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2018年度の訪日外国人消費動向調査で、大阪は訪問率が41.8%を記録し、1位になりました。外国人が良く訪れる都市と言えば東京や京都といったイメージがありますが、実は大阪がそれらの都市を抑え1位に輝いたのです。
数年前から大阪観光局主導で行われたインバウンド対策や、大阪の人間性、食べ物などがその人気の理由と言われています。この記事では、大阪が外国人に人気の理由を詳しく解説していきます。
大阪は訪問率1位
外国人の日本の観光先と言えば、東京や京都を思い浮かべる人が多いでしょうが、実は2018年度の外国人訪問率は大阪が1位でした。2018年の日本に訪れた外国人は前年から8.7%増加して約3119万2000人で、1964年以降で最多の訪問数だったのです。
訪日外国人が増えた理由はさまざまで、主にビザの緩和や格安航空券の普及、円安が考えられます。特に大阪は、2009年から2017年の間のインバウンド観光客の伸び率が世界で第3位になるなど、訪日外国人の増加に貢献していると言えるでしょう。ニューヨーク・タイムズ紙で2017年に行くべき場所の1つとして大阪を紹介しており、大阪の食文化が外国人に好評なことも訪問率が1位になっている理由かもしれませんね。
大阪への訪日外国人が多くなった背景
大阪への訪日外国人が多くなった背景には、大阪万博の開催が影響していると言えるでしょう。2025年に大阪万博が開催されることもあり、ショッピングを目的とした外国人観光客向けに大阪・梅田エリアの駅周辺の再開発を進めている段階です。東京や京都とは異なる雰囲気を出すために、ただの近代的なビルを建設するだけでなく、昔ながらの生活が見える大阪らしさをテーマにしています。
そのため、秩序ある生真面目な都市をイメージして訪れた外国人には、大阪の町並みにどこか惹き付けられる部分があるのでしょう。大阪は、2回目3回目と何度も足を運びたくなるような都市開発を目指すために、東京では体感できない雰囲気作りを大切にしているのです。
大阪が取り組んでいる3つのインバウンド対策
大阪万博の開催に備えて、大阪ではインバウンド対策が実施されるようになりました。大阪が取り組んでいるインバウンド対策は以下の3つです。
- 多言語化の強化
- 無料Wi-Fiの設置
- クーポンの配布
これらの対策によって外国人が訪れやすくなっているのでしょう。それでは、順に説明します。
大阪が誇る多言語化対策や、その他インバウンド戦略の更なる情報を探しているなら、「訪日韓国人集客の鉄則 – NAVERブロガーで9年間成功し続けているノウハウ公開」をチェックしてみてください。インバウンドマーケティングの成功事例が詰まっています。
多言語化の強化
大阪では、外国人が活動しやすいように多言語対応に力を入れています。商品説明の表記はもちろんですが、大阪は対人販売が特徴なので、外国語を交えたコミュニケーションへの意識が高いです。とある商店街では、組合が英会話教室を開催して接客に英語を使えるようにするなど、多言語対応への努力が行われています。
実際に言葉を交わしてコミュニケーションを取ることで、外国人の中には親しみを感じる人もいるかもしれません。集客や売上アップにもつながるので、インバウンド対策の中でも接客の多言語化はマストと言えるでしょう。
無料Wi-Fiの設置
無料でWi-Fiが使えるようにしている点もインバウンド対策として有効です。インターネットの普及により、スマホで外国にいてもさまざまな情報を得られるようになりました。ネットがつながらなければただの機械になってしまうので、外国人に来てもらうにはどこでも利用できるようにWi-Fiの設置は必須でしょう。
大阪では、1万店以上のお店がWi-Fi無料になっているので、外国人が情報を集めやすくなっていることも多くの人から評価されている理由なのではないでしょうか。
クーポンの配布
大阪では積極的に外国人に対してクーポンを配布しています。クーポンを配布することで、大阪での消費を促すことができるので、大阪でショッピングを済ませようとする外国人が多いのも納得できますね。
