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中国向けWEBサイト制作の基本!6つのポイント・日本との違いを解説

中国での事業展開を計画するにあたってWEBサイトの開設を考えているものの、具体的な運用に戸惑っている方へ向けて、記事を作成しました。

中国では日本国内と異なり、インターネット環境が大いに異なるため、運用には最低限の知識が必要です。前提知識がないと基本的な運用もままならないでしょう。

本記事では、中国でのWEBサイト運用の概要を詳しく説明しています。また、中国で事業展開する際に気をつけるポイントまで網羅しています。

中国でのWEBマーケティングを考えている方は、ぜひ記事内容をご確認ください。

中国と日本のWEBサイトの大きな違い

中国と日本のWEBサイトの違いについて、詳細を説明します。

グレートファイアウォールによる規制

中国では、政府によるグレートファイヤーウォールという検閲システムによって、国内からアクセスできるWEBサイトを制限しています。

日本人を始めとした諸外国で多くのユーザーを獲得しているGoogle、Facebook、Youtube、Amazonは、グレートファイヤーウォールによってガードされ、アクセスできません。

中国でWEBサイトを開設するには、グレートファイヤーウォール対策は必須です。なにも知らずにWEBサイトを開設しても、誰もアクセスしてくれない、という事態になりかねません。

スタンダードな検索エンジンであるGoogleが使えないため、中国で開設するWEBサイトのSEO対策は、根本的に中国向けに変更する必要があります。

中国向けWEBサイト制作のポイント6つ~基本編~

中国向けWEBサイトを作る時の注意点などを以下6点、紹介します。

①中国語フォントの使用

WEBサイトの基本となるテキストのフォントはとても重要です。フォントによってWEBサイトの印象は大きく変わります。

中国語のフォントでは、楷書体が少ないため、フォントデザインを考える時には注意しましょう。

デバイスに標準搭載されている楷書体のフォントは殆どありません。Macには「Kaiti SC」がありますが、Windows、iOS、Androidには楷書体フォントはありません。

GoogleFontsも使えないので、初めて中国のWEBサイト作成に取り掛かるときは、日本国内との勝手の違いに戸惑うでしょう。

使いやすさを考えると、楷書体よりも明朝体を使ったほうが良いケースもあります。明朝体を使う場合は、フォントの種類とウェイトを確認しておきましょう。

②中国のサーバーの使用

中国国外のサーバーへアクセスすると物理的な距離の問題や、グレートファイヤーウォールの影響で、表示速度が遅くなる傾向があります。あえてデメリットをとってまで国外にサーバーを置く理由もありませんので、特別な事情がない限りは中国国内のサーバーに接続するようにしましょう。

Amazonが提供するクラウドサービスのAWSも使えるようですが、他の国と管理が別になっているため、一部利用できないサービスがあります。したがって、サーバーを使う場合は、中国のAlibaba Cloud(アリババクラウド)・Tencent Cloud(テンセントクラウド)を利用すると良いでしょう。

③ICP(Internet Content Provider)の登録

中国でWEBサイトを公開する場合、基本的にICP(Internet Content Provider)の登録を行い、ICP番号と呼ばれる認証番号をWebサイトに掲載しなければいけません。

ICPの登録を受けるとWEBサイトのフッターにICP番号を記載します。ICP番号を記載しないままWEBサイトを公開すると、強制的なWEBサイトの閉鎖や、罰金を徴収される可能性もあるため、注意が必要です。

ICP登録を行うには中国国内に現地法人を持つ必要があり、申請後、番号が発行されるまでおおよそ1ヶ月程度の時間がかかります。

④Google Analyticsなど外部サービスの使用に注意

WEBサイトにGoogleAnalyticsのタグが埋め込まれていると動作不良や動作遅延の原因になってしまいます。中国国内向けのWEBサイトを作成するときは、利用を控えましょう。

