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英語のSEO対策を行うメリットは?成功に導くポイント6つ&コンテンツ作成の手順をご紹介

英語サイトを運営している方の中には、「英語圏向けのサイトを作ったは良いものの、アクセス数の伸ばし方が分からない」「SEO対策のコツやポイントがあったら知りたい」と悩んでいる場合も多いのではないでしょうか。

国内向けのサイトと海外向けのサイトでは、SEO対策が異なるため、それぞれ適した運用をしていくことが欠かせません。

今回は、英語のSEO対策を行うメリットやデメリット、英語SEOを成功させるためのポイント、コンテンツ作成の手順などを解説します。

英語のSEO対策を行うメリットとは?

英語のSEO対策を行うメリットとして、次の2つが挙げられます。

  • 安定した集客ができる
  • 日本で生活しながら取り組める

それぞれについて解説します。

安定した集客ができる

国内SEOと同じように、英語SEOでは、一度上位表示されるとサイト自体の品質が評価され、同様のテーマの他のコンテンツも上位表示されやすくなります。そのため、一定の質のコンテンツを発信し続ければ安定的に集客できることがメリットとして挙げられます。

定期的に検索エンジンのアルゴリズムはアップデートされているため最新情報を常に把握することが重要です。こちらはGoogleのアルゴリズムの変遷になります。

参照:Search Engine Journal|Google Algorithms & Updates Focused On User Experience: A Timeline

例えば、現在のGoogleでは以下のような項目を評価して上位表示のコンテンツを判断しています

  • コンテンツの質(E-E-A-T):「経験(Experience)」「専門家(Expertise)」「権威性(Authority)」「信頼性(Trustworthiness)」の4つの要素に基づくページの評価
  • ユーザビリティ:ユーザーが快適に閲覧できるサイトであること
  • モバイルフレンドリー:モバイル端末での閲覧に対応していること
  • ページ速度:ページの読み込み速度が速いこと

これらをまとめるとキーワードを調べるユーザーの検索意図を満たすコンテンツを質の良いコンテンツを発信することになります。

今後もこの傾向は強まっていくと考えられており、コンテンツの質を高め、正しい方法でSEOに取り組めばアップデートの影響を受けにくくなるため、長期的に安定した集客が見込めます。

日本で生活しながら取り組める

海外でビジネスを行うとなると、一般的には海外に移住したり、外国の代理店とのやりとりが必要になったりするでしょう。そのため、物理的な距離やコミュニケーションコストなどの関係で、海外進出のハードルを高く感じてしまいがちです。

しかし、英語SEOでコンテンツを発信することで、日本で生活しながら集客効果を高められます。

事業をグローバル展開していきたい場合は、海外SEOを行うことで外国人をサイトに集め、日本国外からもアクセスが見込めるでしょう。

英語のSEO対策を行うデメリットは?

反対に、英語のSEO対策を行うデメリットとしては、次の2点が挙げられます。

  • 集客の成功までに時間とノウハウが必要
  • 必ずしも対策が成功するとは限らない

それぞれ解説しますので、対処法を確認しましょう。

集客の成功までに時間とノウハウが必要

日本のSEOでも言えることですが、SEO集客を成功させるためには、十分な時間とノウハウが必要です。

コンテンツを作成してすぐに上位表示されるわけではないため、長期的に内部施策や外部施策を行い、試行錯誤しつつ順位を高めていくことが求められます。

一般的な流れだけでも、次のように複数の工程で実行・改善を繰り返していくことが欠かせません。

  1. キーワードの選定
  2. 競合のリサーチ
  3. コンテンツ作成
  4. 効果測定
  5. コンテンツリライト
  6. 効果測定
  7. コンテンツリライト

この流れについて、詳しくは後述にて内容を解説します。

必ずしも対策が成功するとは限らない

SEOは時間がかかるものであり、さらに行った施策が必ずしも効果があるか、成功するかは限らないこともデメリットといえます。

日本のSEOでも同じことが言えますが、検索エンジンは定期的にアップデートされ、その内容は明確には公開されていません。

対処法としては、Googleが唱えている「ユーザーの体験を満足させる」という考え方をもとに、読者目線でコンテンツを作成することが挙げられます。これにより、アップデートの影響を受けにくいサイトへと近づけるでしょう。

英語SEO対策において、知っておきたい考え方

英語SEO対策で最も大切なこととは何か、ご存じでしょうか。

ひと昔前のSEOでは、文字数を増やすことが重要とされていたかもしれませんが、現在の英語SEOで大切なのは前述の通り「コンテンツの質を高めること」です。

記事を読んだユーザーにとって有益なコンテンツであることが第一に評価されるため、ユーザーの満足度と関連のないブラックハッドSEOのような手法では、上位表示を狙うことは難しくなりました。

具体的にどのようなコンテンツを発信すれば良いか分からないという方もいるかもしれませんが、簡単にいうと「ユーザーが疑問を解決できるような質の高いコンテンツ」を作成することが重要です。

そのため、キーワードを意識しつつ、必要な情報を網羅したコンテンツの作成がポイントとなります。

英語SEOを成功に導く施策のポイントは?

