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良質な記事が最重要!台湾向けアフィリエイトの始め方をプロにインタビュー!

株式会社インタースペース
山岡 謙志
株式会社インタースペースのアフィリエイト局Eコマースグループに所属。主にコスメ・健康食品の国内PR・台湾PRをサポートしている。アフィリエイト広告で台湾越境ECの市場を盛り上げるため、全国各地で広告主向け・アフィリエイター向けの台湾越境セミナーを開催している。

 

株式会社LIFE PEPPER 執行役員
都所 遼
株式会社LIFE PEPPERの創業期に参画し、同社への海外マーケティングの相談数を2年半で月間2件から40件まで成長させた。BtoBのインハウスマーケターとして活躍しながら、クライアントへは主にWEB広告、SEO、自社でのインフルエンサー起用などで価値提供している。

親日的な台湾は、海外アフィリエイトとしておすすめの国です。言葉の壁があり進出を悩むアフィリエイターさんが多いのが現状ですが、”良質な記事”さえあれば結果は出せるのです。
そこで今回は、台湾アフィリエイトのサポート事業を行っている株式会社インタースペースの山岡 謙志さんに、台湾アフィリエイトの始め方についてお伺いしました。

台湾のアフィリエイトも日本人が対応している

“攻め”の姿勢で台湾アフィリエイト事業に抜擢された山岡さんの魅力

都所:「山岡さん、本日はよろしくお願いします!さっそくですが、山岡さんの事業内容を教えていただけますか?」
山岡さん:「はい。2017年の12月くらいから台湾アフィリエイトを手掛けています。海外事業とは別で越境事業やらせてもらってまして。取り組みとしては国内の広告主さまの単品通販の物販系とか、サプリとかコスメとかの案件を国内のアフィリエイターさんに広告をしてもらうっていう。そういった取り組みでやらせてもらっているのが現状です。
弊社はグローバル事業にかなり力を入れています。ASPの立場ではアジアNo1を目指しているので、今後アジアではどんどんサービスを展開していく予定です。」
高橋:「インタースペース社の中で、台湾アフィリエイト事業に山岡さんが選ばれた理由はあるのでしょうか?」
山岡さん:「それがないんですよね。もともとは人材派遣の営業など違う業種にいました。それでインタースペース社に入社して国内事業を担当していましたが、僕の性格上ガンガン進めていくところがあるので、新しいプロジェクトに合っていると見込まれたのかもしれません。」


アクセストレード:インタースペース社の提供する海外向けのアフィリエイトサービス

台湾向けのアフィリエイトの相談にはどう対応しているの?

都所:「弊社はアフィリエイトサービスをあまり提供しておらず、アフィリエイトの基本や台湾アフィリエイトで何が違うのかぜひ教えていただきたいです。」
山岡さん:「基本的に、台湾人のアフィリエイターさんっていないんです。弊社ではすべて在日している日本人のアフィリエイターさんと手を組んでいて、プログラムという形で稼働しています。
アフィリエイターさんたちにプログラムを紹介して、宣伝をお願いしています。宣伝先はインターネット上ならなんでもOKで、検索メインで表示されるサイトや口コミサイトなどの掲載をお願いしています。
あとはFacebook広告という形式でも、アフィリエイターさんに宣伝をお願いしています。」

プロから見たアフィリエイトのメリットは”リスクヘッジ”

都所:「山岡さんが思う、アフィリエイターさんに宣伝を依頼するメリットはどんなものがありますか?」
山岡さん:「広告主さんに依頼した場合、月額で費用を頂きますよね。それに比べてアフィリエイトだと、成果報酬で依頼できるんです。
CPA(1件あたりの顧客獲得にかける広告コスト)を○円に留めてくださいと依頼すればその範囲内で絶対獲得してくれるので、リスクヘッジできるというのがアフィリエイトのいいところだと思いますね。」
都所:「特定のプログラムをアクセストレード(アフィリエイトサービスの1つ)に登録して、希望してくれたアフィリエイターさんに依頼するという流れですよね?」
山岡さん:「はい。弊社はアフィリエイターさん向けに新しい案件を紹介したり、広告主から聞いた有名ブロガーを紹介したりとプラスアルファの情報を提供しています。
台湾に出向する時はリスクを下げたいケースが多いので、リスクヘッジができる成果報酬は展開しやすく好まれています。」
都所:「なるほど」

