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韓国ビジネス成功の秘訣!文化の理解とWEBマーケティングが鍵

韓国ビジネスは生活文化圏の近さと輸送コストの低さから、インバウンド・アウトバウンドともに有力なビジネス市場です。

しかし韓国ビジネスへの参入は、文化的背景の違いなどの要因から一筋縄ではいかない難しさがあることは意外と知られていません。

ネット先進国である韓国で、WEBマーケティング一つとっても、韓国特有の特徴があり韓国に根ざしたプロモーションを行う必要があります。

今回の記事では、韓国ビジネスを検討する上で必要になる商慣習や文化的背景の違いに着目します。その上で韓国ビジネスで成功・失敗する企業の特徴と、韓国ビジネスで成功した企業の紹介を行います。

韓国ビジネスで成功する日本企業の特徴

韓国ビジネスで成功している日本企業は、どのような特徴があるのでしょうか。今回は代表的な3点を取り上げます。

文化背景から来る商慣習の違いを理解している

韓国ビジネスで成功する企業は、韓国が隣国とはいえ異なる文化を持った外国であることを念頭に置いています。

当たり前のようですが、同じアジア圏で外見も似ているため、無意識では日本式ビジネスマナーを押し付けてしまいがちなことを理解しているのです。

韓国ビジネスにおける人間関係を例に挙げると、ビジネスと割り切った付き合いよりも、プライベートもお付き合いをするような濃厚な人間関係が好まれます。家族ぐるみの付き合いになることも珍しくありません。

韓国ビジネスで成功する企業は、営業先にはこまめに顔を出す、プライベートなイベントでも積極的に声をかけるなど、この商慣習を理解して営業に活かしています。

引き際の見極めに、外交シーンを視野に入れている

韓国ビジネスは国交問題とも密接に関与しています。必要に応じては、韓国ビジネスシーンからの早期撤退も視野に、外交上の風向きにもアンテナを張っておく事が重要でしょう。

韓国ビジネスに参入するにあたり、成功する企業はビジネスシーンで追い風が吹いていると感じても、それだけで結論を急がない大局を見る目を持っています。

プロモーション戦略が韓国に合わせてカスタマイズされている

韓国ビジネスで成功する企業は、プロモーション戦略を韓国に合わせて組み替えています。インバウンドにしてもアウトバウンドにしても、エンドユーザーが商品を知って興味を持つところから購買活動は始まります。

韓国エンドユーザーの元に効率的に情報を届けるには、有名ブロガーインスタグラマーなどを介してのプロモーションが効率的です。韓国ビジネスでの成功企業はこれらのプロモーションを効果的に利用しています。

また、韓国のエンドユーザーへ効率的にアプローチできている企業は、韓国の大手検索エンジンであるNAVERを上手に活用しています。
NAVERの特徴を知り、ブロガーやインスタグラマーなどのプロモーションを用いて、効率的に多くのエンドユーザーをコーポレートサイトに誘導するシステム構築を行っています。

韓国ビジネスで失敗する日本企業の特徴

韓国は日本から最も近い外国で、歴史的にも縁深い国です。韓流スターなどの訪日も多く、親近感を持つ人も多いでしょう。

しかし、あまりに近い隣国であるがゆえに、商慣習の違いや文化・歴史的背景の違いは見落とされがちです。無意識に日本式のコミュニケーションを行い、初手を誤ってしまうケースは珍しくありません。

ここでは、韓国ビジネスで日本企業が失敗しがちなポイント3点を押さえていきましょう。

韓国ビジネスに効果的でないプロモーション戦略を行う

韓国ビジネスに失敗する企業は、韓国特有の露出傾向を理解せず日本式のプロモーションを行ってしまいます。

日本では、テレビCM、新聞広告、WEB上のバナー広告、コーポレートサイトなどで露出を増やし、商品をエンドユーザーに認知してもらいます。

しかし、韓国においてコーポレートサイトはWEB上での露出機会が少なく、露出のメインは人気個人ブロガーによる発信、カフェというコミュニティサイト上のバナー広告によるという特徴があります。

あらかじめ韓国で有効なプロモーション戦略を練ることで、成功に近づくでしょう。

内容勝負に終始し、親密度を深める取り組みを重要視しない

いくら提案の質が良くても、親密度不足により契約不成立となるのが韓国ビジネスの特徴です。韓国ビジネスに失敗する日本企業は、内容勝負に終始するあまりいつまでも契約に進めないという状況があります。

