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【2019年】世界のインバウンド伸び率ランキング独占の沖縄・京都・大阪を、外国人目線で比較!

 

はじめに

以下は2018 年の世界中の観光客の増加を調査した米マスターカードについての報道です

訪日外国人旅行者(インバウンド)の伸びが世界トップクラスであることがデータで浮かび上がった。クレジットカード運営の米マスターカードが9月末に発表した「2018年度世界渡航先ランキング」によると、過去8年間の渡航者数の成長率を比較する「急成長渡航先ランキング」で沖縄、京都、大阪が1~3位を独占。北海道が7位、東京が11位に食い込むなど、他の国々を圧倒した。17年の渡航者数は東京が8位、大阪が19位だった。

調査は世界の主要162都市(都市圏)を対象に、ビジネスや観光で訪れた1泊以上の渡航者数などを集計した。2011年から毎年公表され、都市数や調査項目は年を追って拡大。今年は調査地点が30カ所増えた。マスターカードによると、各国の公的な統計資料などを基に調査され、日本は都道府県単位で集計。京都、沖縄は今回追加された調査地点だ。

引用元 産経WEST 「世界のインバウンド伸び率、沖縄・京都・大阪が上位3位まで独占」より
https://www.sankei.com/smp/west/news/181009/wst1810090005-s2.html

本記事では、世界のインバウンド需要伸び率トップを独占した「沖縄・京都・大阪」3箇所の印象を弊社アフリカ担当の大和田が韓国と台湾それぞれ在住している女性ディレクターにインタビューしながらディスカッションしました。

今回の記事では、台湾人 32 歳 台北在住のリンさん、韓国人 31 歳 ソウル在住のキムさんの2名に記事の制作に協力してもらいました。
それでは、世界のインバウンド伸び率ランキングを独占した沖縄・京都・大阪を、韓国人、台湾人ディレクターに語ってもらいましょう!

 

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台湾人が郷愁を覚える沖縄


大和田:まずは沖縄についてどう思われますか?ふわっとした質問でごめんなさい。

リンさん:まず、沖縄は台湾人にとってはおなじみのリゾート。最初に日本に行く人の旅行先として選ばれることも多いんです。

キムさん:それは少し意外かも。韓国では、まず行くのは大阪が多いかな。

リンさん:理由はいくつかあって、地図で見ると、台湾と沖縄ってすごく近いですよね。だから飛行機初心者の台湾人のおじさま、おばさまでも安心して旅行できる。

大和田:なるほどなるほど。初めての飛行機は怖いですよね。

リンさん:あとは、船でもこれる。私のお父さんは飛行機に乗るのが怖いんだけど、沖縄なら船で行ける。そこから日本の魅力に気づいて、飛行機を克服したんですよね。

キムさん:典型的な親日のおじさんですね(笑)

リンさん:そうそう。それから、私は日本に5回以上来てるんだけど、最初に1回は沖縄だった。去年久しぶりに沖縄に行ってみて「あれ?ここって日本だよね?」って驚きました。

大和田:それはどういう意味ですか?

リンさん:日本って、台湾と全然違うじゃないですか。街並みも違えば人の雰囲気まで違う。

キムさん:それすごくわかる。韓国とも違う。

リンさん:んで、沖縄は、日本なんだけど、すごく台湾に近い雰囲気。最初に行った時は「日本ってこんな感じなんだな」と思ったけど、やっぱり少し日本ぽくない。いい意味で。だから、多くの台湾人にとっても、沖縄ってなんか懐かしさを覚えるんだと思います。だから行きやすいし、最初に日本い行く人にはオススメをしています。

韓国人にとって沖縄はバカンスランキング3位?

大和田:韓国の方はどうでしょうか?

キムさん:韓国でも沖縄に似たところがあります。チェジュ島ってご存知ですか?

リンさん:知ってます。行ったことないけど。

キムさん:今度行ってみてください。私はチェジュ島出身なので。すみません少し話が逸れましたが、韓国人は沖縄とチェジュ島が似てると感じる人が多いみたいですね。とはいえ、韓国人にとっては沖縄は完全にリゾート地ですね。

リンさん:ハワイみたいな?

キムさん:ハワイはキングオブリゾート。ここには勝てない。あえてランクを付けると、1位ハワイ、2位がグアム、3位が沖縄、みたいな。ただし、ベトナムとかタイのリゾートもだんだん人気になってきているし、サイパンも最近は注目されてますね。

大和田:弊社のクライアントさんでグアムのお客様がいるのですが、やはり韓国人集客が順調みたいですね。
キムさん:そうでしょうね。グアムはここ数年の旅行先としては上位でした。ただ、沖縄に話を戻すと、沖縄は沖縄らしさもある。韓国にはない独特の雰囲気、綺麗な青い海、それから国際通りなんかも楽しいですよね。夜はドンキホーテで買い物もできるし。沖縄は韓国人にとっても過ごしやすく楽しい場所なんじゃないですかね。

京都 = 日本らしい は大間違いかも?

大和田:すでに沖縄でかなり盛り上がりましたが、続いて京都について教えてください。欧米の方だと京都が「日本らしい風景」だという方が多いのですが、台湾と韓国はそれぞれいかがですか?

