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インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーとは、英単語influence(影響)に由来し、消費者に大きな影響力を与える人物のことを指します。 著名ブロガーやモデル、ファッションアイコンなどが多く、主にブログやYouTube上での投稿によって情報を発信しています。
このインフルエンサーを起用した商品のプロモーションがインバウンド(訪日外国人)業界においてとても重要です。
インフルエンサーとは?どこよりも詳しく徹底解説!
インフルエンサーは、専門家のような自分よりずっと知識量のある人物からの情報であれば良いかというとそれは違います。しかし友達など自分と全く同じ立場の人物からの情報は新しさに欠けてしまいます。
インフルエンサーに憧れを持ち、かつ自分も真似しようという顧客心理のもとには相互の絶妙な距離感が存在します。
理想的なインフルエンサーと顧客の関係には実はそこまで大きな隔たりはありません。「身近だけどワンランク上の存在」からの情報だからこそ顧客の信頼を獲得し、直接的な購買行動へつなげやすいのです。
インフルエンサープロモーションをご検討中の企業様はインフルエンサーを選定する際、ターゲットとなる顧客との距離に注目してみてください。また弊社では世界各国のインフルエンサーと多数コネクションを持ち、企業様それぞれに合ったインフルエンサーをご紹介しています。
インフルエンサープロモーションをご検討中の企業様に役立つ情報として、弊社の海外マーケティング支援事例や対応国・施策をまとめた資料をご用意しています。詳しくは[こちら]からご覧いただけます。
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増え続けるインバウンド需要
観光庁の調査によると、平成27年(2015年)の訪日外国人全体の旅行消費額は3兆4771億円と推計されており、前年比で71.5%増という結果。旅行客数でも1974万人と前年比47.1%増となっており、大きく伸びているのがわかります。
図:旅行消費額と訪日外国人旅行者数の推移(左:(億円)、右:(万人))
観光庁より(http://www.mlit.go.jp/common/001084355.pdf)
これらの背景により、外国人観光客による消費は増加しています。消費されるところに市場ありということで、インバウンドにおいてもビジネスとして展開していく企業が誕生しました。
そんなインバウンド企業にとってインフルエンサープロモーションは強い味方となるのです。
現地のインフルエンサー(Key Opinion Leader:略称KOL)を通じて日本の商品を紹介してもらえば、訪日前の多くの観光客にその商品の魅力を伝え、購買行動を促進することができるからです。
インフルエンサーのカリスマ性・信頼を商品の口コミの伝播に活用する、ということですね。
このようなインフルエンサープロモーションは近年注目されており、SNSの進化とともにその形態も多様化しています。
そこでインフルエンサーマーケティング成功事例5選とそれぞれからわかるインフルエンサーマーケティング攻略のポイントをご紹介します!
インフルエンサーマーケティング成功事例5選と攻略ポイント
1. インフルエンサー参加型
インフルエンサーに企業主催のイベントに参加を依頼、その感想やイベントの詳細などを自身のSNSやブログに掲載してもらいます。多くの消費者がインフルエンサーを通して、企業の詳細を知ることができます。
このような体験型のインフルエンサープロモーションが人気となっている背景には日本のインバウンドの「モノ」から「コト」への遷移が深く関わっています。
コトによるアプローチ―ゴールデンルートの盛衰
インバウンドに対するアプローチは「モノ」と「コト」の2つに分けられます。
モノによるアプローチのいうのは、日本の製品の魅力を発信する取り組みで、コトによるアプローチというのは、日本での体験の魅力を発信する取り組みと言い換えることができます。
近年日本においては「モノ」から「コト」によるアプローチへと遷移しています。
スキーや着物試着などは有名ですが、地域の観光資源をアピールする取り組むも増えています。今までは東京からスタートし、箱根・富士山・名古屋を通り、京都、大阪へと向かう「ゴールデンルート」が観光ルートの王道でした。
しかし、最近では日本の根源的な良さを体感しようする観光客が増えているのです。最近では地方自治体が中心となって行っているものが多く、そのため官民連携が何よりも求められる分野となります。
