韓国向けのリスティング広告をリスティング広告をプロモーション会社に依頼する上で、全く知識がない状態で広告運用を丸投げするのは少し心配。。
そんな心配をお持ちの企業様のために、韓国NAVERでのリスティング広告について知っておくべき基礎知識をまとめました!

①そもそもNAVERってどんな検索エンジン?

NAVERは韓国に本社を置く「韓国最大のインターネットサービス会社」が提供するポータルサイト型の検索エンジンです。
検索エンジンNAVERは、韓国で最も利用されている検索エンジンです。韓国人の総人口約5000万人のうち3700万人が利用しており、インターネット利用人口の約80%が利用するという他の検索エンジンの追随を許さない利用率となっています。

NAVERの他にもDaum,NATE,Googleなどといった検索エンジンも一部利用されていますが、利用率は10%前後と状況のため「NAVERの一強」といっても過言ではありません。

検索エンジンNAVERのTOPページ

韓国のNAVERはこのように様々な情報がトップページに掲載されていることからポータルサイト型と呼ばれています。

検索結果のカテゴリー分け

NAVERでは、全てのWEBコンテンツがカテゴリーに分類されています。
この仕様により検索結果が大きくGoogleと異なってきます。下にカテゴリーの分類の例を掲載しました。

カテゴリーの分類例
ブログ
→NAVERが提供するブログサイトサービスで作られた個人のブログが表示されるカテゴリー
ニュース
→ニュースサイトやNAVERが発信するニュースが表示されるカテゴリー
画像
→各サイトに埋め込まれている画像が表示されるカテゴリー
カフェ(コミュニティサイト)
→カフェと呼ばれるコミュニティサイトを作る機能を用いて作られたサイトが表示されるカテゴリー
知識In(Yahoo!知恵袋のような機能)
→NAVER版のYahoo!知恵袋の回答や質問が表示されるカテゴリー
サイト
→一般企業のWEBサイトが表示されるカテゴリー
WEB文章
→一般サイトがWEBサイト上で配信しているブログなどが表示されるカテゴリー
マガジン
→出版社などが運営するメディアの記事が表示されるカテゴリー

これ以外にも数十個にも及ぶカテゴリーが存在しています。
そしてなぜこのカテゴリー分類の仕組みが検索結果に大きく影響しているかというと、NAVERで検索結果はカテゴリー別に表示されるからです。

詳しく説明すると、「日本旅行」と調べた際には、日本旅行に関するコンテンツをNAVERが表示させようとするため「ブログカテゴリー」や「NAVERショッピング(というカテゴリーの旅行パッケージ)」などが上位に表示され、それ以外のコンテンツは上位には表示されないという状況があります。

さらにはNAVERは企業が製作したWEBサイトが表示されるカテゴリー「サイト」を重要視していないため、検索結果にはほとんど企業サイトや自社ECは表示されません。

②NAVERでのプロモーション手法

ここまでで、NAVERでは「企業の製作したサイトが表示されづらい」「カテゴリー別に検索結果が表示される」といった一般的な検索エンジンとは大きく仕組みが異なるという特徴があることが分かりました。では、実際にNAVERでのプロモーションはどのように行えばいいのでしょうか?

韓国 NAVER 検索エンジンで最も重要なカテゴリーは?

韓国 NAVER 向けプロモーションを実施する際に最も悩むポイントの一つが、「どのカテゴリーでコンテンツを作成するか」ということです。カテゴリー別にコンテンツが表示されるということは、自社の見込み客が検索すると思われるキーワードで上位に表示されるカテゴリーでコンテンツを配信する必要があります。

知識 iNや Naver Cafe、Naver Shopping、Naver ポスト など、何十種類にも渡るカテゴリーがある中で、自社の製品・サービスをアピールする上で、どのカテゴリーでコンテンツを拡充するべきなのか。

その答えは「ブログ」と「リスティング広告」です。下図を見てみてください:

