アウトバウンドってどんな意味?今更、聞けない海外マーケティング業界用語解説! – グローバルデジタルマーケティングのLIFE PEPPER
2018.12.15
その他

アウトバウンドってどんな意味?今更、聞けない海外マーケティング業界用語解説!

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観光業界の用語で「アウトバウンド」をご存知でしょうか。訪日外国人観光客が年々、増加する中で「インバウンド」というキーワードをよく目にするようになりました。

「アウトバウンド」は「インバウンド」の対になる意味です。「アウト(OUT)」という言葉から何となく外に出すという意味は推測は可能でしょう。

確かに外に出すという意味なのですが、本記事ではマーケティングの文脈から「アウトバウンド」の意味と取り巻く状況について踏み込んでご紹介します。

  • アウトバウンドの観光・マーケティングの文脈の意味を正しく知りたい
  • アウトバウンドの日本における状況を知りたい
  • アウトバウンドとインバウンドの比較を知りたい

そんな方の疑問に本記事ではお答えします。

本記事を読めば「アウトバウンド」について質問されても自信を持って答えられるようになります。

アウトバウンドの意味

アウトバウンドと聞くと何となく「外に出す」というイメージをするのではないでしょうか。

確かにその通りなのですが、正確な意味も知っておきたいですよね。まずはアウトバウンドの辞書的な意味を確認します。

そのうえでマーケティング用語としてのアウトバウンドの意味について見ていきましょう。

アウトバウンドの辞書的な意味は「外国行きの〜」

アウトバウンドは英語で「outbound」です。 「out」と「bound」に分けることができます。

「out」は日本語で「外へ」という意味になります。「bound」は日本語で「〜行きの」という意味です。

この2つを合わせると、「outbound」は「外行きの」という意味になります。

その意味が広がって「外国行きの」、「市外に向かう」という意味になります。

「アウトバウンド」のマーケティングの文脈での意味

アウトバウンドは国外旅行・海外旅行という意味です。辞書的な意味と大きな差はありません。

そこから、マーケティングの文脈でアウトバウンドといえば、日本人が海外旅行に行くことを指すようになりました。

外国人が日本を訪れることを指す「インバウンド」とは対になる言葉です。

日本のアウトバウンド(海外旅行・国内旅行)

今では日本人の海外旅行は珍しくありません。大学生が気軽にLCCで国内旅行よりも安く海外旅行を楽しめ時代です。

日本のパスポートは世界でも有数の信頼度の高いパスポートで世界中のほとんどの国に入国可能です。

しかし今のように海外旅行に自由にいけない時代もありました。

日本は第二次世界大戦で敗戦国になり戦後の海外旅行はしばらく規制の対象でした。

留学や仕事などの一部の目的以外でパスポートをとることが難しかったのです。終戦が1945年で日本の海外旅行自由化は1964年でした。

約20年近くもの間、日本のアウトバウンドは規制されていたのです。しかし日本の高度経済成長の時代と共に日本人の出国者数は年々、増加しました。

日本政府の国策で海外旅行者数を増やす計画や海外の観光情報の広がり、航空機の性能の向上から日本人の海外旅行者数は2000年代に入るまで、ほぼ毎年伸び続ける状況でした。

中国や経済成長をしている東南アジア諸国でも国外旅行がブームですが、歴史を振り返ってみると日本にも同じような時代があったことが分かります。

アウトバウンドとインバウンドどちらが盛りあがってる?

アウトバウンドは日本人の海外旅行。インバウンドは外国人の訪日旅行。

現在、どちらが盛りあがっているのでしょうか。ニュースでは外国人の訪日旅行ブームが報道されています。

日本の代表的な観光地に行くと外国人観光客で盛況です。一方で日本人の海外旅行は珍しくなくなった反面、最近の若者は海外にあまり出なくなったという意見も聞きます。

アウトバウンドとインバウンドのどちらが盛りあがっているのでしょうか。

アウトバウンドとインバウンドが逆転した日本

2014年〜2015年にかけて実はインバウンドで訪れる外国人観光客の数が日本人の海外旅行者数(アウトバウンド)を上回りました。それまでは日本はアウトバウンドの方が大きかったのです。

1970年代から日本のアウトバウンドが伸びました。1990年代半ばには日本人の国外旅行者数は1500万人を越えました。

しかし、それ以降は1300万〜1800万人前後の範囲で推移するようになり大きな伸びはありませんでした。一方でインバウンドは2012年以降から急激な伸びを見せます。

2014年〜2015年のうちにインバウンドの訪日外国人観光客数がアウトバウンドを追い越し、現在ではインバウンドの訪日外国人観光客数が3,000万人を突破できるのではという段階。