海外では一足早く体験型インフルエンサープロモーションが進められているので参考にしてみましょう。
例1 インフルエンサー×工場見学ツアー(Chanel)
内容:インスタグラマーJessica Mercedes Kirschnerらをフランスの製造工場や花畑に招待し、製造工程を紹介。ツアー中の写真を#newchanel5付きで投稿。
結果:同じ#付きの投稿件数は1600件以上。新香水No.5 L’Eau に900万人へのメディアユーザーへのリーチを獲得。
例2 インフルエンサー×食事会(Lyfe Kitchen)
内容:自社商品の試食会を開き、雑誌編集者や食品に興味をもつスポーツ系企業等を招待。イベントについての記事をアップした。
結果:広告なし・完全口コミにより店舗が400店から1400店へと拡大。直接問い合わせ件数も急上昇した。
2. マイクロインフルエンサー起用型
インフルエンサーは知名度が高いほど影響力が大きいという訳でもありません。
知名度が中間レベルのインフルエンサー言わばマイクロインフルエンサーを起用することでROIを高めたり、親近感から生じる顧客の強い信頼を獲得することに繋がります。
また、ある特定分野に集中したインフルエンサーを起用することで専門性を高め、より感度の高い顧客層にターゲットを絞ることもできます。
フォロワー数は確かに重要な要素かもしれませんが、ここで注目していただきたいのがエンゲージメント率です。
エンゲージメント率はインフルエンサーの投稿数に対するフォロワーの「いいね」の割合を指します。 以下の表を見てみましょう。
引用:Digidayコーポレートブログより
表からわかるようにフォロワー数が多いほど、エンゲージメント率が下がっています。 「フォロワー数が多い=影響力が強い」と一概には言えないのです。
友達や家族による情報は信頼度が高いのと同じように、ある程度親近感の湧くインフルエンサーによる情報の方がフォロワーも信頼しやすいのでしょう。
マイクロインフルエンサーの利点をまとめると
- フォロワーとの距離が近いため、より高い信憑性が得られる
- ファン属性が明確化しているため、支持を得やすい
- いいね!やコメントなどコミュニケーションがとりやすい
などがが挙げられます。マイクロインフルエンサーはフォロワーとの心地よい距離感ゆえに大きな影響力をもつのです。
例1 専門性重視(Weber Shandwick)
内容:子供向けのココアを大人にも注目を集めるためアスリートや栄養士、フィットネスブロガー、研究者などに試飲してもらい、疲れをとるエナジードリンクとして当社のココアの概念を当社のHPやインフルエンサーのブログにて拡散。
結果:幅広いジャンルのバイヤーから問い合わせが増加した。
例2 エンゲージメント率重視(Try the World)
内容:契約金が高い芸能人と提携する代わりに、受信契約者数が400,000人のYouTuberのMissy Lanningに自社商品を使ったおもしろ動画の配信を依頼。
結果:一見プロモーションに見えない当動画は500,000件PVを記録。非常に高いROIを創出した。
3. キャンペーン連動型
セールや著名人とのコラボ商品のプレゼント等、キャンペーン情報の拡散にインフルエンサーの知名度を活用し、集客UPを狙います。
例1 セール×KOL (Daniel Wellington)
内容:David AmbarzumjanやAdriana Gastelum含む数千人のインフルエンサーと提携し自社商品の15%クーポンがダウンロードできるコード付きの写真をInstagramで投稿。
結果:スタートアップ時は15万ドルだった資産も5年内に2億2000万ドルへと成長。 利益は2014年から2015年の間に214%アップした。
例2 慈善活動×KOL(Boxed Water)
内容:国有財団とJamie King, Megan DeAngelis, Adian Alexanderらインフルエンサー3名が提携。#Retree のハッシュタグがついた投稿一つごとに2本ずつ植林活動を行うというプロジェクトを開始。
結果:プロジェクト開始一ヶ月後約2600人以上のインスタグラマーからの投稿がアップあれた。
4. 新商品PR型
インフルエンサーによる新商品名のハッシュタグ付き投稿などで情報を拡散し、新商品への注目を集めます。
例1 相互プロモーション【企業-インフルエンサー】 (Madewell)
内容:Stephanie Steriovski, Bethany Marieら5人のインフルエンサーと提携し、彼らのサイン入りトートバッグを発売。当社のInstagramやブログページではそれぞれのKOLの写真や紹介文を投稿し、KOLの認知と関心のアップを図ると同時に、インフルエンサーは自身のInstagram等に当社のトートバックを宣伝。
