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台湾ビジネス徹底解説 商習慣や国民性、成功事例までご紹介

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アジア随一の親日国であり、九州と同じくらいの国面積で人口約2300万人が暮らす台湾。

経済成長率は年5%前後で推移しており、国際通貨基金(IMF)が2018年4月に公表した「世界で最も裕福な国」ランキングでは19位(※1)と、日本より上位にランクインしています。

台湾市場は日本と親密度も高く、中国や東南アジア進出の足がかりとしても注目されています。

今回は初めに台湾の国民性と社会構造をご説明します。

その後台湾で成功/失敗している日本企業の共通点を取り上げ、台湾で実際に成功している日本企業の事例もご紹介します。

※1 GDP per capita, current prices

台湾の国民性と社会構造

まず初めに、台湾の国民性と社会構造の特徴をご説明します。
親日国であり、低い法人税率が魅力的な一方、世界最速で「少子高齢化」が進行している国でもあります。具体的にそれぞれ見ていきましょう。

アジア随一の親日国/勤勉な国民性

台湾はアジアでも特に、日本に親和性を持つ人が多い親日国です。実際に観光客を始め、現地に駐在している日本人からは、日本人であるというだけで、親切にしてもらいやすいという声をよく耳にします。

過去50年に及んだ日本統治の影響により、文化的にも日本と共通している部分が多々あります。今でもお年を召した方々は流暢な日本語で会話をされる方もいるそうです。

また日本に関心が高く、日本語に堪能な人材も多いのも特徴です。その上、台湾人の多くは勤勉で物事に取り組みます。親日感情と勤勉な国民性は、台湾進出をお考えの方には大きなメリットと言えるでしょう。

法人税率が17%と低い

台湾の法人税(営利事業所得税)率は17%で、シンガポールと同様の税率です。2009年までは25%でしたが、2010年度より17%まで引き下げられました。

ASEAN諸国と比較した場合でも、台湾とシンガポールが一番低い17%であり、トップのフィリピンは30%と大きな開きがあります。

こちらの税率は12万元(日本円でおよそ42万円、2019年1月現在)以下の利益であれば免税で、12万元以上の利益の際に適用されます。また日本では、法人税に加え住民税や事業税が加算されますが、台湾ではそれらの税はありません。

低い法人税率と、付随する租税も無いことから、日本から台湾へビジネスを展開させたいと思っている企業には、非常に魅力的であることは言うまでもありません。

少子高齢化の速度が1.6倍日本より進行

日本では至る所で「少子高齢化」が叫ばれていますが、意外なことに台湾は世界で最速のペースで少子高齢化が進行しています。それも日本と比較して1.6倍もの速さであり、台湾は「少子高齢化」が深刻な社会問題となっています。

10年後には国民の5人に1人が65歳以上の高齢者になり、今後5年間で高齢化社会から超高齢化社会に突入すると推測されています。

そのような台湾の現状を踏まえ、今後の進出に向けて情報収集等を行うのが効果的です。

台湾で効果的なWebマーケティング

ネットが広く普及している台湾において、Webマーケティングは台湾でビジネスを行う上で非常に重要です。
台湾は、ブロガー文化が根付いており、Facebook利用時間も世界一と言われています。今回はこの2点についてご説明します。

ブロガー文化

台湾では個人ブログが検索結果の上位を占めており、行動や購買に個人ブログを参考にする場合が多いです。ブログの質が高く、多くの台湾人の意思決定にブログが影響力を与えています。

ブロガーとタイアップしてプロモーションを行うなど、企業もブロガーと共にブログを効果的に用いたWebマーケティング施策を行うことが台湾では大切です。

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Facebook

約75%以上もの台湾人が利用するというFacebook。利用時間は世界一と言われており、台湾で圧倒的な存在感を持つSNSです。

Facebookで情報発信を行う人も多く、日本と比べてウェブ上に新しい情報が掲載されることが少ない傾向にあります。口コミや個人の感想を重要視する台湾人にとって、反応が瞬時にわかるFacebookは使い心地がいいSNSであると言えるでしょう。

企業でもFacebookを活用した情報発信をおすすめしますが、その際は企業色を前面に出すのでなく、レビューや個人目線の発信が効果的です。

台湾ビジネスで成功する日本企業の特徴

次に、台湾ビジネスに成功する日本企業の特徴として主軸となる、商習慣と国民性の理解について取り上げます。具体例も踏まえていますので、ぜひ参考にしてください!

