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世界80億人への挑戦者 vol5 LocoBee 編集チームの皆さん

株式会社LIFE PEPPER の高橋が、海外マーケティング、訪日インバウンドのキーマンにインタビューを行い、海外へ挑戦する生き方を選んだ背景や、仕事へのこだわり、今後の展望を聞くことで日本のグローバル化のヒントを掴むシリーズです。

第5弾のインタビューは特別編で、今高橋が注目しているベトナム人向けのWebメディア「LocoBee」編集部の皆さんにインタビューを行いました。メディアにかける熱い想いを伺います。

まずはメディアについて教えてください

私たちが運営しているのは、LocoBee というベトナム人向けのWebメディアで、コンセプトは「ベトナム人のための日本ガイド」です。おかげさまで月間の PV は、100 万 PV あり、UU は 70万。主な流入元は検索エンジンと SNS メディアからの流入です。

LocoBee の強みは、ネイティブのベトナム人がコンテンツを作っていることです。日本語のコンテンツをベトナム語にローカライズしたものだと、着眼点が異なるため、ベトナム人にすぐバレてしまい、読まれにくくなります。

また、自社でベトナム人向けに SNS 広告をやっていることもあり、広告の運用力も自慢です。

企業さんとのタイアップ広告も、記事を書くだけではなく、広告と掛け合わせて対象となるベトナム人へ広く情報を届ける戦略も好評いただいています。昨年から、インフルエンサーとのタイアップも始めました。こちらは自治体の方にも人気のサービスです。

編集部の皆さんについて教えてください

中心メンバーとして、営業の望月、ベトナム人ライターのトゥとニュンの2名がいますが、その他にも多くのベトナム人メンバーが記事の執筆や取材を行っており、盤石な体制で LocoBee を運営しています。

このほかにもベトナム現地の日本好きベトナム人や、ベトナム人インフルエンサーと協力してメディアを運営しています。みんな一生懸命にいいものを作ろうとしており、手前味噌ですが、非常に良いチームだと感じています。ここで、中心メンバーの3名を紹介したいと思います。

望月さんについて

もともと旅行が好きだったんですが、Loco Bee をきっかけにベトナムが大好きになりました。

ベトナムへ実際に行ってみて、若くて元気な人が多く、勢いを感じました。ジャパンフェアに行った際にも、活気、エネルギーがあって、国が伸びている感じがして、とても賑やかだった印象ですね。

トゥさんについて

2015年7月に日本語学校へ、留学生として来日しました。

元々海外で働きたいと思い世界中を見ていましたが、日本を選びました。私は日本の観光地、食文化、温泉が好きで、銭湯なども好きです。日本は都市でも公園が多いなぁといつも思います。ベトナム人の中では、日本はすごく綺麗な印象で、人が優しくて、マナーを守るイメージがあります。

この前北海道へ取材へ行ったんですが、料理も美味しい。特にバターと飲むヨーグルトが気に入りました。

ニュンさんについて

大学のときに日本語学部で日本語を勉強しました。

2015 年に企業の研修で半年間、日本で暮らし、ベトナムへ帰国したのですが、日本に戻りたいと思うくらい日本が大好きになり、再び日本にやってきました。

そのあとは現在の会社を友達から紹介してもらい、2016年から働いています。

私は日本の環境が好き、綺麗で、多くの人が優しいと感じています。

編集部の皆さんのこだわられているポイントを教えてください

LocoBee の良さを伝えるためにいつもお話をしているのは、” LocoBee はベトナム人のみんなで作っているメディア ” ということです。ベトナム人は人と人との繋がりを大事にする文化があり、その文化を表現できればと考えています。

日本に住んでいるベトナム人がもっと日本で暮らしやすくなるような情報を伝えたり、ベトナム現地に住んでいるベトナム人が喜んでくれるような情報を発信したり。ベトナム現地の日本が好きなベトナム人とも密に連携を取り、一番旬な「日本についての興味関心」を収集するようにしています。そうすることでメディアとしての情報の質が上がり、さらに読者も喜びます。

まとめると、私たちは日本をベトナム人の目線で伝えることにかなりこだわっており、その結果としてベトナム人がもっと日本を好きになってもらえるようにしたいと思っています。

トゥさんのこだわり

在留ベトナム人が日本で生活していて困ったことがたくさん起こりますが、その困りごとを解消したい。だから、日本在住のベトナム人向けのコンテンツにはこだわっています。

私は日本語が話せますし、文字も読めます。しかし日本に住んでいるベトナム人の中には、日本語がわからない方も多いんです。

そのほか、文化の違いにより、困っているベトナム人は多いです。私は LocoBee の情報で、文化の違いや、困りごとを解消したいと思っています。

ニュンさんのこだわり

Locobee では Facebook アカウントを運用していますが、その中で人気のあるコンテンツは「日本のニュース」です。

私が日本のニュースを翻訳してコンテンツ化しているのですが、発信するとダイレクトに反応があるのですごく楽しいです。日本とベトナムをつなげられている感じがあり、やりがいも感じます。

ほかのメディアだとニュースはつまらないものという印象を持つ人が多いと思いますが、LocoBee のニュースは面白いと思ってもらえるように、これからもこだわっていきます。

日本人の望月さんから見た LocoBee チームの魅力

日本が好きと言ってくれているだけあって、取材やコンテンツ制作を楽しんでやっているなぁという印象です。楽しんでいるというのがポイントで、成果につながっているのかなと思います。本人が楽しくないと、その楽しさが伝わらないので。
あと一番感じるのは、ベトナムの人たちは仲間意識が強いということです。日本で働いているベトナム人が、初来日した仲間をサポートすることも多く、他の国以上に結びつきの強さを感じており、だからこそメディアも、サービスも、ベトナム人の仲間のために、という意識で頑張っています。「仲間意識」 がキーワードですね。

メディアのこれからの展望を教えてください

Locobee は今後、日本企業 / 地域向けに営業活動を強化していきます。Webメディアによるコンテンツの発信だけではなく、力を入れてきた SNS やインフルエンサーとのコラボコンテンツも伸びてきました。

だからこそ、もっと色々チャレンジして、仕掛けていきたいと思います。

例えば在留ベトナム人のコミュニティを活かしたサービス。様々なクライアント様から、きめ細やかなサポートを喜んでいただいたり成果が出始めており、手応えを感じています。

情報を発信するところから、課題解決へ。それが私たちの次のステップです。

旅行、住む、暮らす といったところまで一気通貫したサービスを運営することで、ベトナム人の方がもっと日本を好きになってくれる。そのために、メディアの認知度をもっと上げていく必要がある。それにはコンテンツの質をさらに高める必要もある。課題山積みです。

しかし冒頭で申し上げた通り、” LocoBee はベトナム人のみんなで作っているメディア “なので、全然辛くないんです。これからも仲間と一緒に情報を伝え続けたいと思います。

LocoBee(日本語版)

編集後記

まず印象に残ったのは「日本は綺麗な印象がある」「日本は優しい人が多い」というトゥさんとニュンさんの言葉。自分は人に優しくできているのかと、襟元を正すような気持ちになりました。

LocoBee は月間で100万 PV を誇るメディアとのことですが、話している中でも感じた「仲間意識」「仲間を大事に思うその気持ち」が読者の方に伝わり、それだけの結果につながっているんだと感じました。

日本に住むベトナム人も、現地に住むベトナム人もみんな仲間。メディア設立時点の関係であまり日本企業内での認知度は高くないですが、間違いなく要注目メディアであることは間違いありません。ありがとうございました。

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