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中国の11月11日は何の日?年間最大のネット通販・買い物デー対策を解説!!

中国向けビジネス、特に越境ECを展開するなら、11月11日は必ず押さえなければなりません。「独身の日」という、同国で年間最大のネット通販デーだからです。

2019年の同日には、アリババは開始1分で1,000億円を、そしてトータル4兆円以上の売り上げを記録。日本ブランドの商品もよく売れてました。

2020年も、ぜひ今から準備しておきたいところ。本記事では独身の日について、その概要や経済規模、売れ筋商品を紹介した後、コロナ禍を受けた2020年の展望や有効な施策を紹介していきます。

中国の11月11日は年間最大のネット通販・買い物デー

冒頭でもお話したとおり、中国で11月11日は「独身の日」という、年間最大のネット通販・買い物デーとされています。これにちなんで、アリババのT-mallや京東商城のJD.comをはじめとする同国のECサイトが大規模なセールイベントを開催。何兆円もの売上があがります。

独身の日は11月11日の数字が「1」ばかりなことに由来し、「光棍節」とも呼ばれます。もともとは南京大学の学生が1993年にはじめたイベントが発端なのだとか。

また買い物イベントだけでなく、独身者が集まるパーティーなども開かれます。

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2019年11月11日の中国:アリババの売上は4兆円以上!

2019年の独身の日には、中国のEC最大手であるアリババが4兆1,000億円を売り上げました。アリババ以外のEC大手も合わせると6.3兆円にもなるといいます。(*)

独身の日のような買い物デーであるアメリカのブラックフライデーでは、2019年にさまざまなEC全体で8,100億円を売り上げました。たしかに膨大な金額ですが、4兆円と比べると見劣りしてしまいますね。

ちなみに、アリババは2018年の独身の日に3兆3,000億円を売り上げ、これは当時の最高額でした。2019年には大幅に上回って+8,000億円。中国でネットショッピング市場がいかに急拡大しているかが伺えます。

*:中国企业网/4101亿! 星图数据独家发布双十一全网销售战报

売れ筋はデジタル製品、家電、コスメ

出典:同上

2019年の売れ筋は、1位が携帯電話・デジタル製品、2位は家電製品、3位は美容ケア製品、4位がアパレル、5位は靴・鞄でした。日本ブランドもよく売れていて、花王や資生堂、ムーニー、パナソニック、TOTOなどが売上1億元を達成しています(*)。

独身の日には、さまざまな商品が安くなったり、おまけ付きになったりしてお得に購入できます。そこで消費者は、前から欲しかった商品や買いだめておきたい商品を狙うわけですね。

*:经济观察网/品牌创新的力量:299个品牌迈入天猫双11“亿元俱乐部”

2020年の独身の日はどうなる?11月11日の中国を予想

ここまで2019年の数字を見てきましたが、2020年の見通しはどうなのでしょうか?

これを予想する上で参考になるのが、6月1日〜18日にかけて開催された「618セール」です。中国のEC大手・京東が自社設立を記念してはじめたイベントで、同社はもちろん、アリババなどもキャンペーンを打っています。

2020年の618セール期間では、京東のJD.comが4兆3,000億円を、アリババのT-mallは11兆1,700億円を売り上げました。両社とも過去最高記録です。

要因としては、

・コロナ禍による外出自粛でEC利用率が増加した
・各社が行政と合同で消費券を発行した
・ライブコマースの効果があがった

などが考えられます。

以上をみるに、11月11日にも2019年以上の盛り上がりが予想できるでしょう。中国向けECに取り組むのであれば、独身の日は無視できないイベントなのです。

参照:JETRO/6月ECイベントが好調、EC大手は過去最高の売り上げを記録(中国)

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11月11日の中国│押さえておきたいプロモーション策

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次に、独身の日対策としてやっておきたいプロモーション策を紹介します。

SNSプロモーション

1つめはSNSプロモーション。口コミを増やしたり、顧客と直接コミュニケーションをとったりするために、欠かせない施策です。

中国で普及しているSNSはWeibo、WeChat、QQ、RED、抖音(TikTok)、快手など。どれが良いかはブランドや商材のターゲットによるので一概には言えず、慎重に見極めなければなりません。

SNS活用で重要なのは、イベントの前に口コミを拡散させるなどして、種まきを完了すること。直前になって情報発信をはじめるのではなく、なるべく早くから仕込んでいくのです。

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KOL+ライブコマース

KOL起用したライブコマースも有効です。

KOL(Key Opinion Leader)とは、美容やガジェットなど特定分野の専門知識が豊富なインフルエンサーのこと。日本以上に口コミ文化が色濃い中国では、KOLのような影響力の強い人の情報が、消費者の購買を一気に促します。

そしてライブコマースとは、ネットの生配信で商品紹介をしたり視聴者の質問に答えたりするサービスで、ライブ配信とネットショッピングの誘導です。ライブ画面から直接買い物ができ、視聴者の離脱を防げる仕組みになっています。

ライブコマースで販売されるのは、コスメやアパレル、家電だけでなく、自動車や不動産までさまざま。独身の日にも、これら高額商品が売れたとのこと。

商材に合うKOLを見つけられるかが成否を決めるので、この手法を検討するのであれば、中国でのライブコマースに強みを持つ支援企業に問い合わせるのがおすすめです。

まとめ

今回は独身の日に開かれるECイベントについて、その概要や2019年の売れ行き、そして2020年の見通しなどを解説してきました。

中国のEC利用者は、まだまだ一・二級都市に集中しています。大手プラットフォームは三・四級都市にも進出してはいますが、この層にECが定着するのはこれからです。

中国向けECを成功させるために、11月11日を販路拡大や顧客獲得、実績作りの場として有効活用しましょう。

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