台湾の商習慣を把握し上手適応しているく適応している

隣国とはいえ、台湾と日本では商習慣でも大きな違いが見られます。台湾で成功している日本企業は、そういった台湾の商習慣に上手に適応しているのが特徴です。
早速ですが、台湾の商習慣の特徴を3点ご紹介します。

商人気質で失敗を恐れない

台湾人は商人気質であり、利益を重視します。その一方で日本は職人気質であり、技術や伝統にこだわりを持つという特性があります。

例えば「3代も続くお蕎麦屋さんを営んでいる」と聞くと、日本では代々暖簾が守られており、素晴らしいと評価される場合が多いでしょう。伝統の味を守り、一生懸命継承していくお店や店主に好意的なイメージをもつ人が大半であると思います。

しかし台湾は発想が異なり、「商才があったのは3代前の方だけですね」という評価が多数派を占めます。台湾は根が商人気質のため、時流に合わせ利益の取れる形態にどんどん方向転換を行うからです。

このように、同じ事象でも台湾と日本では受け取り方が根本的に異なっています。環境適応力が強い台湾人に見習いながら、柔軟に対応していくのが成功の秘訣です。

成果主義

日本企業の多くはプロセスを重視する傾向にありますが、海外は成果重視する傾向の国が多いです。台湾もこのような成果主義の気質であり、仕事においては成果が求められます。

一方で仕事に取り組む態度を管理されることはなく、スマホをいじっている店員さんがいるなど、取り組み方は日本よりも自由度が高いと言えるでしょう。だからといって仕事がいい加減という訳ではなく、しっかりと接客をして対応をしてくれます。

したがって、仕事のやり方や態度を管理すると反発が起きかねませんから、注意が必要です。成果主義の気質を踏まえ、心地よく働ける環境整備を整えることが大切です。

人脈重視でコネが大切

台湾は「誰々の知り合い」といったコネがビジネスにおいて非常に重要視されています。
中国も同様にコネを大切にしますが、こちらは血縁を重視し一族経営を好むという傾向のため、台湾とは少し異なっています。

ビジネスを展開・拡大させるには、ネットワークを広げるために人脈を作っていくことが大事となってきます。その際台湾人は、パーティーなどで積極的に声をかけて人脈を作るという形式より、第三者を介して紹介される形式を好む傾向があります。

時には趣味の繋がりから、思わぬビジネスの縁に恵まれることもあるといいます。あまり視野を狭くせず、広い気持ちで人と関わっていけるといいですね。

台湾人の国民性を理解している

また、台湾人は日本人の国民性とは異なる特徴を持っています。成功している日本企業は、こうした台湾人の国民性を理解しており、上手に職場の環境整備を整えています。では、具体的に見ていきましょう。

おおらかな国民性で、自分にも他人にも優しい

南国気質も相まって、台湾人は裏表なくオープンマインドな人が多く、おおらかな国民性が特徴です。

ビジネスの観点でこの国民性を掘り下げると、日本は商品技術や品質、納期に非常に厳しい傾向が伺えます。そのため、日本製品はその質の高さから、世界中から高く評価を受けています。しかし自分たちの質はもちろんですが、取引先にも同じレベルを要求し、お客様も求める質が高いです。つまり、「自分にも他人にも厳しい」というのが日本です。

一方台湾は、日本ほど品質や納期に厳格ではなく、少しのトラブルにいちいち目くじらを立てて怒ることは少ないです。日本人よりはおおらかに、「自分にも他人にも優しい」のが台湾人の特徴です。

外国の文化を積極的に取り入れる

台湾は島国であることも、諸外国を常に観察し、外国の文化を積極的に取り入れることに長けています。実際に台湾は昔から他文化の良い部分を上手く取り入れ、これまで発展してきたという経緯があります。

幼児期から英語教育が日本より盛んで、アメリカンスクールやブリティッシュスクールに子供を通わせる家庭も多いです。また、大学生・大学院生も欧米圏やアジア圏へ海外留学することがメジャー選択肢の一つです。

欧米で流行しているキャラクターやグッズもどんどん台湾に輸入され、最近では日本よりも先にハリウッド映画が上映されることも多くなってきました。

このように他文化にあまり抵抗なく、良い部分を積極的に受け入れる台湾の国民性が伺えます。

社会人でも昼寝の時間を重要視

台湾では学生はもちろんのこと、社会人にも昼寝の時間が設けられています。2012年の調査では、全く昼寝をしない人はたったの8.5%と、日常生活に昼寝が当たり前のものとして組み込まれている事がお分かりいただけるでしょう。