GoogleAnalyticsの代替えツールは、Baidu Analytics(百度统计)やUmeng Analytics(友盟统计)などです。

Baidu Analyticsは記事やコンテンツが検索表示されるまでに1ヶ月程度かかりますので、WEBサイトの公開計画はある程度余裕をもって進めるようにしましょう。

また、WEBサイトによく使われるGoogle Mapsも使えません。代替えのマップツールは、高徳地図(Alibabaグループ)百度地図(百度)などが挙げられます。

⑤スマホユーザーを考慮した、レスポンシブデザイン

中国では日本と異なり、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が国民の間に広く浸透しています。日本のWEBサイトもモバイル対応されたUIが増えてきましたが、中国でWEBサイトを開設するときは、WEBブラウザよりもアプリなどのモバイル端末に向けて作成したほうが良いでしょう。

特にテキストの改行や文字の視認性など、画面スクロールを意識した作りが求められます。

⑥中国人の好みに合わせたデザイン

WEBサイトのデザインは、訪問ユーザーに決定的な印象を与える大事な要素をもっています。デザインを疎かにするサイトでは、ユーザーの訪問数は増えないでしょう。

中国人と日本人ではレイアウトの指向性に違いがある点も抑えておきたいところです。

日本で使われることがある縦書きは、中国では受け入れられません。ユーザーは読みにくいとして、すぐに脱落してしまうでしょう。

日本のサイトのようにファーストビューで多くの情報を投入するよりも、商品やサービスに関連する画像など見た目のインパクトに重点を置くと、ユーザーのサイト滞在時間にも変化が現れます。

事前に現地のWEBサイトを確認し、傾向を掴んでおくと良いでしょう。

中国向けのWEBサイト制作に関する詳細な会社概要や過去の成功事例が気になる方は、こちらから当社の3点セット資料を無料でダウンロードし、ご参考ください。

中国向けWEBサイト制作のポイント3つ~運用編~

中国向けのWEBサイトを作る際に気をつけるポイントを3点紹介します。

①SNSのポイント

WEBサイトに必ずといって良いほど搭載されているSNSシェアボタンは中国のWEBサイトにも搭載されていますが、種類がことなる点に注意が必要です・

前述の通り、中国のWEBサイトではGoogleやFacebookは使えません。中国国内で対応しているSNSシェアボタンを設置しましょう。中国でよく使われているSNSの特徴は以下のとおりです。

  • 1対1のコミュニケーション WeChat(微信)、Tencent QQ(騰訊QQ)
  • グループコミュニケーション Weibo(微博)、RED(紅小書)、Baidu Tieba(百度贴吧)
  • ショートムービー Douyin/TikTok(抖音)、Kuaishou(快手)、Xigua Video(西瓜视频)
  • 動画共有プラットフォーム iQIYI(爱奇艺/アイチーイー)、Tencent Video(腾讯视频)、Youku(优酷/ヨウク)、Bilibili(哔哩哔哩/ビリビリ)

②SEO・リスティング広告のポイント

中国では独自のSEO対策を行う必要があります。中国には世界で圧倒的シェアを誇るGoogleが存在しないため、中国検索エンジンシェア率80%を誇る百度(バイドゥ)に合わせた対策を講じる必要があります。

Googleのアルゴリズムで習得したSEOのノウハウは一旦リセットして、百度(バイドゥ)に対応するSEO対策を行いましょう。

なお、中国の国民は検索表示をあまり信用しない傾向が強いため、成果を求める場合はSNSマーケティングのほうが良いケースも多々あります。

③ECサイトのポイント

ECサイトの運営には、ユーザーの疑問やクレームを受け付けるカスタマーサポートが重要な役割を担います。カスタマーサポートの優劣がサイト運営を決定づけるといっても良いほどです。

中国の国民は、個人のEメールを使う習慣があまりありません。そのため、カスタマーサポートとユーザーの接点はチャットを介して行われることがほとんどです。

中国でBtoCのサイトを運営する場合、チャット機能に力を入れるべきでしょう。上手く対応できないとそれだけでユーザーが脱落してしまうかもしれません。

対人対応となるため負担は増えますが、ダイレクトに要望にユーザーの要望に応えることで顧客満足度を高めることができます。

中国でのWEBサイト制作実績に基づいた、対応可能な国と施策を網羅した資料をお探しですか?ならば、こちらから私たちの事例集を含む資料セットをぜひご覧ください。

中国向けWEBサイト制作の会社の選び方は?