これは韓国人の NAVER ユーザーが購買(上記例ではホテル予約)までたどり着く際のモデルケースになります。もちろん、他にも知識 iN やNaver Cafe など、その他様々なカテゴリーを辿るパターンもありますが、ほぼ必ず「ブログ」と「NAVER リスティング広告」は購買導線における接点になっているというのが韓国NAVERでのプロモーション事情です。
これは韓国でのプロモーションの王道とも言える考え方・理論となっており、韓国企業も多く利用している手法となります。

なぜブログ?なぜリスティング広告

実際に韓国人の購買行動の中で「ブログ」と「リスティング広告」が接点になっているとは言っても、裏付けが欲しいという企業様も多くいると思います。ここではブログとリスティング広告がなぜ重要なのかを説明していきます。

①NAVERブログの圧倒的な閲覧率
何故ブログが重要なのか説明すると、NAVER の検索結果で最も閲覧されているコンテンツが NAVER ブログだからです。 上図は、広告以外で NAVER で最も閲覧されているカテゴリー上位 4 位の閲覧率です。NAVER ブログは「40%」と圧倒的な閲覧率で、最も閲覧されているコンテンツになります。

多くの韓国人ユーザーはネット上で何か行動をする前に、必ずと言っていいほど、他社のレビューや口コミ、体験談などを「NAVER ブログ」を通じて閲覧します。つまり、いきなり企業の予約サイトでコンバージョンすることはなく、まずは自然口コミの裏付けを探すのです。

②NAVER リスティング広告は唯一ウェブサイトにたどり着く手法

NAVER では、Google や Yahoo のように通常のサイトはほとんど検索結果の上位には出ません。そのため、NAVER 検索エンジン上で日本と同じ様に SEO 対策を実施することはほとんど意味をなしません。

その代わりに NAVER ではリスティング広告の枠が多く設けられ、唯一、企業サイトに NAVER 検索エンジンの検索結果からユーザーを遷移させる方法になっております。

そのため、NAVER 上でユーザーを予約まで遷移させたければ、必ずリスティング広告を通じて窓口を設置する必要があるということです。

NAVER リスティングとブログを活用する

以上の理由から、NAVER ユーザーの購入までの導線上には必ず「ブログ」での信頼性の担保、受け皿の生成と「リスティング広告」による窓口の開設が必須になります。

NAVER リスティング広告のみを実施し、サイトへの流入数を増加させても、結局「ブログ」での裏付けを求めるユーザーが多いため、「ブログ」でのコンテンツが乏しいとコンバージョンまで至らない可能性が高いと言えます。

実際、韓国現地の NAVER プロモーションを実施されている企業の多くは「リスティング広告」はもちろんのこと、「NAVER ブログ」での施策を必ず実施しています。

③NAVERリスティング広告とは

ここまでで韓国のプロモーション事情についてはある程度学ぶことができたと思います。ここからは具体的にリスティング広告について学んでいきましょう。

韓国NAVERリスティングのNAVER上での表示

韓国NAVERでリスティング広告を配信した場合は、下の画像の赤い点線部分に広告が表示されます。

特徴としては、広告が表示される場所は黄色い背景が表示されるため、検索したユーザーは広告コンテンツと通常のコンテンツの違いを見分けることができます。

またGoogleのリスティングと大きく異なる点として、広告が表示される数が多いことも特徴です。

韓国NAVERリスティングはどのような形で表示される?

韓国NAVERでのリスティング広告の広告表示は「タイトル」「説明文」「URL」の3つで構成されます。

写真から分かるようにGoogle広告との大きな違いは、説明文が短いという点です。韓国語は日本語に似た言語のため、同じ表現をする際の文字数は日本語とあまり変わりません。それにも関わらず説明文の文字数制限が少ないということは、短い文章で商材の魅力を伝える説明文を作成する必要が出てきます。

④韓国NAVERリスティングの特徴3つ

韓国NAVERでのリスティング広告は、大きなGoogleとは異なる大きな特徴が3つ存在しています。ここではNAVERリスティングの特徴を紹介します。

①キーワードの完全一致方式

NAVERリスティングはキーワードの入稿方式を「完全一致方式のみ」としています。これは広告主が指定したキーワードをがそっくりそのままNAVERで検索された際に広告を表示させるという表示形式です。
Googleは完全一致以外にも部分一致や関連語句での表示などでキーワードを入稿するため、広告出稿がNAVERに比べると比較的楽という特徴があります。
しかし、NAVERでは検索キーワード一つ一つのユーザー心理を読み取って、網羅的に広告出稿をするキーワードの設定をする必要があります。