罰金には記事チェックで対応

都所:「弊社もインフルエンサーやWeb広告系を手掛けていますが、お客さんは自社商材がどういう見られ方をするのか非常に気にする傾向を感じています。
インフルエンサーを起用する場合はかなりチェックされますが、アフィリエイトの場合はCPAを守らなければいけませんよね?その辺りのお問い合わせはありますか?」
山岡さん:「多いですね。最近では記事を自由にしすぎて指摘されるケースが増えています。そして、台湾というとご存知のように罰金があります。
対策としては、広告主さん側で記事をチェックしてもらっています。記事チェックという言い方で、OKが出れば出稿します。」

言語対応もすべてサポートしている

都所:「台湾にアフィリエイターさんがいないとおっしゃっていましたが、つまり日本人で中国語をわかる人が記事を書いているのですか?」
山岡さん:「はい。みなさん中国語ができないので、翻訳はすべて弊社でしています。」
都所:「なるほど。面白い座組みですね。」

台湾向けのアフィリエイトは日本と似ている?

都所:「僕のイメージですが、台湾の地名や飲食店の名前を入れると記事が表示されますよね?クリック率やSEOの考え方で見ると台湾向けのアフィリエイトも日本っぽいと思っていて、“おすすめのお店○選”のような記事が求められると思うんです。
だから、これからSEO対策してアフィリエイトできる人たちが増えるのかなと思っています。ブロガーもいっぱいいますが、台湾では今後どう伸びていくと考えられていますか?」
山岡さん:「ブロガーさんでいうと御社のほうがお詳しいと思うので何とも…。ただ、アフィリエイターさんの動きをみると、たとえば美容情報サイトの場合、美容に関わる情報を総合的に仕入れられるようなサイトが上がっていくと思っています。
実際弊社では、国内で女性向けサイトとして有名な4MEEE(https://4meee.com/)というサイトを持っていますが、買収した時に実は4MEEEは台湾版も持っていたということが発覚しまして…」

高橋:「知らなくて買収したんですか!僕は完全に台湾を視野に入れた買収だと思っていました。4MEEEは台湾のYahoo!ニュースにも出ていますし、ラッキーですね。」
山岡さん:「そうなんですよ。ただ、アフィリエイトだけで台湾展開するのは頭打ちが見えてくるので、もう少し自社製品に力を入れて、メディアを育てていこうと動いている状態です。」

アフィリエイトの鍵は記事である

いかにうまい記事を書くかが大切

都所:「同じ商材でも、アフィリエイトの手法によって結果が違うことがありますよね。山岡さんは、何が原因だと思われますか?」
山岡さん:「基本的に、記事内容が大きく原因すると思います。記事が合って、LP(ランディングページ)がありますが、記事の内容によってLPのコンバージョン率(CVR)も変わります。
もとのCVRも大切ですが記事の内容によってもCVRも上がるので、アフィリエイターさんにとってはいかに記事をうまく書くか、という点が大切です。」
高橋:「本当に記事で変わるんですね。」
山岡さん:「そうです。もう記事が全てという感じです。」

うまい記事にはリサーチが必須

山岡さん:「アフィリエイトの記事をいかにうまく書けるかというのは、現地ユーザーのニーズを把握することが大事です。
例えば除毛剤を販売する時は、現地の人が除毛にかける費用感をしっかりリサーチして記事に落とし込むといったリサーチが、かなり必要になります。」
都所:「なるほど。」
山岡さん:「とある広告代理店の方もやっぱり記事を重視していて、いかにユーザーに刺さる記事を書けてるかが大事と言っていました。
結果を出しているアフィリエイト会社は、 現地のマーケティングを入念に行いユーザーに刺さる記事を書くから、すごく数字が取れてると分析しています。
高橋:「例えば新規でこれからアフリカに進出することになれば、アフリカの人がどういう記事を好むか研究してから書くのでしょうか?」
山岡さん:「はい。やはり結果を出している会社では、ターゲット国の人たちを実際に採用し、しっかりとしたローカライズができるよう、日々研究・PDCAを回しているように感じてます。」

アフィリにおける記事は広告とセットでリリースする

高橋:「なるほど、アフィリエイトの記事か…。では基本的にアフィリエイトを行う時は、広告と記事を一緒に出稿するほうがメインなのですか?」
山岡さん:「はい。広告主も記事を入れたほうが良い結果になるとわかっているので、弊社では100%記事を挟んでいます。」

