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世界80億人への挑戦者 vo3 株式会社グローバル・デイリー 荒井 良治 さん

株式会社LIFE PEPPER の高橋が、海外マーケティング、訪日インバウンドのキーマンにインタビューを行い、海外へ挑戦する生き方を選んだ背景や、仕事へのこだわり、今後の展望を聞くことで日本のグローバル化のヒントを掴むシリーズです。

第三弾のインタビューは、株式会社グローバル・デイリーの荒井さん。荒井さんは 2000年代初頭よりインバウンド支援を行っており、今も最前線でインバウンド業界に向き合っておられる “インバウンドの生き字引” とも呼べる存在で、筆者の高橋も興味が尽きません。

まずは荒井さん自身のご経歴について、教えてください

私自身というよりも、グローバル・デイリーという会社のインバウンドの歴史からお話しします。私たちの「インバウンド市場」は、2008 年12月に同じグループ内で観光広告を扱う会社であるデイリー・インフォメーションのインバウンド事業部からスタートしました。

複数の事業者さんから、今でいうインバウンドの問合せをいただいたものの、何をすればいいのかわからない。そこで、中国、台湾の現地に飛んで、媒体をかき集めました。

その後帰国し、現地で培った媒体や強みで、東京の様々なところへ飛び込み営業をしましたが 初めは全然うまくいきませんでした。

というのも 当時は今とは全く状況が異なり、外国人観光客に意識を向ける人もほとんどおらず、インバウンド なんていう言葉もありませんでしたから。

紆余曲折あって、飲食店やアパレルショップの方が観光客が皆 ”キラキラのガイドブック”を持っているから、それなら掲載したいと言ってくださった。

早速、八方手を尽くして調べました。そうすると、どうも香港の出版社が出しているということがわかり、現地に飛んで飛び込みでお願いしましたが、全然ダメ。相手にされませんでした。そこで、香港のKADOKAWAさんに相談したところから、もう一つのガイドブック「全攻略」の代理店となりました。ここが一つの転機になりました。

ただ、キラキラのガイドブックである「終局天書」とは、2013年に正式にレップ契約をすることができました。

その後紙の媒体をやりながらも、様々な団体に潜入して勉強をしていました。

2009年に第1回観光庁長官賞を受賞した ランドオペレーターのビコに色々と教わる機会がありました。ビコの教えで 2010 年初頭からパワーブロガーを招聘して、観光施設や店舗の紹介をし始めました。

この頃海外と日本の情報収集習慣の違いを感じましたね。日本の常識にとらわれてはいけないと。

2012年から訪日情報を発信する《JAPANKURU》プロジェクトを開始しました。

外国籍のクリエイターチームが日本全国を巡り、“日本の魅力”をリアルに体験した外国人目線で、オリジナルコンテンツを制作し、多言語で様々なデバイス・チャネルを通して全世界にいるJAPANKURUファン100万人へ発信しています。  

そのプラットフォームを活用して、2016年ごろから在留コミュニティに注目し、マーケティングを始めました。

在留外国人自体が消費ターゲットとなる他、マーケティング・プロモーションを行うことで、彼らの自国の一般ユーザーに向けた信頼度の高い「口コミ」も期待できます。

ここまでもかなり大変そうですが、なぜくじけなかったのか、理由が気になります

ありがとうございます(笑)

まずは少し視点を変えて、グローバル・デイリーを一緒に立ち上げた中原との出会いについても、お話しさせてください。中原とは、デイリー・インフォメーション時代に人事異動で出会い、そこからの縁です。

初めは、あまりにも真逆の2人なので、合わないのではと心配されました。

けど蓋を開けてみると、誰もが認めるベストマッチでした。真逆の人間だからこそうまくいくことも多くて、私は足元を固めていくタイプ、中原はビジョン先行でせめていくタイプ。

この中原との出会いで、私はインバウンドに出会い、同時に使命感を覚えました。中原には本当に感謝しています。

後は、市場が良かったなと思っています。運が良かった。ここまで様々なことをやりましたが、私たちがやっていくことと平行して、インバウンド市場が盛り上がってきた。インバウンドは国策で増やしていかないといけないという雰囲気になってきたので、面白かったんですよね。

そうこうするうちに、爆買いの時代が来ました。

爆買いが始まる頃、台湾で一番有名な影響力の TV 番組を調べると、女人我最大という番組だということがわかったので、女人我最大 を放映している TV BS に飛び込みました。

結局、企画から参加して番組の特番を制作し、何度も日本の製品や観光などの情報を取り上げ、多くの台湾人観光客を送客しました。

メーカーさんたちの中には、私たちのおかげと言ってくださる方がいて、ますますやりがいを感じました。自慢ではないですが、爆買いの頃は電話が鳴り止みませんでした。なぜか私の電話番号が流通していて、突然電話がかかってくるんです。

そこからはコロナまで、一気に駆け抜けた感覚があり、コロナで小休止というところでしょうか。

思い起こしてみると、2010年に尖閣諸島問題、2011年に東日本大震災、2012年に2回目の尖閣諸島問題、2020年にコロナ。いろいろなことがありました。

グローバル・デイリーは12月から新しい期となるので、来年度は攻めたいと思っています。

今後の訪日インバウンド市場への思いを聞かせてください

グローバル・デイリーの持っている良さは、海外のローカルとのネットワークを活かし、「人の繋がりを大切にする」強みです。

インバウンドはこれをやれば成功するというのは誰も言えない市場で、海外の方とMTGしたり現地に飛び込んだりして、トライアンドエラーを繰り返してきました。

代表的なのは、台湾最大の旅行博「台北国際旅行博(ITF)」や三大J-POPイベントの1つでアメリカの「J−POPサミット」で自社メディア「JAPANKURU」を屋号に日本ブースを設計。赤字を覚悟で台湾は5年。アメリカは3年間、新しい視点でインバウンドに関わる人たちに多くのチャンスをもたらしたいと思ってやってきました。

多くの人が、インバウンドは儲からない、大変だと言います。

そんなインバウンド市場ですが、私たちは「インバウンドと心中するぞ」と話しています。

そんな私達だからこそ持てるインバウンド業界への課題感があります。

それは、インバウンド支援会社のサービスに、適切な価格が支払われるようにしたいということです。

我々含めた中小のインバウンド支援会社さんが、とても苦しんでいます。案件を獲得するために価格の引き下げをするしかない状態になっている。みんなで足を引っ張り合ってどうすると言いたい。ただ、そうなってしまう構造に問題がある。

だからこそ私たちは、お互いの足を引っ張らなくてもいい、みんなで助け合えるような仕組みを作っていきたいと思っています。

それによりインバウンド需要をより喚起し、業界全体はもとより、日本全体を活気づけていきたいです。

グローバル・デイリー

「OnlyLady女人志」日本館

編集後記

インタビューの冒頭からものすごい情報開示で、半分くらい書けない内容でした。

ともかく “ハートがでかい” という言葉がぴったりの荒井さん。ぜひ一緒に燃えて、日本を盛り上げていきたいと感じました。

訪日のインバウンド市場への課題感はここまで綺麗に言語化されている方がいるんだという学びになりましたし、その課題解決に向け、微力ながらお力添えしていきたいと感じました。貴重な時間をありがとうございました!

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