キムさん:韓国人もおおよそ一緒ですね。京都はすごく日本らしいなと思います。夜の祇園とか、まさに日本!って感じ。観光を楽しむにはいい街ですよね。

リンさん:台湾人にとっても京都は日本で行くべき場所の1つではあると思います。年配の方達は確実に日本の風景は京都ですね。ただ、私と同年代とかその下の世代から見ると、日本らしい風景は「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」で紹介されるような、ああいう風景なんですよね。

キムさん:へえ!知らなかったです。ちなみに、韓国でもクレヨンしんちゃんは人気です。あとは「ぼのぼの」とかが人気ですね。

大和田:各国でそれぞれ日本のアニメが好かれているのは、日本人として嬉しいです。話を戻すと、「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」での日本のイメージってどんな感じですかね?
リンさん:えーっと、うまく説明できないんですけど、多分日本人からしたら普通の風景。一軒家が並んでて、電信柱があって、お店がある。そんななんでもない風景が「ああ、日本なんだな」って思わされるんですよね。その点、京都って、すごく独特。だから面白いというのもあるんですけどね。

韓国人にとっては、大阪 = 京都?!

キムさん:ちなみに、韓国人はあんまり「京都に行く」という表現はしない気がする。

大和田:それはどうしてですか?発音しにくいとかですかね?

キムさん:そういうわけではないです。韓国人にとって、京都って大阪の中にあるというイメージなんですよね。京都単体では観光に行かないかな。必ず大阪とセット。それで、観光で回るには周遊パスを使う。だから、「大阪に行く」が正解ですね。
リンさん:それは面白いですね。

大和田:確かに、韓国に行くときに「ソウルに行く」とはいうけど「カンナムに行く」とは指名で言わないかもしれないですね。ただ、日本人も韓国好き同士の会話だと「ソウル」から高い解像度の都市名になっていく。日本への理解が深まると「京都」になっていくんですね。ただ、まだ日本への解像度はそのレベルじゃないと。
キムさん:はい、2017年から、だいぶ進みました。そして、そこを勘違いされて、韓国人は京都に行かないのでは?というマーケティングデータを出されるお客さんもいます。けど、そんなことはないんです。私も京都は大好きですしね。それと同じことが、奈良にも言えます。だいたい大阪に泊まり、買い物をします。ただし観光はそれぞれの場所へ・・・というスタイルが普通だと思います。

大和田:ありがとうございます。日本人から見たら、すごく新鮮な考え方ですが、まさにインバウンドの原理原則である「観光客の目線で見る」ということですよね。勉強になりました。

「好きやねん」への萌えと情報時差という概念

リンさん:私、関西弁ってかわいいと思うんですよね(笑)

大和田:いきなりですね。話題の転換がすごいですね。

キムさん:なんか真面目に話していた私がバカみたい。

リンさん:ごめんなさい。けど、台湾人の大阪への印象のうち、最近身の回りで聞くのはこれなんですよね。なんだろう、あの感じがとても可愛くないですか?「好きやねん」って言われてみたい。

キムさん:全く理解できない。同じ日本語でしょ?

リンさん:私が日本を好きだからというのもあるんだけど、関西弁に萌えます。

大和田:ちなみに、リンさんの好きな関西弁ランキングとかありますか?

キムさん:それは気になる。

リンさん:えっと、まず一位は「好きやねん」です。なんか「めっちゃ」とかあるんですよね?だったら「めっちゃ好きやねん」もいいかも。それから優しく「アホか」とかもいいなぁと思いますね。

大和田:なんだかほっこりしますが、これなんの記事でしたっけ(笑)

リンさん:LIFE PEPPER さん的に言うと「ゲストの目線」だからいいんじゃないですか?こういう方言があるということがわかるような強リピーター層が一定数台湾に存在しているということは事実なんですし。
私の周りだと、もうブログを見て情報収集して意思決定するというよりも、日本の情報を見て、日本人のトレンドとかを追ってますね。だから、通常の台湾人の行動動線には当てはまらないことが多い。けど、やっぱり私は「台湾人」なんです。日本のことが好きな、台湾人。だからブログも結局見るし、ポップデイリーとかも見る。だけど日本の方たちに忘れないで欲しいのは、日本で話題にすることですね。日本で話題になったものは、台湾にも届く。しかも、ほとんど情報時差なしで。

キムさん:情報時差なしと言う表現は面白い。韓国だと、情報時差は少しあるし、永遠に情報が届かないものが多い。かくいう私も日本が好きだけど、リンさんほど情報感度高くないかも。韓国でこれだから、アメリカ人とかどうなんだろうね。

リンさん:全く想像もつかない。少なくとも言えるのは「好きやねん」は通じないことかな。

沖縄、京都、大阪どこに行きたい?

大和田:ここまで、色々語ってもらいましたが、率直に「沖縄」「京都」「大阪」の3つだったら、今どこへ行きたいですか?

リンさん:私は、沖縄に行きたいです。色々話しましたが、今は綺麗な青い海に癒されたい・・・。

大和田:なんとも言えないですね。

リンさん:案外、旅行する理由なんてこんなものじゃないですか?沖縄くらい近いと、あんまり海外旅行感ないですし。だからシンプルな強みを訴求していけばいいと思う。

大和田:ありがとうございます。勉強になります。

キムさん:私は、京都に行きたいです。

大和田:それはなんでですか?

キムさん:大阪と沖縄は、嫌になる程行ったので、「あえて」ですかね。その3都市は、正直もう行き飽きた感ある。今私が注目しているのは、青森です。すごく行ってみたい。

大和田:青森。それは反則ですね。今度の特集記事では「日本全国どこ行きたい?」もやりますか。その際はまた協力をよろしくお願いしますね!

 

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