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Lazada(ラザダ)とは?概要などの基礎知識や特徴、出店方法を詳しく解説

Lazada(ラザダ)は、東南アジアで人気のECプラットフォームです。シンガポール・タイ・ベトナム・マレーシア・フィリピン・インドネシアの6か国で展開されており、東南アジアのAmazonとも呼ばれます。

今回は、Lazada(ラザダ)の概要やメリット、出店方法、配送方法などについて解説します。また、東南アジアにおける越境ECの現状や今後の展望についてもお話ししますので、越境ECビジネスを検討している方はぜひ参考にしてください。

Lazada(ラザダ)とは?

Lazada(ラザダ)は2012年に設立され、現在は東南アジア最大級のECプラットフォームとして、シンガポール・タイ・ベトナム・マレーシア・フィリピン・インドネシアの6か国でサービスを提供しています。

Lazada(ラザダ)は「東南アジアのAmazon」と呼ばれている

Lazada(ラザダ)は「東南アジアのAmazon」とも呼ばれており、その理由は仕組みがAmazonに似ているためです。

Lazada(ラザダ)は、ドイツの企業であるロケット・インターネットによってシンガポールに設立された後、2016年から2017年にかけて中国のアリババグループが経営権を獲得し、買収されました。

ドイツに本社のあるロケット・インターネットは、アメリカで成功したサービスを模倣して業績を伸ばしていった企業であり、Lazada(ラザダ)もその例の一つです。インターネットの先進国で成功したAmazonの仕組みを参考に、本家サービスが上陸していない国で2012年にLazada(ラザダ)を展開していきました。

Lazada(ラザダ)の歴史について

上述のように、Lazada(ラザダ)は2012年にドイツのロケット・インターネットによってシンガポールに設立され、Amazonが上陸していない東南アジアの市場でECプラットフォーム市場での地位を確立しました。

ロケット・インターネットが2013年に始めたマーケットプレイスの事業は、翌年には全体の6割以上の売上を占めるほどまでに成長し、東南アジア進出は成功したといえるでしょう。

2015年には、年間総流通総額が東南アジアの6か国の市場で13億6,000ドルを達成し、東南アジアで最大級の電子商取引企業にまで成長しました。

その後、2016年には中国を代表するテクノロジー企業である、アリババグループがLazada(ラザダ)を買収し、グループの傘下に入ることになります。同グループにおける最先端テクノロジーによるバックアップにより、東南アジア全域をカバーするネットワークと決済システムを導入しました。

買収後もLazada(ラザダ)は成長を続け、2018年にはこれまでの2.5倍に女性ユーザーが増加し、小売業者の数は4.5倍にまで増えました。

東南アジアのEコマース市場が成長傾向にあるのはもちろんですが、Lazada(ラザダ)はリリース当初から順調に成長を続けています。国内製品を東南アジア市場に輸出する際の候補に挙がるECプラットフォームとなっており、2030年にはサービス利用者が3億人に到達することを目指して事業を拡大しているようです。

Lazada(ラザダ)の主な特徴やメリット

ここでは、Lazada(ラザダ)を越境ECに活用する上で押さえておくべき、主な特徴やメリットについて7つの項目を紹介します。

出品者側にとってメリットとなる要素も多いため、1つずつ確認していきましょう。

マーケットプレイスは「ローカル」と「グローバル」の2種類

Lazada(ラザダ)にはローカルマーケットプレイスとグローバルマーケットプレイスの2種類があります。ローカルマーケットプレイスは国内EC向け、グローバルマーケットプレイスは越境EC向けです。

ユーザーのアカウントも2種類用意されており、グローバルアカウントであればLazada(ラザダ)がサービス展開する全ての国へ商品を出品できることが特徴です。ローカルアカウントの場合、出店可能な国が限られます。

また、Lazada(ラザダ)に出店できるのは法人のみとなっており、中古品ではなく新品のみの取り扱いが基本です。

1つのアカウントで6か国の越境ECビジネスの展開が可能

グローバルアカウントが1つあれば、Lazada(ラザダ)が展開する6か国の越境ECを管理できます。国ごとに商品を分けることなく、一度商品を登録すれば6か国のLazada(ラザダ)に掲載される仕組みです。

