数が多いが、反面値段が高く、費用対効果の面で不明瞭な点が多い。一方、ブロガーの記事に関しては弊社の別のリサーチ結果で明らかな通り、リーチする人数はマス広告に劣るものの、興味領域にフィットしたターゲットに届きやすいことが挙げられる。また、費用に関してもマス広告よりも割安で行えることから、試して見る価値のあるプロモーション施策といえるだろう。
コスメを買う際に重要視する情報
「コスメを買う際に重要視する情報」に関して、全体の31%がコスメの成分と回答。また、商品の社会的な知名度や友人の口コミに関して43%となった。さらに、全体の16%が他製品との比較情報が重要と回答しており、口コミサイトで経常的に行なわれている比較問いう手段が支持されていることからも、中華圏特有の口コミ文化の高さを裏付けた。一方Q7「日本のコスメを買う際に参考にする情報ソース」で台湾版@cosmeと呼ばれる「UrCosme」「Fashion Guide」がそれぞれ1%、8%という数値を出していることから、既存の口コミサイトではなく、その他の手段による口コミ拡散が必要であるという問題点も浮き彫りとなった。
有名人の批評に関しては全体の8%と、こちらもやや低調な結果に。これは単に有名人にプロモーションさせれば良いというわけではなく、「ネット上の友人」という位置付けのマイクロインフルエンサーも有効な手法であることを示唆している。
上記により、台香人女性にコスメを販売する場合、コスメの成分をローカライズし、きちんと認識してもらうこと及び何らかの手段で口コミを拡散させることが有効という結果になった。
まとめ
上記の調査結果をもとに、
(1)コスメの成分のローカライズ
(2)マイクロインフルエンサーによる口コミ拡散
(3)マス広告とインフルエンサープロモーションの組み合わせが有効
この3つの施策を行うことが、台香人女性集客の増につながることは間違いない。
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LIFE PEPPERでは本調査をもとに、現地感覚での翻訳・ローカライズサービスとマイクロインフルエンサーによる口コミ拡散施策を一括して行えるプランの提供を予定します。
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