訪日外国人は夜遅くまで観光を楽しみたいという人が多いので、夜間営業のお店のクーポンを配布するなど、外国人満足度を高める取り組みをしています。日本ではナイトタイムエコノミーがまだ普及していないので、夜遅くまで遊べる施設が多い大阪が、観光地として選ばれているのでしょう。
大阪の4つの魅力
ここでは、訪日外国人から評価されている大阪の魅力について紹介します。
今回紹介する大阪の魅力は以下の4つです。
- 大阪人の温かさ
- 食べ物が外国人の好みに合う
- 旅行の拠点にしやすい
- 空港が近い
外国人から大阪が人気なのは、大阪の魅力に惹きつけられる人が多いからなのでしょう。外国人から好まれる理由を踏まえて順に説明します。
大阪人の温かさ
大阪の魅力の1つが大阪人の温かさです。
大阪に住む人は相手が外国人であっても気軽に話しかける傾向があります。言葉が通じなくても身振り手振りでなんとかコミュニケーションを取ろうとする姿勢が外国人から好印象なのです。
東京では言葉が通じない外国人に対して消極的に接する傾向があり、お世辞にも上手とは言えない英語を使うことを恥ずかしいと思う人も多いのではないでしょうか。大阪人の相手が誰であれ動じずに向かっていく姿勢が、外国人からも話しかけやすい雰囲気にしているのでしょう。
大阪のような多言語対応を成功させるための戦略を学びたい方は、私たちの資料「訪日韓国人集客の鉄則 – NAVERブロガーで9年間成功し続けているノウハウ公開」をご覧ください。実用的なアドバイスであなたのビジネスに役立つかもしれません。
食べ物が外国人の好みに合う
大阪の食べ物は外国人の好みに合うのではないでしょうか。
日本にはさまざまな伝統・文化料理がありますが、特にたこ焼きやお好み焼きなどの大阪の粉モノは外国人から好まれる傾向があります。日本料理と言えば一般的に米を主食としたものが多いですが、米を主食としている外国人は限られているので、日本料理が口に合わない人も多いでしょう。
外国ではパンやパスタなどの小麦粉を原料とする主食が多いので、大阪の粉を主食とする食文化が受け入れられることが多いのです。食感や口当たりが本来食べている料理に近いため、大阪の食べ物は外国人から好まれる傾向があるのではないでしょうか。
旅行の拠点にしやすい
拠点にしやすいなど大阪の街並みも外国人から人気を集めている理由の1つです。
「大阪への訪日外国人が多くなった背景」でも紹介しましたが、日本の近代的なイメージとは異なる都市開発に力を入れているため、外国人に興味を持ってもらいやすくなっています。また、梅田周辺には高級志向のホテルや長期滞在型の格安ホステルなどが混在しており、長期滞在の拠点にしやすいのでしょう。
一般的に富裕層であればリゾート地に、節約層であれば地方に拠点を置きますが、大阪はどちらの旅行客にも対応することができます。旅行の拠点にするだけでなく、大阪内にも歴史的な観光スポットが混在しているので、大阪だけでも旅行を楽しむことができるのです。
空港が近い
LCCが普及した今、関西国際空港が近いことも大阪を訪れる外国人が増えている理由です。
関西国際空港から南海難波駅まで電車で約45分で到着します。乗り換えが必要ないので、慣れない土地を訪れる外国人からすると安心なのかもしれませんね。ちなみに、大阪を訪れた外国人は一番先に難波を観光することが多い傾向があります。
まとめ
大阪のインバウンド戦略についてもっと深く知りたい方は、当社が提供する詳細な資料「訪日韓国人集客の鉄則 – NAVERブロガーで9年間成功し続けているノウハウ公開」も役に立つでしょう。
大阪は外国人から人気の都市で、東京や京都を抑えて外国人訪問率1位を獲得しました。大阪全体がインバウンド対策に取り組み、外国人をもてなそうとする姿勢を共有しているからこそなのでしょう。
人間性や食文化、滞在環境など外国人からすると好ましい条件が揃っているのも、大阪が外国人から好まれている理由です。もし、インバウンド対策の実施を検討している企業や地域があれば、大阪の外国人対する姿勢を参考にすると良いでしょう。
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