中国では日本国内に比べて、インターネット環境が大幅に異なるため、現地のインターネット情報に詳しい会社へ依頼するか現地の住民とのコンタクトが必要です。

多くの場合、海外マーケティングの会社が現地の住民とのつながりを持っているため、例外を除いては、海外マーケティングの会社へ依頼するのが良いでしょう。

海外マーケティングの会社へ依頼する時に抑えておきたいポイントは、現地での実績です。論より証拠の原則は、海外マーケティングではより強い決め手となります。

具体性を持った事例を提示できる会社を選ぶようにしましょう。

マーケティングは製造業と異なり、目に見える確かな成果物はありません。成果の割に費用が余計にかかってしまった、とならないよう、費用相場も抑えておく必要があります。

中国向けWEBサイト制作なら、LIFE PEPPERにご相談ください

LIFE PEPPERは、数多くの海外マーケティング実績を元に、お客さまへ成果を届けてきました。

中国でのWEBサイト制作実績も着実に積み上げています。

中国ではインターネット環境が自由ではないため、当社ではSEOよりもリスティング広告に活路を見出しています。リスティング広告の優位性は今までのマーケティング結果によって得られた答えです。

中国の検索エンジンの中では、特に百度リスティングがおすすめです。少額からスタートでき、かつ結果が早めに出る点は、海外マーケティングの反応を見たい企業さまには最適でしょう。

企業さまが持つさまざまな要望をヒアリングの上、最も最適と思われるプランを提案させていただきます。

中国向けサイトの制作事例をご紹介!

当社の中国向けWEBサイト活用事例を2件紹介します。

BtoBのニッチな商材においても効果を発揮

株式会社昭和技研工業 様のご依頼にて、中国市場からの問い合わせを獲得するための百度リスティング広告を実践しました。

品番や部品名の認知度によって、施策実施より中国からの問い合わせを継続的に確保しています。

プロモーションが難しいとされる中国市場のBtoB商材にて、着実に問い合わせを獲得している事例です。

新規立ち上げ事業からマーケティングまでをサポート

株式会社スーパーナース 様は、日本の病院で高度な医療サービスを受けたい中国の人に向けて医療ツーリズム事業の新規参入を計画していました。

事業の立ち上げからWEBサイト制作、百度でのリスティング広告を用いたマーケティングまで、当社にてトータルサポートを行いました。

サポートの結果、コロナ禍にも負けず毎月安定的に見込み顧客を獲得するに至っています。

弊社の中国でのWEBサイト制作及びマーケティング支援の更なる詳細が必要な方や、より具体的な実績が知りたい方は、こちらでご利用いただける資料をご準備しておりますので、ぜひご利用ください。

まとめ

インターネット環境が異なる中国でのWEBサイト制作は専門的な知見が必要です。何も知らずに進めると、開設しても訪問が全く無い、閉鎖されるなど憂き目に合う可能性が高まります。

また、SEO対策が難しいため、広い視点でWEBマーケティングを考えなければいけません。

難しい中国でのWEBサイト構築を考えている方は、海外マーケティングを行う会社へ依頼したほうが良いでしょう。依頼を決める時は、確かな実績を持つ会社を選びましょう。

LIFE PEPPER では、海外マーケティングに役立つ基礎知識やノウハウをまとめ、50種類以上のお役立ち資料を公開しています。

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