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北海道へ訪れる外国人旅行客
インバウンドの新天地、北海道
インバウンドと言えば成田から東京、富士山、名古屋、京都、大阪へと移動していく「ゴールデンルート」が王道でした。東京の先進的な街並み、富士山の自然、京都の侘び寂び、まさに日本の魅力を丸ごと味わえる観光周遊ルートだからです。
しかし最近そんな中で、ゴールデンルート上ではない北海道が人気となっています。2000年に20万人ほどだった観光客が2013年には100万人を突破しています。今回は北海道が人気の理由から、具体的な成功事例まで、詳しく見ていこうと思います。
北海道が人気な理由
なぜこれほどまでに北海道への観光客が増えたのでしょうか。運輸調査局ではこの人気の理由を以下のようにまとめています。
欧米からの観光客の約5割が関東地方を、3〜4割が関西地方を訪れている。一方、アジアからの観光客は、フィリピン、ベトナム、インドで欧米と同様の傾向が見られるが、その他の国々については関西への来訪率が2〜3割弱にとどまる代わりに、北海道が1〜3割を占めている。(中略)地理的に近く、文化的、宗教的に類似点のあるアジア圏からの旅行客は、神社仏閣よりも、「食」、「四季・風景・自然」、「ショッピング」、「温泉」といった要素を目当てに日本を訪れる傾向がある。
参考:北海道におけるインバウンド観光の現状
つまりアジアからくる訪日外国人にとって神社やお寺は馴染みのあるものなので、北海道のグルメや温泉、寒冷地だからこそできるスキーやスケートを楽しめるというところに魅力を感じているということです。また、近年アジアの著しい経済成長とビザの緩和もその要因となっています。
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北海道でのインバウンド成功事例
千歳市ザ・ノースカントリーゴルフクラブ
夏季はゴルフ場となっている施設を冬でも活用しようとして始めたのが「ノース・スノーランドin千歳」です。イベント中には、チューブの滑り台や歩くスキー、雪上乗馬、スノーラフティングなど北海道でしかできないようなレジャー体験ができます。2009年度にオープンしたこのイベント、初年度の来場者は8373人だったが、外国人、特にタイからの来場者が増え、2014年度には2万人に到達しました。
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課題と展望
上記の例は、雪が降り、冬は閉場されるということを逆手にとって見事観光に繋げた例です。雪は東南アジアの人にとっては珍しいため、それが結びついたのだと思います。一方で北海道でのインバウンドの最大の課題はやはり交通ネットワークでしょう。首都圏や近畿圏からの航空路線が非常に限定的なため、知床や美瑛などの人気スポットへ行くのにもかなり障壁があります。しかし新幹線の開通など、交通手段の幅も増えつつあります。その効果に期待ですね。
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