結果:100万人へのリーチを獲得。インフルエンサーのInstagramから企業のサイトへの導入率も高まった。
例2 パートナーシップ企画(Birchbox)
内容:26万フォロワーをもつ生活ブロガーEmily Schuman of Cupcakes and Cashmereとパートナーシップを結び、新商品に関する5枚の写真を自身のイInstagramで投稿。
結果:当投稿は18000件いいね!を獲得し、550,000人の消費者へのリーチを獲得した。
5. 顧客参加型“Instagramコンテスト”
見込み顧客を増やすために海外では多くの企業が使う手法の一つがInstagramコンテストです。これには顧客が参加しやすく企業が集客しやすい、という特徴があります。
エントリー法は以下の様に様々であり、当選者は企業の割引クーポン等の特典がもらえます。
コンテスト参加者の投稿をハッシュタグ検索やインサイトツールで分析することで顧客リサーチにつなげることができ、また審査員としてインフルエンサーを起用することによって広い範囲への情報拡散も期待できます。
- いいね!エントリー型
いいね!を押すことで応募が可能、最も手軽なエントリー手法。いいね!が増えてアカウントがアクティブになることで企業のイメージアップにもつながります。当選者は抽選で選出することが多いです。
- フォローエントリー型
企業アカウントをフォローすることで応募可。いいね!型より関心の高いユーザーにリーチでき。感度の高い顧客の分析ができます。
- アカウントタグ付けエントリー型
企業の投稿写真のコメント欄にタグ付けしたい友人のアカウント名(@アカウント名)をコメントすることで応募可。写真ポスト・コメント双方にタグ付けされたユーザーは更に他のユーザーをタグ付けすることで連鎖的にエントリーが増えていきます。
- 投稿エントリー型
ユーザー自身が企業指定のハッシュタグ付きの投稿をすることで応募可。ハッシュタグによる情報拡散で企業のInstgram内の認知を図ります。当選はその投稿のいいね!獲得数など企業独自の基準で選出します。
例 ハッピーキャンパスフォトコンテスト(マイナビ×亀田製品)
内容:ハッピーターンまたはハッピーターンのイメージキャラクターと撮影した写真を「#ハッピーターン100袋ほしい」のハッシュタグ付きで投稿し、最もハッピーな写真を投稿した者が当選者として選ばれる。写真は当会社のウェブサイトで公表され、入賞者にはハッピーターンがプレゼントされる。
結果:ハッシュタグの拡散力を利用し、顧客主要層である学生をターゲットにハッピーターンのリニューアルを宣伝。多くのリーチを獲得した。
5億人のプロモーション効果をもつInstagram
上記成功事例5選から、Instagramがインフルエンサーマーケティングにとても効果的であることはお分かりでしょうか?
Instagramのユーザー数は世界でなんと5億人!そのうち3億人は毎日利用しています。
写真がメインとなり、あまり言語を要さないことから国を問わず人気を博し、ユーザーの80%は米国外と多国籍において人気です。
Instagramのプロモーションにおける魅力をまとめると
- 世界的な普及により、多くのユーザーとつながれる
- #(ハッシュタグ)による、投稿の拡散と感度の高いユーザーへのリンクが容易
- HPなど詳細への誘導が可能
などがが挙げられます。
Instagramはその拡散性・普及率から、外国人に日本をアピールする大変有効な手段なのです。インフルエンサーマーケティングにおいて必要不可欠なツールとなることは一目瞭然です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
インフルエンサーマーケティングは5つの成功事例から分かるように
- インフルエンサーへの依頼内容
- インフルエンサーの起用対象
- プロモーション過程での顧客との接点の取り方
これら3要素によってそのプロモーション形態は大きく変わってきます。
またインフルエンサーマーケティングを行う上でハッシュタグを効果的に活用したSNS( InstagramやTwitterなど)の運用も欠かせません。
インフルエンサーマーケティングは顧客のターゲットや市場範囲に合わせて適切なアプローチで行えば必ず効果を生むプロモーションです。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
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