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搜狗搜索(Sogou)とは?中国検索シェア2位の検索エンジンについて解説

「搜狗搜索(Sogou)」は中国の検索エンジンの一つであり、近年大きなシェアを集めています。

検索エンジンはマーケティングにおいて関連性が高いため、企業は市場の変化を理解しつつ、効果的な手法を取り入れていくことが欠かせません。

本記事では、搜狗搜索(Sogou)についての概要やシェアを広げた理由、業績、他の事業などについて紹介します。

搜狗搜索(Sogou)とは

中国の検索エンジンについて、これまでは「百度(Baidu)」が圧倒的なシェアを獲得していましたが、最近ではそのほかの検索エンジンを利用するユーザーが増加傾向にあります。

なかでも、「搜狗搜索(Sogou)」は多くのシェアを獲得しており、2022年から徐々に利用者が増え始め、2023年現在は「bing」と検索シェア2位を争っている状況です。

搜狗搜索(Sogou)は、テンセント(腾讯)との連携でテンセント製品の検索エンジンにデフォルト搭載されているほか、AI開発にも注力しており、時代の波を活用しながらシェアを拡大しています。

出典:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/china

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Sogou(搜狗搜索)の検索画面

ここでは、Sogou(搜狗搜索)の検索画面について見てみましょう。

Sogou(搜狗搜索)のトップページを開くと、以下のような検索画面が表示されます。

左上の項目はSogou(搜狗搜索)のサービスが並んでおり、「微信」「知乎」「图片」「视频」「医疗」などがあります。検索機能のほか、Sogou(搜狗搜索)が提供するさまざまなツールを活用できます。

検索エンジンとしてWebページを閲覧するほか、中国の人気SNSアプリである「WeChat / 微信」も使えるため、SNS内のコンテンツやニュースを確認できることも特徴です。

実際に検索を行うと、以下のような検索結果画面が表示されます。

「日本动漫(日本アニメ)」と検索するとこのような検索結果となり、広告と一般の検索結果が表示される仕組みです。

画像にある検索結果の上部には、日本のアニメが見れるWebサイトの広告リンクと、日本の漫画についてまとめられたSogou(搜狗搜索)のオンライン百科事典である、搜狗百科のサイトリンクが表示されています。

日本でよく見るWebサイトと同じように、検索結果画面の上部に広告が表示されるため、適切なキーワードを使った広告を出稿することで、高いインプレッションと広告効果が期待できるでしょう。

搜狗搜索(Sogou)がシェアを広げた理由

搜狗搜索(Sogou)のCEOであるWangXiaochuan氏は、検索エンジンの市場拡大を検討しており、Googleの中国市場への参入に対してビジネスチャンスを感じているとのことです。

MIT Technology Reviewのインタビューでは「Sogou がブランドを運営し、Google がテクノロジーを提供するのが1つの方法です」と語っており、今後もシェアを広げていくことが予想されます。

このような背景があるうえで、搜狗搜索(Sogou)がシェアを広げた主な理由として、まずはAI機能の開発に注力していることが挙げられます。

翻訳や音声機能だけでなく、会話の音声認識や生体認証など、最先端の機能において搜狗搜索(Sogou)は追求しています。

2006年にリリースされた中国語IMEの搜狗拼音输入法もシェアを高めるきっかけであり、検索結果の精度の向上に大いに役立ちました。IMEとは、スマホやPCなどのキー入力を適切に変換するプログラムのことです。

また、大手企業・サイトとの提携により、大きな影響力を持ったこともシェアを広げた要因の一つであるでしょう。

WeChatやQQの大元である腾讯(テンセント)から投資を受け、テンセント製品の検索エンジンに搜狗搜索(Sogou)が導入されたこともシェアを伸ばした要因でしょう。

そのほか、2006年に立ち上げた腾讯(テンセント)の検索サイト「Tencent Soso」を統合し、4億4,800ドルを投資したことで、多くのシェアを集めた例もあります。

このような戦略的な施策で搜狗搜索(Sogou)は着々と検索エンジンシェアを獲得していき、中国のモバイルクエリにおいてSogou Searchは現在2番目の規模となりました。

搜狗搜索(Sogou)の業績について

搜狗搜索(Sogou)がニューヨーク証券取引所にIPO(株式公開)したのは、2017年11月のことです。多くの中国株ADR(ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している中国株の米国預託証券)と同様、株価が低迷する可能性は高いとされています。

検索広告の売上高は増加傾向にあり、市場調査や大規模調査を行う企業のiResearch のデータによると、2013年から2021年までの期間において毎年徐々に売上を伸ばしていることが分かります。

搜狗搜索(Sogou)は腾讯(テンセント)から多額の出資を受けていることもあるため、テンセントの事業の進め方によって業績に影響が出ると考えられます。

また、近年ではGoogleが腾讯(テンセント)と特許クロスライセンス契約を締結しました。それにより、Googleは中国で事業展開しやすくなり、テンセントは中国でのポジションを固めやすくなると言われています。

そのため、検索エンジン市場においてGoogleが搜狗搜索(Sogou)の大きなライバルとなる可能性もあるでしょう。

搜狗搜索(Sogou)の他の事業

搜狗(Sogou)は検索エンジン事業が目立っていますが、そのほかに次の2つの事業を展開しています。

  • 捜狗输入法(Sogou Pinyin)
  • 搜狗音乐(Sogou Music)

捜狗输入法(Sogou Pinyin)は、中国語における入力システム(IME)を採用した入力アプリです。IMEによってパソコンやスマートフォンからの入力がスムーズになるため、多くの中国人ユーザーが活用しています。

画面サイズの影響で一度に表示できる情報が少ないモバイル端末において、どれだけ早くユーザーの求める情報を提供できるかが大切です。そのような検索結果の精度を向上させるためにIMEは有効であり、モバイルユーザーの離脱を防いでいるといえます。

また、搜狗音乐(Sogou Music)は、音楽を聞くためのスマートフォンアプリです。音楽のほか、ニュースやラジオも視聴できます。

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このような対策について、中国でトップシェアを誇る検索エンジン「百度(バイドゥ)」を使い、ユーザーに向けたアプローチを行います。

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まとめ

搜狗搜索(Sogou)は、中国で2番目のシェアを誇る検索エンジンです。

中国のインターネット市場は変化が早いため、常に情報を取り入れつつ、効果的な手段を導入していくことがポイントとなります。

中国のマーケティングでは、インフルエンサー起用やSNS施策が注目されつつありますが、検索エンジンを利用したSEO対策も効果的な手法の一つです。

自社にとって適切なマーケティング方法を選び、効果的なプロモーションを行っていきましょう。

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