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韓国越境ECの市場規模や特徴、代表的なECサイトまでを韓国マーケティングのプロが解説します!

韓国ECの市場規模は2018年時点で約 10 兆 2350 億円であり、この数字は日本を超えています。また韓国のインターネット普及率は世界No.2です。
韓国に向けて越境ECを始めたいという企業様も多いのではないでしょうか?
この記事では、韓国越境ECの特徴や市場規模、代表的なECサイトまでを解説します!

韓国ウェブ事情の概要

韓国はインターネット普及率:95%、スマホ個人普及率:95%、ネットスピードは世界1位です。
これらの事実からも分かる通り、韓国は世界でも有数のインターネット大国です。
特にスマホの脅威的な普及により、ウェブは韓国人の日常生活の中に深く浸透し、今では日本人以上に韓国人にとってモバイルネットは欠かせない存在になっています。

韓国越境ECの市場規模

韓国のEC市場は2018年時点で約 10 兆 2350 億円。この数字は2013年と比較して2.95倍になっています。また2014 年に流通業全体の 30%を占めていたECの売上高は、2018 年には 37. 5%にまで達しました。今後もさらに市場規模の拡大が予想されます。
■参考
韓国における電子商取引(EC)市場調査 2020年3月
日本貿易振興機構(ジェトロ) ソウル事務所
デジタル貿易・新産業部 EC・流通ビジネス課
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2020/de7d0f19f355ec1d/korea_ec_202003.pdf

韓国越境ECの特徴

韓国越境ECには次の3つの特徴があります。

  • ①ECの区分ごとに様々なサイトが存在する
  • ②独自の決済システムの導入
  • ③製造領域への進出

それぞれについて解説します。

①ECの区分ごとに様々なサイトが存在する

上記画像のように、韓国では区分ごとに様々なECサイトが存在しています。
例えばオープンマーケットは日本でいうところの楽天、Yahooのようなイメージです。多数のネットショップを集めたインターネット上のデパートのようなものです。また専門モールは多様なカテゴリーを運営している総合モールとは異なり、特定のカテゴリーやコンセプトで指定したアイテムだけを専門的に取り扱っています。

②独自の決済システムの導入

様々なEC企業が、自分たち独自の決済システムを導入し市場の専有を狙っています。これは決済システム自体を普及させることにより、金融業界にも食い込めるという長期的な考えを持った戦略です。

③製造領域への進出

直接商品を作って自分のサイトで販売しているECサイトも存在します。アマゾンに自社PBが存在するように、韓国の企業もユーザーの定着化を狙ってPBを持っています。

韓国の代表的なECサイト

韓国で代表的なECサイトであるG-market、COUPANG、Tmonについてご紹介します。

G-market

G-Market は韓国のショッピングモールサイトの中でも市場規模がトップです。
電子商取引会社のeBay Korea 社が運営しており、2009年に米eBayが株の過半数を取得して子会社化しました。幅広いジャンルを扱っているので、どの企業でも出店できるような環境です。登録すれば出店することができますが、審査が厳しく中国語、英語、韓国語のみしか対応していないので、出店のハードルは少し高いかもしれません。

②COUPANG

COUPANGは2010年8月にオープンしたECサイトで、韓国のアマゾンと言われています。
年間売上高は4,000億円以上で、一番の特徴は「ロケット配送」という迅速配送サービスを提供しているところです。
注文した次の日に到着する発送システムを導入しています。これはCoupangが韓国の各地域に巨大物流ハブを保有しいるために実現しています。

③Tmon

月間訪問者数は670万人ですが、定期的に割引展開をしておりお得な買い物を求めるコアユーザーに重要視されている傾向があります。
商品カテゴリーも豊富ですが、食品配達や旅行パックなどのアクティビティ予約も扱っています。G-Market やCOUPANGと併用しているユーザーが多いです。

まとめ

韓国のEC市場規模は現在も増加し続けており、今後更に発展を続けることが予想されます。ぜひ今のうちから韓国越境ECに必要な情報収集をすることで、韓国進出に備えてみてくださいね。

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