台湾向けのアフィリエイトを包括的にサポートするセミナーを積極的に開催

山岡さん:「あと、弊社は台湾向けのアフィリエイトを2016年あたりから始めていて、一時盛り上がりを見せました。ただ、攻めすぎた記事の内容で規制が厳しくなり、アフィリエイターさんと広告主の両方が撤退したことがあったんです。
それをきっかけに弊社がアフィリエイターさんを増やす啓蒙活動をしていて、台湾アフィリエイトのセミナーを積極的にやっています。台湾のお国柄やアフィリエイトの際の出稿方法など、全般的にサポートしています。」
都所:「そういうサポートがあれば、日本人のアフィリエイターさんは助かりますね。」
山岡さん:「サポートでいうと、翻訳サポートもかなり重要だと思っています。弊社でも記事を作って提供することがあり、よりアフィリエイターさんが参入しやすいよう工夫しています。
海外アフィリエイトは“どう始めたらいいかわからない”という方が多いですから、しっかりサポートしていきたいと思っています。そこからノウハウを付けて、横展開してもらえたらと思います。」
高橋:「記事作成までサポートしているのですね。山岡さんの所にいらっしゃる日本人アフィリエイターさんたちに、台湾現地の検索習慣を教えてあげるとすごく助かりますよね。」

アフィリエイトは台湾と日本で違う?

都所:「商材にもよりますが、例えば美容商材のアフィリエイトで台湾と日本の違いはありますか?」
山岡さん:「日本の記事で使い方や使用している有名人の情報などをだいたい網羅しているので、台湾独自に入れるコンテンツはあまりないですね。
ただ台湾は口コミを重視するとを聞いたので、口コミをしっかり書くようお伝えはしています。」

日本の記事があれば台湾への横展開も可能

都所:「日本のアフィリエイターさんに台湾向けの記事を書いてもらうのは難しいと思っていたのですが、あまり変わらないのですね。」
山岡さん:「そうなんです。例えばある商材で国内の記事をすでに持っていれば、台湾で販売できる商材なら横展開できるのでやりやすいケースもありますよ。」

台湾アフィリエイトのプロから見た“成功の共通点”とアフィリエイトの将来

台湾向けのアフィリエイトで成功する企業の共通点は?

都所:「山岡さんから見て、アフィリエイトに成功しやすい企業さんの共通点はありますか?」
山岡さん:「現地の状況を把握して、ユーザーにしっかり寄り添うクライアントさんは台湾での成果も出やすいと思います。例えばLP1つとってもユーザーにフィットさせるように毎週のように変更したり、定期的にインフルエンサー施策をやったり…。
台湾の次の国も視野に入れた長期的な海外展開を行っている企業さんは、しっかりコストをかけて取り組んでいただいているイメージですね。」
都所:「確かに、覚悟を決めて長期的に取り組まないと成果は出にくいですよね。アフィリエイトはすぐ撤退してしまう方が多いと思います。
台湾向けのアフィリエイトは簡単と考え、ひとまずアフィリだけやっていこうと考える企業さんも多いのではないでしょうか。実際には現地でブロガーやインフルエンサーを起用して認知策を打たないといけないのに、リスクヘッジ重視でアフィリだけやるというような…。」
山岡さん:「そうですね。すでに人気があったり特徴的な商材であったりするならまだ手段はありますが…。アフィリエイトだけで簡単には勝てないことを、知っていただきたいなとは思いますね。」
高橋:「すぐに撤退してしまうのは悲しいですよね。」

アフィリのプロが思うアフィリエイトの20年後について

都所:「最後に聞きたいんですが、あと20年後のアフィリエイトはどうなっていると思いますか?僕はユーザーのリテラシーが上がって、アフィリエイトの仕組みでは買わない層が増えると思っているんですが…」
山岡さん:「20年後なので、想像がつきませんが…(笑)
ここ1年くらいの日本国内のトレンドでいうと、EC市場において、アフィリエイト広告だけでなく、そのほかWEB広告メニューを取り巻いている環境が徐々に厳しくなっているので、新しいアプローチが必要になるかと思います。
今後、益々成長していく海外EC市場においても、どのような広告がユーザーにとってベストな広告なのか…ということを常に考え、フレキシブルに対応していきたいと考えています。

あとがき

今回は、台湾向けのアフィリエイトのプロにアフィリエイトの始め方を教えていただきました。最近では、山岡さんのように海外アフィリエイトを徹底的にサポートしてくれる企業があり、日本のアフィリエイターさんも海外進出しやすくなっています。]]>

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