ここからは、英語SEOを成功に導くための施策のポイントを紹介します。

全部で6つのポイントを解説しますので、サイト運営の参考にしてください。

①言語ごとに別々のURLを作成

まずは、言語ごとに別々のURLを作成することがポイントとして挙げられます。言語ごとにドメインを変えるのではなく言語に合わせてURLを設定しましょう。

同じページで複数の言語に切り替えても、Googleは1つの言語しか認識しないため、英語ページも作りたい場合は「日本語ページ」と「英語ページ」を作成し、URLを設定する必要があります。

また、URLは効果的なものでなければならないため、次のポイントに気をつけると良いでしょう。

  • シンプルで読みやすいか
  • コンテンツの内容にマッチしているか
  • アンダーバー「_」ではなくハイフン「-」で区切る
  • 階層の浅いURLか

②ターゲットとなるエリアに適したドメインを使う

続いて、ターゲットとなるエリアに適したドメインを使うこともポイントです。

Googleの評価ポイントとして、特に大切なのが次の2つです。

  • 国別コードトップレベルドメイン
  • hreflang ステートメント

国別コードトップドメインとはccTLDのことであり、ドメインの「.jp」や「.us」の部分を指します。この2文字でコンテンツのエリアが判断されるため、サイトとターゲットエリアを結びつけるために重要な要素となります。

また、hreflangステートメントとは、hreflangを使ってコンテンツがどのエリアに発信されているのかGoogleに知らせることです。コンテンツに記載された内容だけでなく、リンクもエリアを特定するための要素として重要であるため、設定するようにしましょう。

③英語の文法チェック・誤字脱字がないか確認する

日本語サイトと同じように、正しい英語になっていないとGoogleから評価されにくいため、英語の場合も文法のミスや誤字脱字がないかを確認することがポイントです。

機械翻訳は文法ミスが多いため、ネイティブの人による文法・誤字脱字チェックが必要です。

④キーワード選びは現地のニーズにあわせる

コンテンツのキーワードを選ぶ際は、翻訳よりも現地でより使われているワードを想定し、選定することが重要です。

直訳のキーワードでコンテンツを作成し、上位表示できたとしても、現地の人があまり使わないキーワードでは検索数が少ないため、アクセスが見込めない場合があります。

上位表示できていてもキーワードが異なると収益化しにくいため、ターゲットとなるエリアの検索ニーズに合わせて、キーワード選定をすることが欠かせません。

⑤内部リンクの設置

日本のSEOと同じように、英語SEOでも内部リンクを設置してサイト内をユーザーに巡回させることが欠かせません。

内部リンクを設置するとクローラーの回遊率が高まるため、ユーザーにより正確な情報を引き出せるようになり、成約率アップが期待できます。

既にサイトにコンテンツがたくさんある場合は、関連記事のリンク生成記事目次生成などのツールを使うことで、内部リンクを自動的に設定できます。ただし、このツールはWordPressのみで使えるため注意してください。

⑥無効なリンクや重複コンテンツの改善

エラーリンクや重複コンテンツがあると、ユーザーに対して不信感を与えたり、Googleから質の低いサイトだと評価されてしまったりする可能性があります。

エラーリンクについては、Screaming Frog SEO Spideといったツールで修正できるため、早めに修正しておきましょう。

また、重複コンテンツについてはSitelineを使うと重複部分を確認できるため、ユーザーにとって見やすいサイトとなるように修正しておくことがポイントです。

英語SEOのコンテンツ作成の基本手順

ここからは、英語SEOのサイトを立ち上げ、コンテンツを作成する際の基本的な手順を紹介します。

各手順におけるポイントを確認していきましょう。

①目的の整理・KPI設定

まずは、海外の市場を調査し、既に英語サイトを持っている場合は現状を把握する必要があります。そこから現状の記事における課題を発見し、今後のコンテンツ作成の目的を明確にしましょう。

また、新たに英語サイトを立ち上げるのであれば、競合の分析や口コミサイトのキーワードなどのリサーチを行い、想定クエリを収集する必要があります。

SEO対策は効果が出るまでの期間がかかり中長期的に取り組む施策となるため、他の施策と並行したポートフォリオを組みどの程度の成果を目指すのかのKPI設定をすることを推奨します。

参考:ゲームアカウント買取サービスの場合のロードマップの例

②ターゲットとなる市場におけるペルソナを設計

次にターゲットとする市場の選定とペルソナを設計していきます。

特に英語は世界中で使われているため、その中でもどの市場を狙っていくのか、誰に向けたコンテンツなのかを明確にしなければ、どの国でも上位表示が取れないという結果になってしまいます。

