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【2019年最新】外国人観光客を集客する方法|集客方法教えます

日本に来る外国人観光客を呼び込むには?

インバウンド市場が拡大し近年、訪日外国人観光客が大幅に増加しています。政府の観光産業を後押しする政策やアジア圏の経済成長も重なり、今後も訪日外国人観光客は増え続けていく見込みです。しかし外国人観光客が日本を訪れるところには偏りがあり、人気の観光地もある程度、決まっています。

その反面、日本全国の観光地に満遍なく外国人が観光しているのを見ることもできます。インバウンドのマーケティングをする際に訪日外国人に人気で定番の観光地を知ることや、訪日外国人への効果的なマーケティングで観光客誘致に成功した事例もあります。

本記事は

・現在の外国人観光客に人気の日本の観光スポットやアクティビティを知る

・外国人観光客を日本の地方にも呼び込むための工夫

の2点をご案内します。外国人観光客の動向を知り、さらに外国人観光客を呼びこみたい地域や企業が取り組むべき工夫をお伝えします。

外国人観光客の訪日先は上位都道府県に集中?

外国人観光客の訪日先は、やはり一部に自治体に集中しています。2016年の外国人宿泊者数の延べ人数では、

1位東京(約1800万人)、2位大阪(約1000万人)、3位北海道(約650万人)、4位京都(約460万人)、5位沖縄県(約380万人)、6位千葉県(約330万人)でした。

順位が18位の石川県ですと(約60万人)、順位36位の青森県ですと(約16万人)、順位47位の福井県は(約5万人)と、外国人観光客は満遍なく地方にも来るものの、人数は大きく偏っていることがわかります。

また、大手旅行情報サイトのトリップアドバイザーでも外国語で投稿された口コミの割合では、話題になる上位6位の自治体だけで2/3を占めました。つまり、外国語で話題になる日本の自治体も上位都道府県に集中しているというデータがあります。

このデータから分かることは、日本を実際に訪れる外国人観光客は一部の自治体に集中していること。外国人観光客が関心を持っている自治体も一部に偏っていることです。

しかし、訪日外国人をまだとりこめていない自治体は、まだまだインバウンドの伸び代があるとも言えます。

日本の外国人観光客に人気の観光地10選

大手旅行サイトのトリップアドバイザーが集計した外国人に人気の観光スポット ランキング2018が発表されました。どんな観光地が今、人気があるかを把握しておくこともインバウンド事業の担当者は知っておくと動向が掴みやすくなります。上位から順に

1位  伏見稲荷大社(京都符京都市):全国に点在する稲荷神社の総本山

2位  広島平和記念資料館(広島県広島市):原爆ドームで有名

3位  厳島神社(広島県廿日市市):世界遺産で海の中の鳥居で有名

4位  東大寺(奈良県奈良市):奈良の大仏のある歴史的な寺

5位  新宿御苑(東京都新宿区):新宿にある広大な公園

6位  兼六園(石川県金沢市):金沢の日本三大庭園の1つ

7位  高野山(和歌山県高野町):空海が開いた密教の総本山

8位  金閣寺(京都府京都市):京都にある足利義満の建立した金色の寺

9位  箱根彫刻の森美術館(神奈川県箱根市):箱根の自然の中にある美術館

10位  姫路城(兵庫県姫路市):世界遺産の日本を代表する城

エンターテイメント系の施設のスポットから一転して、日本の緑豊かな文化的な観光地や歴史を感じるところの人気が高まっているようです。

外国人に人気の日本体験ツアー・ランキング

現在、インバウンドで人気を集めているアクティビティを大手旅行サイトのトリップアドバイザーが集計しました。

1位 マリカー(最近は何かと問題にもなっていますが、ゴーカート風の車をコスプレして走るアトラクション)

2位 アキバフクロウ(フクロウを身近に感じることができるお店)

3位 ユカズ ジャパニーズクッキング(日本の食べ物や文化を学べる講座)

4位 英語通訳案内 まちタクシー(英語で京都の名所を案内してくれるタクシー)

5位 Kimono Tea Ceremony Maikoya Osaka(日本の茶道が学べる)

6位 Cycle Kyoto(京都符)(京都の街を自転車で走る)

7位 マユコズ リトルキッチン ジャパニーズクッキングライス

8位 えびす屋 京都嵐山總本店(京都の人力タクシー)