儒教文化の色濃い韓国ビジネス業界では、企業提携・販売提携するまで時間を要し、企業同士の親密度が大きく契約の可否を左右します。

企業にとっていい提案なら、企業成長のために新規参入企業でも受け入れるのは日本での話です。韓国ビジネスシーンでは、企業同士が仲良くなった時に初めて提案が響くようになります。

意思決定が遅く、スピード感を求められる韓国ビジネスから敬遠される

韓国ビジネス業界から嫌われる日本企業は、決定が遅くやフットワークが重いという特徴があります。

これは日本では組織全体の最終決定を待つ傾向にある一方で、韓国ビジネスにおいては営業マン個人に決定権を持たせる傾向があるためです。

韓国ビジネスに失敗する日本企業は、この違いを理解せずに日本国内のルールでマーケティングや会議を行ってしまいます。早期の決定を望む韓国ビジネスにおいては、日本企業の決定はひどく遅く感じられます。

待たされている間に他社に契約を奪われたり、企業として軽んじられたと不満を持たれる可能性もあります。

韓国ビジネスを円滑に進めるためには意思決定のスピード感が両者で共通する必要があるのですが、失敗する企業ではこのすり合わせができていないのです。

韓国ビジネスにおいてはスピーディーな決定が望ましいですが、難しい場合、密に連絡を取り現状を共有するなど、信頼関係を築く努力が必要です。

韓国ビジネスで成功させるために必要なこと

韓国ビジネスにおいて成功する企業、失敗する企業の特徴を包括的に捉えることができたと思います。それでは韓国ビジネスを成功させるために必要なポイントを見ていきましょう。

WEBマーケティング

韓国は、年齢や性別を問わずインターネットを活用しているIT大国です。国の政策により、国内インターネット普及率は90%を超えています。

その為、韓国ビジネスにおける不特定多数へのアクセスはインターネットが効率的です。WEBマーケティングを制することは韓国ビジネス成功の必須課題と言えます。

特に韓国ビジネスで重要度の高い、検索エンジンNAVERと、ブログを活用したインフルエンサーマーケティングについて解説します。

韓国最大の検索エンジン NAVERの活用

日本と同じように、Instagram、FacebookとSNSサービスも多く活用する韓国。しかし検索エンジンはNAVERが最も一般的で、韓国国内ではPC・モバイル両デバイスにおいて70%強のシェアを誇ります。

NAVERはYahoo!JAPANのようなプラットフォームタイプの検索エンジンで、NAVER自体もさまざまなサービスを展開しています。

また、検索結果には各社の独自ドメインコンテンツよりNAVERドメインコンテンツを多く検索結果に表示させる傾向があります。

韓国の検索エンジン”NAVER”徹底解説!韓国の王道WEBマーケティング

ブロガー発信力を活用、インフルエンサーマーケティング

韓国ビジネスではブログプロモーションの効果は絶大です。それは、NAVER検索結果画面においてブログが最も上位に表示されることに由来します。

韓国インターネット振興院消費者調査によると、NAVER検索後の遷移先比率はNAVERブログが40%強と、多くのユーザーが検索結果からブログに遷移していることがわかります。

有名ブロガー=インフルエンサーの紹介する商品は、多くのブログ読者の目に留まり、不特定多数への露出を増やすことができるのです。

月間40万PVのプロブロガーを独占取材!韓国NAVERで効果の出るブログプロモーションの秘訣

素早い意思決定と柔軟な対応力

韓国ビジネスで成功するためには、素早い意思決定と柔軟な対応力が必要になります。

韓国企業のビジネスマンは各々が決定権を有している場合が多く、現地ではスムーズな会議決定が日々行われています。本社に持ち帰って精査する日本式スタイルでは、スピーディーな韓国ビジネスについていけません。

会社単位、部署単位の大きな決定権ではなく、プロジェクトごとに決定権を持つリーダーを据えたほうがスムーズに進みます。

感覚の相違から齟齬が起きる可能性もあるため、現地スタッフを雇用したり、韓国ビジネスに明るい相談役を見つけておくなど対策を立てておくと、いざという時に柔軟な対応を取りやすくなります。

韓国式マナーへの理解

韓国は儒教文化が根付いている国であり、礼儀の面では日本より厳しく、また西洋文化とは大きく異なるため韓国式のマナーと常識を押さえておくことが大切です。

ビジネスシーンでのマナー

儒教では年功序列が重んじられており、年齢がひとつ違うだけで目上、目下となります。そのため初対面で年齢を聞かれることは当たり前です。

挨拶はお辞儀や握手を行います。ご年配の方はお辞儀を好む傾向にあるようです。

お辞儀は目下の人間から頭を下げるのがルールで、握手をする場合は目上の相手から手を差し出されるのを待ちます。握手をするときには握手しない方の手を自身の胸に当てる、もしくは握手している腕に添えるようにして握手します。