市場規模とユーザーに提供できる強みを加味し、差別化できる国を選定した上でターゲットとするペルソナの深掘りをしていきましょう。

例えばアメリカに向けてレシピコンテンツをメインとしたサイトを運営するのであれば、

  • 誰がいつどんな時にサイトを利用するのか
  • アメリカではどんな献立が食べられているの
  • 自炊はどのくらい行われているのか
  • 買い物はどのくらいの頻度で行い、どこでどんなものを買うのか
  • そもそも、一般家庭ではレシピを検索するニーズはあるのか

など、現地市場の解像度をできるだけ上げ、可能であれば現地で一番初めにサービスを使って欲しいユーザー(コアユーザー)に対してインタビューを行い、サービス利用までのフローを明確にします。

この工程がどれだけ正確にできるかで、後に続くキーワード選定、コンテンツの制作などの質に大きく左右されるため、衣食住など現地の文化に根差したサービスを展開する場合はなるべく詳細に設定していきましょう。

③キーワードを選定する

続いて、コンテンツにおけるキーワードを選定していきます。

キーワード選定にはさまざまなやり方があり、キーワードプランナーやGoogleトレンドを使って関連キーワードを集める方法のほか、Search Consoleを使ってクエリを拾ったり、部門ごとにエージェンシーと連携してワークショップでアイデアを出し合ったりする方法もあります。

さらに、効果的な英語のSEO対策方法として、多角的にキーワードを収集できるanswerthepublic.coなどの活用も効果的です。

④競合サイトの分析

キーワードやターゲットが決まったら、そのキーワードで表示される記事にはどのようなものがあるのか、競合サイトを分析しましょう。

特に、キーワードで検索して1ページ目に表示される記事は入念にチェックし、評価されている理由とユーザーがアクセスする理由を考えます。競合コンテンツは自社コンテンツへの影響が大きいため、ここでの分析が欠かせません。

日本食に関してのレシピサイトで「味噌汁」について企画する場合、上記のように味噌汁のレシピや、味噌汁について解説しているサイトの構造、コンテンツを分析することになります

その際にアメリカと日本の差異として、アメリカは日本とは違い多民族国家であり味噌汁が一般的ではない方がほとんどです。味噌汁を見たことはあってたとしても飲んだこと、作ったことがない人が大半でしょう。

アメリカでは味噌汁のレシピを検索した際に「味噌汁とは何か」という解説を含むコラム系の記事が上位表示されており、対して日本国内では味噌汁のレシピのみが記載された記事が1位となっています。国により前提知識が異なるため、「質が良い」と判断されるコンテンツが異なる一例です。

競合サイト・コンテンツを分析する際には知見がない場合「なぜこのコンテンツが上位表示されているのか」わからないことが多いため、ターゲット市場について知識を持ち、分析力の高い英語のネイティブマーケターにサポートを依頼しましょう。

⑤コンテンツ企画・制作

ここまでの手順を終えたら、実際にどのようなコンテンツを作っていくのかを考え、制作を進めましょう。

競合コンテンツの内容を加味しながら、自社にしか出せない独自性を入れ込んだコンテンツにすることがポイントです。また、企画の段階でキーワードが適切でないと感じた場合は、一度手順を戻してキーワードを見直す必要があります。

コンテンツのフォーマットによって与える印象が異なるため、ターゲット市場の文化を理解しつつ適合するコンテンツを作成することが欠かせません。

⑥コンテンツ公開・リライト

コンテンツが完成したら、いよいよ公開となります。ただし、公開したらそれで終わりではなく、定期的に検索順位を見直してリライトすることが大切です。

季節ごとや情報が更新されるごとにリライトを行い、さらにユーザーファーストで質の高い記事に仕上げていきましょう。

また、公開後やリライト後に順位が上がらない場合、その理由を考えて修正していくこともポイントです。Google AnalyticsやSearch Consoleなどのツールを活用することで、自社コンテンツの現状を可視化しやすくなります。

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英語SEOの成功事例を紹介

過去の事例の一つに、アメリカやヨーロッパを対象としたアパレルECのSEO対策があります。

対策を検討した背景には、キーワードの調査設計からデータ解析を行う知見がなかったり、イベント時以外の安定したアクセスや上位表示ができていなかったりしたことがありました。

そこで、ドメイン価値を最大化・内部リンクを強化し、コンテンツ要件の作成とテーマ性の向上を図ったところ、キーワード比率の向上とともに、検索流入数が約5倍になったそうです。

まとめ

今回は、英語SEOのメリットやデメリット、施策のポイント、コンテンツの作成方法などを紹介しました。

海外向けのSEO対策は、そのターゲットごとに言語を統一し、適した内容のコンテンツを提供していくことが欠かせません。また、コンテンツ作成においても、市場とペルソナを意識してユーザーファーストな記事を作ることがポイントです。

英語SEOを成功させるために、今回紹介した内容を参考にしてください。また、多言語SEOでお困りの際は、ぜひLIFE PEPPERをご検討ください。

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