また、出店だけでなく決済も東南アジアの6か国に対応しており、Lazada Global Shippingという物流サービスシステムで6か国それぞれの地域へ配送できます。

しかし、参入してすぐにグローバルアカウントを取得できるとは限らず、大手企業ではないと取得できないとも言われています。その場合、先にローカルアカウントを取得して販売可能な国に出店し、要件を満たすことで他の国へも出店できる可能性があるようです。

さまざまな商品を取り扱っており、特に多いのは日用品

Lazada(ラザダ)ではさまざまな生活用品を扱っていますが、特に多いのは日用品です。その次にアパレル、雑貨が多くなっています。

また、人気があるジャンルとしてはスマホや家電、ファッション、食料品なども挙げられます。

Lazada(ラザダ)では出品できる商品が決まっており、以下に該当するものは販売できません。

  • 中古品
  • 販売許認可のない商品
  • 法律で禁止されている商品
  • 偽造品や複製品
  • 暴力、人種差別、憎悪を助長する、または宗教的信念を傷つける商品

このほか、国によってルールが異なるため、事前に確認しておくと安心です。

商品は固有のIDで管理される

前述のように、Lazada(ラザダ)は東南アジアのAmazonと呼ばれるほど、Amazonと似た仕組みとなっています。

その一つの例として、商品の登録時には各商品に固有のIDが割り振られた上で管理されるため、同じ商品が複数のカタログに掲載されないことが挙げられます。

そのため、同じ商品を出品する際、出品者はIDで簡単に登録可能です。また、ユーザー側も検索しやすくなるため、IDによる管理は利便性が高いといえます。

梱包配送に対応しており手間が不要

Amazonの仕組みに似ているもう一つのポイントが、梱包や配送への対応です。FBAと呼ばれる「フィルフィメント by Amazon」のように、商品を出品する際はLazada(ラザダ)の倉庫へ配送し、販売が決まると梱包・配送を行ってくれます。

海外のネットショップというと梱包や配送が雑なイメージを持っているかもしれませんが、Lazada(ラザダ)の梱包はAmazonとほぼ差がなく、配送も丁寧であると言われています。

Lazada(ラザダ)が代金回収から売上振込まで対応

出品者の売上や利益を確保するために、カスタマーからの代金回収から売上の振り込みまで、Lazada(ラザダ)が対応してくれます。そのため、基本的には出品者がカスタマーと連絡を取る必要はありません。

たまにユーザーから問い合わせが届く場合もありますが、必ずしも回答しなくても良いとされています。しかし、質問に回答することで購入率アップも期待できるため、状況に応じて対応すると良いでしょう。

商品に不備や違反がない限りは、クレームを含めてLazada(ラザダ)が対応するため安心といえます。

さまざまなマーケティング手段を活用できる

Lazada(ラザダ)では、出品した商品に対する集客や購入に繋げるためのマーケティング手段が用意されています。

主に、次のようなキャンペーンを行うことが可能です。

  • サイト内トップバナー
  • SNSアカウント連携
  • ソーシャルコマース
  • フラッシュセールスロット
  • リスティング広告
  • オフラインイベント

ターゲット国に合わせて適切な手段を活用することで、新規顧客の流入に繋げやすくなります。事前に、その国で使われているSNSや検索手段、ターゲットの興味関心などをリサーチしておくことがおすすめです。

Lazada(ラザダ)の利用がおすすめの企業

Lazada(ラザダ)の利用がおすすめな企業として、次のような特徴が挙げられます。

  • 海外市場での販路を拡大したい
  • 東南アジアへの出店を積極的に検討している
  • 国内でECサイトを運用・利用している
  • 初めて越境ECを利用したビジネスを行う

Lazada(ラザダ)は東南アジアで有名なECサイトであるため、東南アジアを中心にビジネスを展開していきたい企業におすすめです。また、比較的登録や出店の手続きが簡単なため、初めて越境ECに挑戦する場合にも使いやすいでしょう。

東南アジアでの越境ECの現状と今後

東南アジアは人口が増加傾向にあり、世界で3番目に人口が多い地域となっています。また、20代から40代の若年層の割合が45%と高く、GDPの成長率も5%を達成している状況です。

東南アジアのEコマース市場はここ数年の間で大きく拡大し、年間16兆円の規模にまで成長しました。進出国として世界のなかでも注目されており、その背景にはスマートフォンやタブレットを安価で入手可能になったことでモバイル端末のユーザーが増加したことが挙げられます。

そのほか、ITインフラが整備されインターネットの利用者が増えたことや、経済の発展により国民の消費額が増えたことなどが関係していると考えられます。東南アジアのEコマース市場は、今後も拡大していくことが予想されます。

 関連リンク:越境ECって?メリットや立ち上げ準備について解説!

