前半では、中国における Web マーケティングで非常に重要な 3 つのプレイヤーを紹介しました:Baidu 百度(バイドゥ)、WeChat 微信、そして Weibo 微博 です。後半では、さらに踏み込んで、中国の Web マーケティングがなぜこうも独特なのか、その理由を解明していきます。

グレートファイアウォール(金盾):

なんともカッコイイ響きですが、その実態は恐ろしいものです。ご存知の通り、中国は共産党による一党独裁体制であり、中国政府に都合の悪い情報をブロックするネット検閲システムはその体制を維持するために、必要不可欠なツールなのです。それが、グレートファイアウォール(金盾)なのです。

引用すると:グレートファイアウォール(金盾)は「オンライン上の批判的な発言」「人々を堕落させる不道徳的文化」を狙って監視しており、中華人民共和国憲法に違反したり、中国上層部の批判をしたりしているウェブサイトは閉鎖させられています。何万人ものネット警察による監視体制で、政治的に敏感な話題、人々を堕落させる内容、宗教サイト、ポルノなどが監視されたり、ブロックされたりします。

よって、中国から海外のサイトへアクセスする際には必ずグレートファイアウォールを経由しなければいけないので、サイトの表示スピードが影響され、終いには SEO 対策においてハンディキャップを背負うことになります。

ICP ライセンス:

ICP(Internet Content Provider)ライセンスとは、中国において営利目的のサイトを運営する際に必要なライセンスです。これがないと、原則中国で営利目的のサイトを運営することはできず、Baidu にも検索が引っかからない場合もあります。中国でサービスを拡大する上で必要不可欠といっても過言ではないでしょう。

なんと、このライセンス、中国の法人格がないと原則申請はできません。中国政府が情報規制に対して如何にシビアなのかが伺えますね。かといって、海外の企業が中国で全く Web サービスが展開できないかといえばそうでもありません。方法は幾つか別の記事でご紹介しますが、ここで覚えていただきたいのは、あくまで ICP ライセンスは中国でサービス「拡大」する際に必要なものなので、初期の段階から取得する必要はございません。

中国インターネット BIG 3:

お笑い BIG 3 といえばタモリ・ビートたけし・明石家さんまですが、中国インターネット BIG 3 といえばそれは、Baidu 百度(バイドゥ)、Alibaba 阿里巴巴(アリババ)、腾讯 Tencent(テンセント)のことを指します。この 3 つの巨大企業は中国のインターネット黎明期から、圧倒的なスピードで市場を支配してきました。どれも、多角的にサービスを展開していますが、各々の特徴を簡単に説明すると:

Baidu 百度(バイドゥ):検索エンジン「Baidu」を軸としたサービス展開を展開する、中国の Google。

Alibaba 阿里巴巴(アリババ):「Alibaba (B2B)」「淘宝 Taobao (C2C)」「天猫 T-mall (B2C)」「支付宝 Alipay (決済)」など EC 分野で圧倒的な支配力を誇る。

腾讯 Tencent(テンセント):「微信 WeChat」を提供するコミュニケーション分野における最大手。

最近ではこの BIG 3 による買収合戦が行われ、存在感と影響力がどんどん強くなっています。