一つ一つのキーワードを分析する必要があることから、韓国人のスタッフによる広告運用が必須とも言えるでしょう。

②多数の広告が表示される

NAVERでは15個のまでリスティング広告が表示されます。これはWEBサイトが表示されないというNAVERの仕組みから、たくさんの企業がリスティング広告によってWEBサイトに集客を行なっているためです。

③じっくり広告文を比較検討

NAVERのリスティング広告は数多く表示されることはもちろんですが、広告の視認性自体も高いデザインになっています。

広告が表示される箇所の背景は黄色く塗られ、広告を広告として認知されやすいデザインとなっています。

これは検索をしているユーザーがWEBサイトを閲覧したい場合には、リスティング広告を通じてWEBサイトを探すという韓国の風習に合わせて変更が行われているからです。

韓国人は広告文の売り文句を見て企業サイトを選ぶという文化が育っているため、広告文一つ一つの改良・改善が重要になってきます。

⑤韓国NAVERリスティングを攻略するためのコツ・注意点

韓国で最も高いシェアを誇る検索エンジン Naver。Google などと比較しても、Naver は非常に特徴的な検索エンジンであるため、リスティング広告に関しても、Google AdWords など、従来のリスティング広告とはひと味違う。ここでは、Naver でリスティング広告を出稿する場合に、注意しなければならない最重要ポイントと対策をご紹介します。

その1:韓国 NAVER リスティングではキーワードを徹底的に洗い出す

NAVER のリスティング広告には「完全一致」のマッチタイプしか用意されていません。というのは、Google AdWords の様に一つのキーワードを入稿すれば、自動的に関連語句が拾われる「部分一致」などの仕組みがなく、入稿したキーワードそのものが広告出稿対象になります。

例:「日本 旅行」というキーワードを Google で入稿した場合は、「日本 旅行」も「旅行 日本」も拾えますが、Naver では「日本 旅行」のみしか広告が出ません。

そのため、まず最初に考えられる「ありとあらゆるキーワード」を洗い出す必要があります。洗い出しの方法はシンプルです:

① 軸となるキーワードを決める(例:日本 旅行)
② 類似語、類義語を全て洗い出す(例:東京 旅行)
③ 全てのキーワードの語順を変える(例:旅行 日本)

上記の様なプロセスは非常に時間を要しますが、実施しなければ一部のキーワードしかターゲティングができず、大きな機会損失が発生する可能性が高いです。

その2:韓国 NAVER リスティングでは広告文が命

NAVER のリスティング広告様に用意されている枠は 15 個。上位に 10 個用意されており、Google の上位 4 つ(下部は 3 つで合計 7 つ)と比較しても圧倒的に数が多いです。つまり、検索しているユーザーは膨大な量の広告文に触れることになります。

実際、多くの韓国人ユーザーは広告文を比較しながら、サイトを決める傾向が非常に強いです。そのため、Google などと比較しても広告文の重要性は圧倒的に高く、広告文一つでクリック率が 2 倍も 3 倍も異なるケースがあります。NAVER リスティング広告を出稿する際は必ず複数の広告文を常に A/B テストしながら、最も良いものを残すようにしてください。

その3:韓国 NAVER リスティングでは重要なキーワードは必ず入札単価を高める

こちらは Google などの他のリスティング広告でも当然のことですが、Naver リスティング広告ではさらに重要な要素の一つです。なぜなら、下部の広告枠はスマホに表示されないからです。つまり、入札単価が低く、上位表示されなかった広告主は全てスマホでの表示回数を失うことになります。結果、大きな機会損失が発生します。そのため、Naver リスティング広告では、必ず重要キーワードに対してできる限り高い入札単価を設定するように常に監視、調整する必要があります。