 関連リンク:越境ECはなぜ注目されている?驚きの市場規模と人気の背景とは

Lazada(ラザダ)の出店方法と注意点

ここでは、Lazada(ラザダ)への出店方法について、必要なものや出店のハードル、手数料、出店のルールなどを紹介します。

海外事業を展開していく上で重要な要素となるため、しっかりと確認していきましょう。

 関連リンク:Lazada(ラザダ)|東南アジアのECサイトに出店するには?

Lazadaへの出店に必要なもの

出店には、Lazada(ラザダ)に登録するためのアカウント情報が必要です。会社名やメールアドレスなどのほか、法人のみが出品できるため、法人であることの証明書を準備しましょう。

また、ブランド品を取り扱う場合はブランドの取扱証明が求められます。このほかに、Lazada(ラザダ)の出店ルールを理解しているかのチェックもあるようです。

Lazadaの出店のハードル

Lazada(ラザダ)に出店する場合のハードルは、グローバルアカウントの登録は大手企業でなければ難しい傾向にあります。

ただし、ローカルアカウントであれば登録しやすく、必要書類の提出から約1週間ほどでアカウントを解説できると言われています。また、日本からの出店サポートも強化されつつあるため、徐々に出店のハードルは下がっているといえます。

Lazadaの出店手数料について

他のECサイトでは登録時の手数料や出品するための月額費用が発生する場合がありますが、Lazada(ラザダ)に出店する際、初期費用や月額費用などの手数料が発生することはありません。

商品の販売開始からは、商品のカテゴリ別に数%の手数料が発生します。商品の販売価格の1〜4%の範囲で手数料が決められているようです。

Lazadaの出店ルール

Lazada(ラザダ)の出店ルールとして、受注からステータスが変更される発送までは、2営業日以内に行うことが定められています。また、模倣品や偽造品の販売は禁止となっているため、公認店舗制度による保証や7日以内の到着保証なども完備されています。

クレーム対応については、商品の不備やトラブル、深刻な違反がなければLazada(ラザダ)側が対応しますが、ユーザーからの問い合わせにはできるだけ回答することで、購入率を高めやすくなるでしょう。

特に、ローカルアカウントで登録国以外の国へ出店したいと考えている場合は、評価を高めることが重要になるため、問い合わせやクレームに対する誠実な対応が求められます。

Lazada(ラザダ)の配送方法

Lazada(ラザダ)の配送方法には、大きく分けて2通りの方法があります。

ここでは、Lazada(ラザダ)の倉庫から配送する方法と、倉庫を利用せずに配送する方法の2つを紹介しますので、自社に合ったものを選びましょう。

Lazadaの倉庫からの配送

Lazada(ラザダ)の倉庫にあらかじめ商品の在庫を送っておき、注文が入ったら配送してもらう方法です。Lazada香港の倉庫からの発送となり、状況に応じて次のように送料負担が異なります。

  • 日本から香港に在庫を送る:出店者負担
  • 香港倉庫から他国に商品を送る:Lazada負担
  • 販売国内で商品を送る:購入者負担

Lazadaを利用しない配送

Lazada(ラザダ)を利用せずに配送する方法がありますが、その場合は事前の申請が必要です。また、Lazadaを利用しない場合は受注から48時間以内の発送が義務付けられているため、注意しましょう。

国によっては香港で商品の在庫を保管するように決められている場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

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まとめ

本記事では、東南アジアで人気のECサイト「Lazada(ラザダ)」について、概要や歴史、特徴、メリットなどを紹介しました。Lazada(ラザダ)はAmazonの仕組みを参考にしたEコマースサービスであり、東南アジアへのEC進出を検討している場合におすすめです。

サイトへの登録や出店には費用が発生しないため、国内ECだけでなく海外進出を視野に入れている方や、越境ECに初めて挑戦するという方は、ぜひLazada(ラザダ)を利用してみてはいかがでしょうか。

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