また韓国では名刺の交換は全員で行うため、多めに準備して持っておくようにしましょう。

会食時のマナー

お酌の順序などは日本と変わらず目上の人から行われますが、お酌の継ぎ足しは韓国ではマナー違反とされています。韓国では亡くなった人に対する儀式の際にお酒を注ぎ足す為、一般的な酒席では縁起が悪いと言われるためです。

目上の人の前でお酒を飲む時は、手で口元を隠しグラスの底を見せないよう少し顔を背けて飲まなければなりません。

韓国ではお酒の席や会食に誘った方がご馳走する文化があります。日本では、「いえいえ半分払います!」と遠慮するのが礼儀とされますが、韓国では気持ちよく奢られて良いところです。

またこのタイミングは、「次は私にご馳走させてください」と次回の会食にお誘いできるチャンスでもあります。是非チャンスを生かしてください。

信頼できるパートナーを得よう

儒教文化の根付いた韓国では、ビジネスにおいても親密な相手を大事にする傾向があります。

たとえ良い商品の販売を現地の販売店に持ちかけたとしても、新規参入の企業の場合は敬遠され、交遊のある既存企業に負けてしまうことが珍しくありません。

韓国ビジネス業界への新規参入は飛び込みだとハードルが高く、事前に企業同士が顔見知りである方がスムーズに進みます。

事前に関係者とSNSで友達になって交流をしておいたり、すでに韓国ビジネスシーンにネットワークのある信頼できるパートナーを間に挟むことで、この新規参入企業への高いハードルを下げることができます。

韓国ビジネスの成功事例

韓国ビジネスで成功するために必要なポイントをここまで整理してきました。
ここからは、実際に韓国ビジネスで成功したカルビー(株)の事例を参考に、成功のポイントを見ていきましょう。

アジアから世界へ、グローバルブランド「カルビー(株)」

カルビーは1949年広島に設立、2011年東証上場した日本の国内スナック食品市場シェアの半分以上を所有する大手企業です。

2011年、韓国に合弁会社「ヘテカルビー」を設立したカルビーですが、2014年には、ポテトチップスしあわせバター味の韓国版、「ハニーバターチップ」を大ヒットさせ社会現象となり、2016年には製造工場の増設が行われました。

この成功の秘訣は、信頼できるビジネスパートナーの獲得と、韓国ビジネスの求める決定のスピード感の提供にあります。

ビジネスパートナーを得て韓国の流通網に参加

カルビーが韓国ビジネスに参入したのは2003年。韓国第3位であったヘテ製菓とライセンス契約を結び、カルビー商品の生産を開始しました。

ヘテ製菓の持っていた流通網とユーザーへの認知度を活用し、新規参入のハードルを下げ、ビジネスパートナーの獲得も達成しました。

合弁会社設立で意思決定速度と現地の声が聞こえる体制を獲得

2011年には、合弁会社「ヘテカルビー」を設立社会現象になった「ハニーバターチップ」の大ヒットは、2014年のことでした。

「ハニーバターチップ」のヒットは、合弁会社となったことで現地スタッフからの意見が取り入れやすくなり、韓国人好みのテイストを取り入れることができたことに成功の秘訣があります。

このようにカルビーでは、“分権化”を事業推進における「成功のカギの一つ」と捉えています。

現地従業員に任せるビジネススタイルを行うことで、意思決定のスピード感を統一しマーケティングを効率的に遂行しているのです。

まとめ

韓国ビジネスを成功させるためのポイントについてここまで確認してきました。総じて「日本と韓国は似ているようで異なる」ということに終始したのではないでしょうか。

韓国ビジネスに限らず、国の数、ターゲット層の数だけ文化的背景の違いがあり、有効・無効なマーケティング方法があり、絶対解がないのが海外ビジネスです。

海外ビジネスを行う上でWEBマーケティングは必須要素です。韓国ビジネスをより加速させるために、WEBマーケティングに精通した業者と提携しながらビジネスを進めて行くのもおすすめです。

LIFE PEPPERでは、韓国インフルエンサーマーケティング・NAVERリスティング広告を中心とした韓国WEBマーケティングに効果的なサービスを提供しています。相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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