学校では昼寝の時間があらかじめ確保されており、職員室の鍵を締め、消灯して一斉に昼寝をします。社会人も同様に、消灯して昼寝をするといいます。

日本では馴染みない習慣に戸惑いを覚えるかもしれませんが、台湾の従業員が昼寝をしていても怒らないようにしましょう。

台湾ビジネスで失敗する日本企業の特徴

では次に、台湾ビジネスで失敗する日本企業の特徴を2点ご説明していきます。彼らの二の舞を演じないためにも、しっかり特徴を把握していきましょう。

職人気質が抜けず、信頼関係構築に着目しがち

先ほど商習慣でもご説明した通り、商人気質な台湾人と職人気質な日本人という違いがあります。義理人情を大切にする日本人は、時として信頼関係のために利益にならないことにまで手をつけることもあります。

また日本は「商売の本質は信用を売ること。まずは信用を得ることに努力するべきだ。若くして儲けてもろくな事にならない。」というように、信頼関係構築に着目されがちです。

翻って台湾の経営者は、一生懸命やって儲けることは誰でも出来ることだと考えています。大事なのは、どのようにしたら楽に儲ける仕組みを構築できるかという視点に立って経営手腕を握っている経営者が大半を占めます。

日本企業が信頼関係構築のために時間を過ごしていく一方で、台湾の企業はよりビジネスを加速させる方向へ視野を向けています。信頼関係構築が悪いことではありませんが、利益を考え臨機応変な考え方が出来ることが大切と言えるでしょう。

事業計画の軽視

台湾進出をする前に、しっかりとした事業計画を行なっていない日本企業は失敗しやすいという特徴があります。事前にコンサルタントなど知見のある人からの助言を踏まえながら、事業の戦略を立てることは非常に大切です。

台湾進出の目的、ターゲット顧客、競合他社、台湾市場における自社の強み・弱み、5〜10年後の台湾における展望など、最低限これくらいのことはしっかり準備をするべきです。曖昧な事業計画で進出したところで、失敗の確率は高く損益を被る可能性も否定できません。

事業計画をしっかり構築することは、自社の成功の道標を示すだけのものでなく、取引先を始めとした良きビジネスパートナーと効果的な関係を築く上でも重要です。事業計画が明確であることで、説得力のあるプレゼンテーションをする事ができるようになるからです。

LIFE PEPPERは台湾進出をサポートする、様々なサービスを展開しています。お気軽にお問い合わせください。

LIFE PEPPER 台湾プロモーション 一覧

台湾ビジネスの成功事例

では実際に、台湾で成功している日本企業の例を見ていきましょう。皆さんもご存知である、「餃子の王将」の台湾ビジネス成功事例をご紹介します。

餃子の王将

王將餐飲服務股份有限公司

台湾と言えば、夜市も充実しており言わずと知れたグルメ大国です。そんな台湾に2017年進出した「餃子の王将」。グランドオープンから2ヶ月後の経過報告において、当初計画の月商1000万円に対し、約2600万円の売上高、来客数も約2万3000人を記録しました。

台湾の王将で人気なのは、餃子を筆頭に、ラーメン・鶏の唐揚げです。水餃子を主食とする台湾人に対し、焼き餃子をおかずとして食す日本の食習慣を提案することを心がけたといいます。その他にも、食事中にビールを飲む習慣がない台湾の人々へ、餃子をおつまみとしてビールと共に味わう、日本式の食べ方を提案し、徐々に注文が増えてきているそうです。

現地の飲食店と比較すると、王将は2~3割ほど割高になる価格帯でサービスを展開しています。その上、王将は中国での進出には失敗しており、過去に中国の大連に6店舗ほど進出していましたが、中国市場の難しさを克服することができず、撤退するに至ったのです。

そんな苦い過去がある王将ですが、それでも台湾のお客様から大きく支持をされているのは、日本企業であるという日本への信頼度が高いことも大きく寄与しています。
王将の台湾における成功は、グルメ大国でありながら日本の外食チェーン店が需要を伸ばせることを示す好事例と言えるでしょう。

まとめ

これまで台湾の基本情報から、台湾ビジネスで成功・失敗している日本企業の特徴、成功事例など、台湾ビジネスの概要をお伝えしてきました。

最近では日本にも台湾出身のお店なども増え、より身近な存在である台湾。隣国でありながら、国民性や商習慣の違いに新しい発見をした方がいたら嬉しいです。

親日国や低い法人税率など、進出するのにたくさんのメリットがある一方で、競争も激しい台湾ビジネス。ぜひ成功の道標を歩んでいってください!

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