一方で日本のアウトバウンド人口は相変わらず2,000万人を越えることができません。

急激に増加したインバウンド

このようにインバウンドは急激に増加しましたが、その理由はなんなのでしょうか。

その理由としては
・日本文化への関心の高まり
・円安が進んでいること
・LCC拡大により日本への旅費が下落したこと
・日本の国策としてビザ発行の制限が緩和されたこと
・アジア圏の経済成長
が挙げられます。

これらの要因によりここ数年のインバウンド客の数は急増しているのです。

またこのインバウンド客の急増を受けて日本国内の企業もインバウンド客の獲得に向け様々なサービスを展開していているので、さらなるインバウンド客の獲得につながっています。

インバウンドに成功した企業の一つは、人気商品を低価格で販売するドン・キホーテです

ドン・キホーテがインバウンド客を獲得した施策をいくつかご紹介いたします。
・深夜営業を行う
インバウンド客の夕食後に買い物をしたいというニーズに合わせ、一部の店舗の営業時間を24時間に拡大しています。
実際に売り上げのピークは22時になっています。

・精算サービス
一部店舗で、日本円・クレジットカードの支払いだけでなく、元やウォン、ドルなど7種類の通貨での支払いに対応しています。
また、免税の手続きをパスポートを読み取るだけで自動で行ってくれる免税POSレジの導入も行っています。これにより、レジの混雑を回避し、より多くのインバウンド客の獲得につながっています。

ドン・キホーテの免税の取り組み

インバウンド市場は伸びる市場。アウトバウンドは成熟市場。

インバウンド市場は2012年度から急激に伸び続けています。アウトバウンド市場が90年代半ばから大きな伸びを残せないのとは対照的です。

2012年には800万人台だった訪日外国人数は2013年には1000万人を超え、2014年には1300万人を超え、2015年には急激に伸びて1900万人台。

「45年ぶりにインバウンドがアウトバウンドを逆転した」ことが2015年には話題になりました。

2017年には「訪日外国人」は2800万人を超えました。現在、インバウンド市場は急激に拡大中です。

アウトバウンドが伸びない理由

インバウンドが伸びている理由は新興国の経済成長の勢いがあります。しかしアウトバウンドで出国する側の日本は既に先進国なので経済成長は鈍化しています。

しかしインバウンドは新興国の経済成長の勢いを取り込むことができます。

先進国の日本のアウトバウンド市場は既に成熟してしまっているのです。

アウトバウンドよりインバウンドに力を入れる時代

現在インバウンド市場は急速に拡大中です。一方でアウトバウンドの市場は成熟しているため大きな伸び代は今のところ期待できません。

ビジネス・マーケティングのチャンスが大きいのは現在も急激に拡大中のインバウンド市場の方ではないでしょうか。

なぜならインバウンド市場は新興国の経済成長の拡大を取り込む余地が残っているからです。

一方でアウトバウンド市場は日本そのものの経済が成熟期に入ったため大きな拡大が今のところ見込めません。

アウトバウンド回復の兆しも見える

インバウンドは急成長ですがアウトバウンドは完全に駄目になったのでしょうか。実はそんなことはありません。

横ばいだった日本のアウトバウンドは一方で回復の兆しもあります。

例えば日本人の20代の若者の出国率は95年の高水準約25%をピークにしばらく低迷が続いていました。しかし2017年に20代の出国率は再び回復し95年の高水準の時を超え25.5%まで回復しました。

これには、LCCの格安海外路線が拡大したことや、国策として若者の海外体験を後押しするような施策が敷かれたことが関わっているでしょう。

日本人全体の海外出国者数の推移も横ばいでしたが現在、再び上向きになりつつあります。インバウンドだけが急激に伸びアウトバウンドだけが縮小するのも日本全体で見ると歪で好ましい状況ではありません。

インバウンドとアウトバウンドがバランスよく伸び日本と海外の交流が、バランスよく行われる方が健全です。

現在インバウンドは急激に伸びておりビジネスチャンスもあります。しかしアウトバウンドも最近は堅調に伸びています。

まとめ

アウトバウンドは観光・マーケティング用語では国外旅行という意味で、インバウンドと対になる言葉です。

急増してきているインバウンド市場と比べ、アウトバウンド市場は年間2000万人を超えることなく90年代をピークに徐々に減少傾向にあります。

しかし急増したインバウンド市場の影響を受け、インバウンド市場の釣り合うようにアウトバウンド市場を拡大しようと、国や企業が動き出しています。

これにより2017年に20代の出国率はかつてのピーク時を超えました。

これから先より進んでいくであろう社会のグローバル化などによりさらに日本人、特に若者のアウトバウンドは拡大していくのではないでしょうか。

現在はインバウンド市場が最も魅力的なビジネスチャンスですが、近い将来アウトバウンド市場も再び活性化するかもしれません。


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