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意外と簡単?いきなりグローバル展開! <自社でスモール検証したら見えた3つのヒント >


2018年12月18日に、株式会社LIFE PEPPERと株式会社企業LOGが合同主催したワークショップ型トークイベント『いきなりグローバル展開!~自社で海外展開をスモール検証!~』が開催されました。本パートには、LIFE PEPPERの執行役員で同社の海外マーケティングの総括を務める都所が登壇し、3つの角度からの海外展開事例と各ポイントを紹介。重点を絞って行えば、「グローバル展開は思っているより敷居が低い。」と語り、具体的な導入例を交えて解説しました。

株式会社LIFE PEPPER 執行役員 都所 遼 (とどころ りょう)

2014年同社の創業初期にJoin。自社マーケティングの総括と共に台湾・欧米向けの定期購入サービスなどに携わる。海外マーケティング会社のノウハウを活かし、マーケティングの内製化を推進。

マーケティング会社が自社サービス立ち上げ!

~ラーメンで学ぶグローバル展開のノウハウ~

ラーメンボックスとは?
マーケティング会社である株式会社LIFE PEPPERにより立ち上げられた、欧州向けのラーメンの定期購入サービス。様々な種類の日本で人気のラーメンが定期便で届く。
<立ち上げの背景>
・海外で日本のラーメンへの興味の伸び。(調査していてリスティングから発見)
・欧米で定期購入型のモデルが話題
=ラーメン✖️定期購入型の掛け合わせでいけるのでは?!
ここからはLIFE PEPPER自社プロダクト<ラーメンの詰め合わせボックス>を例に検証していきましょう!

①競合調査 ・・・想定プロダクトがウケる国の調査

<どんな人にオススメ?>
・ビジネスプラン作成している
・展開国を迷っている
<視点>
・売りたい商材の類似商材がそもそも海外で存在しているのか?
・どういった特徴があるか?
ここを軸に考えていきます。
市場がそもそもあるのかという点と、コストのバランスが取れているのか?という点は最低限チェックしましょう。まずは小さく検証しつつ始めることで低リスクでスタートできます。
比較対象として3社ほどを設定して参考にします。また、競合他社の価格・種類・売り方・違いから自社の強みを設定していきます。調査の結果、競合他社もインフルエンサーマーケティングに積極的に取り組んでいる事が判明し、これは重要そうと踏み、速攻真似する!と決めて1ヶ月程でECサイトを作り、すぐ始めました。
Q(参加者)同じ国・商材でも、ターゲットに違いがありますよね?どこまで競合調査を行なったんですか?
A(都所)まずは凡庸性を優先した大きい層を狙いました。王道で検証を回して、このビジネスモデルが回るとわかってから、ニッチ層に展開するか検討したいと考えたからです。

②インフルエンサー ・・・どうやったら自社できる?

<どんな人にオススメ?>
・商材の認知拡大をしたい
・プロモーション戦略を作っている
<視点>
・代理店にインターフェースを頼まなくても自社でできるのではないか?
・代理店に払うお金を商材のクオリティや工数に回したい
 
<商材の面白さとアプローチ次第で無料でもやってくれる
まずユーチューバー1000人にメールを送りました。
今回はノーギャラ案件で募集したのですが、全体の30%から興味があるという返信が来て、20%がやると言ってくれました。無料案件ということもあり途中で離脱者もあり結果的に実際に投稿までしてくれたのは50人でした。ユーチューバー1人あたり平均6購入を獲得してくれました。無料でこのコンバージョン効果は正直結構アタリです。狙いを定めれば効果は出るので、ぜひやってみてほしいです。
 
<アプローチの仕方。投稿数を最大化するために>
まず、インフルエンサーの探し方ですが、自社の商材と近い動画をアップしている人を探します。僕達の場合は商材がラーメンボックスだったので、Youtubeで「ラーメン」「ジャパン」などの単語で引っかかるインフルエンサーをリストアップしていきました。
 
<内容が肝!英語メール 重要ポイント>
1.イエスとだけ言えば答えられる内容にする
2.タイトルをわかりやすく
3.商材紹介・依頼内容・報酬・このような投稿にして欲しい。等具体的なイメージを伝える
ここまでやると、相手の疑問点をなくし、YES・NOだけで判断ができるので答えてくれやすくなります。具体的な指示が大事!工夫次第で、代理店を通さずとも社内で出来ます!

↑随時質問コーナーを設け、参加型のトークイベントになりました
Q(参加者)フォロワー数の規模感など、基準にしたことはありますか?代理店を使わずにやっても、有名インフルエンサーでも相手にしてくれるんでしょうか?
 
A (都所)フォロワー数もそうなんですが、それよりPV数が高い人が良いですね。あとは直近で活動している人。(過去1年前の投稿等だと現在は活動していない可能性がある為)もちろん、有名インフルエンサーでもメールを送るのは無料なので送って悪いことはないです。相手もたくさんの企業から仕事依頼が来ているので、返信してくれる確率は正直何とも言えないです。ただ、商材がおもしろければ引き受けてくれる事もあるので、迷ったらメールを送ってみた方がいいと思います。
 

③外国人人材・・・エージェントに頼らず外国人人材にダイレクトにアプローチ

<どんな人にオススメ?>
・外国人人材への人脈がない
・外国人採用・アルバイトを見つけたい
<視点>
・どうしても日本人だけでは限界がくるので、どうやったら外国人が採用できるか
・大手リクルートサイトでは予算がかかる、取りこぼしがある?
日本に在住している外国人のネイティブ言語のコミュニティサイトを探します。普段彼らが情報交換として使っているサイトを使うことで、低予算でも効率的に良い人材を見つけることが可能です。
<具体的には?> 

・欧米だったらクレイグリスト
Craigslistは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ発の大型コミュニティサイト。ローカル情報を交換するためのサイトとして開設された。
・台湾だったらFacebookグループ
台湾は世界で最もフェイスブックの利用率が最い国の1つで、インターネットユーザーの97%がフェイスブックを利用している。
・韓国だったらドンユモ  
韓国の大手ポータルサイトDaumのDaumカフェで運営されている在日韓国人のための情報、掲示板サイト。日本在住の韓国人なら誰でも知っているとも言える規模感。
いい媒体を見つけたら、ペルソナを設定して募集出す作業です。自分が必要な情報を持っていそうな人を探しましょう。国籍・年齢・性別・バックグラウンド等、こんな人がいいというのを決めてから具体的な条件を書き出して応募を出します。
最初の1人の外国人がゲットできると、間口が広がり、その人が社内で通訳となってくれるので、その後の採用は日本語喋れない人材にもリーチが可能になります。リスク回避のため、最初はアルバイトで雇うのが良いと思います。いい媒体を見つけ出して、具体的な人物像を想定し使うのが肝です。

まとめ

これらの方法で、僕らは必要な情報と人材を獲得し自社商材の立ち上げ、黒字化に成功しました。
海外マーケティングは国内のマーケティングや販促活動とは異なる点が多く、取り組みづらいことは事実です。ただ、最初から全面的に外注だけで回すことを考えてしまうと、社内に蓄積されるノウハウは減少する。
自社の事業の失敗の責任を外注先の企業が取ってくれることはありません。全て自社・自分に返ってきます。そんな環境の中で全て外注に任せてしまうのはリスクではないでしょうか?最初から100%を目指すことは難しいとは思います。しかし、部分的にでも自社内部で海外マーケティングに取り組んでいくことで、「外国人マーケティング担当を追加で雇える利益を生み出す」「日本人だけでも回せる部分が見えてくる」「失敗から学びレベルが上がる」という経験ができるはずです。
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