9位 東京みらくるサイクリングツアー(東京の街を走るサイクリングツアー)

10位 Tokyo FooDrink Tour(東京のグルメを味わうツアー)

日本の街や食文化を体験できるツアーが上位を占めています。1、2位のマリカー、アキバフクロウは日本そのものとは、あまり関係ありません。しかし、インバウンドに悩んでいる企業や自治体もアイデア次第では外国人に有名な観光資源がなくても、外国人に魅力的なツアーを企画できる証明にもなります。

外国人観光客を地方に誘致する工夫

外国人観光客に人気の自治体とアクティビティを把握した上で、もしもまだ十分にインバウンドで集客していない自治体や企業はどのような対策がとれるでしょうか。

国策として日本に外国人観光客を誘致する流れやアジア各国が豊かになったことを受け、日本に来る観光客は大きく伸びました。そして次のフェーズでは各自治体や企業が、その日本国内を訪れる観光客に如何に観光資源やサービスをアピールするかが問題になります。外国人は当たり前の話ですが、日本のことをよく知りません。

だからこそ有名な自治体や観光地に偏って行ってしまいます。

多言語化への対応

日本語は外国人にとっては難解な言語です。最近では英語や中国語によるパンフレットや案内も増えてきましたが、まだまだ十分ではないところも多いのではないでしょうか。

例えば観光資源の多い長野県は外国語対応のネイティブスピーカーの雇用によって、細かいところまで行き届いたコミュニケーションとサービスを提供しています。

また英語が母国語ではない外国人のために、例えばロシア語やタイ語など今後、インバウンド市場で伸びそうな国に親切なサービスを提供していくことで英語圏、中国語圏以外の外国人を取り込める可能性もあります。

例えば日本のとある神社では住職がタイ語を話せることから現地のタイのテレビで紹介され、タイ人の観光客が大幅に増加したという事例もあります。様々なアプローチで外国人に親切な言語環境を用意することで、自然に外国人観光客を集める土台をつくることができます。

外国人誘致を行政が支援する

国ではなく自治体レベルで外国人誘致の支援や民間と協力する体制をとることも訪日外国人の呼び込みで大切なポイントです。例えば、島根県では外国人観光客誘致の費用に対する補助金を出しており、パンフレットの作成やWifiの整備などで助成を受けることができます。自治体も民間も巻き込んだインバウンド事業の育成が、外国人誘致の底力になります。

外国人に向けた情報発信

一般社団法人 山陰インバウンド機構は島根や鳥取の観光地をなんと、8カ国語で情報発信しています。WEBサイトだけではなく動画でも多言語による発信をしています。英語以外にも多くの言語で情報発信をすることで、英語圏以外の観光客にもフレンドリーな印象を与えることができます。

また海外の情報アプリケーションサイトに現地語で広告を出す等、外国人がよく使うプラットフォームへの広告配信もターゲット層にしっかりリーチすれば効果がでます。

外国人に魅力的なアクティビティの企画

観光資源だけに頼らず外国人に魅力的なアクティビティを企画することも、外国人観光客を伸ばすために必要です。仮に観光資源に乏しい地域であっても外国人に魅力的な体験を提供し、それをしっかりと広告で届けることができれば人が人を呼び集客につながります。

例えば外国人に人気のアキバフクロウは、海外では動物保護の観点からフクロウに身近に接することができる場がないことと口コミで人気になりました。特に有名な観光資源がなくても外国人にとっては珍しいものや体験も多くあります。

外国人観光客に良い体験を提供する

現在はSNSで情報が簡単に共有される時代です。だからこそ、目の前にいる訪日外国人観光客に真摯に向き合うことで信用と評判を獲得することができます。そして信用と評判を高めればリピーターや新しい観光客も増えていくのではないでしょうか。わざわざ日本を選んでやってきてくれた訪日外国人に日本を楽しんでもらうことが一番のマーケティングではないでしょうか。

まとめ

外国人観光客数は近年、大幅に上昇しています。しかし一部の自治体や観光スポットに集中してしまって、インバウンド事業の利益が偏っているのも事実です。

しかし現在、インバウンドで集客が少ない自治体や企業には伸び代があります。外国人観光客に向けて、外国語で発信したり良い体験を提供する等の工夫で、インバウンドの魅力を高めることができます。

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