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中国ではインスタができない?使い方と代わりになるものを徹底解剖!

若い人たちを中心に人気のInstagram(インスタ)は、日頃のコミュニケーションツールとして、またビジネスツールとしても重要です。

一般ユーザーは、自分の日常を写真に収めて投稿し、フォロワーとの交流を深めますよね。企業やお店なら、自分のアカウントを持って情報発信することはもちろん、インフルエンサーと呼ばれる人に商品やサービスを紹介してもらうなど、活用方法は様々。

ですが、中国ではそのインスタが使えないという事実があります。中国国内のインターネットを、同国政府が検閲・規制しているためです。それでも、現地で使いたい人はいるでしょう。

そこで今回は、中国でインスタが使えない理由使えるようにする方法中国でインスタの代わりになるSNSについて解説していきます。出張や旅行前に現地のWeb事情を把握する上でぜひ参考にしてみてください。

なぜ見れない?中国でInstagram(インスタ)が使えない理由

先に述べたように、中国ではネット検閲というものがあります。GFW(グレートファイアウォール)という検閲システムにより、通信の自由が規制されているのです。

そのため、Instagramはもちろん、TwitterやFacebook、YouTubeやLINEなども、中国では利用できません。

なぜこのようなことをしているのかというと、中国にとって都合の悪い情報が出回らないようにするため。中国では、インターネットも国が主権を持つものだと考えられているのです。

Instagramの利用が難しい中国市場で、効果的なマーケティング戦略を立てたい方は、「中国人の爆買い”と”韓国人の爆買い現象の新トレンド”に関する詳細資料」はこちらと続けてご覧ください。

中国本土でInstagram(インスタ)を使うには:①VPN

「どうにかして中国でインスタが使えるようにする方法はないのか?」とお考えの方、実は『VPN(バーチャルプライベートネットワーク)』を活用すればそれが叶います。

ここからは、VPNについて詳しく解説していきます。

VPNとは?どんな人におすすめ?

VPNとはバーチャルプライベートネットワークの略で、仮想ネットワークのことを言います。

VPNを使えば、外国のIPアドレスを取得して検閲をすり抜けられるので、中国にある端末からでもインスタにアクセス可能となります。認証・暗号化・トンネリングの3つの技術により、セキュリティ面も万全です。

現地法人の担当者や、出張などで中国に滞在する人に向いていると言えるでしょう。

【2020年1月】安定して繋がるVPNサービスはコレ!

2017年にサイバーセキュリティ法が施行され、中国のネット規制がさらに厳しくなりました。そんな中で、2020年1月現在でも利用が可能となっているVPNをご紹介します。

【セカイVPN】

セカイVPNは日本・アメリカ・ドイツ・台湾・韓国にVPNサーバーが設置されているので、日本国内以外の情報も、中国にいながら得られます。日本語サポートもあり、安心して利用できます。

料金は、月額1,100円(税込み)。支払い方法は、クレジットカード支払い、NTT支払い(tabal・電話料金合算)、口座振替支払いから選択可能です。

無料体験からスタートさせ、無料体験終了にあたる2ヶ月後から課金が始まる仕組みとなっています。申し込み後、ログインIDとパスワードが発行されるので、支払い方法を選択。設定方法に従い利用開始となります。

【セカイVPNのサービス詳細はこちらから】

※他にはExpressVPNも有名ですが、現在接続が不安定という報告がありました。セカイVPNが今のところ最も安定しているでしょう。

VPNは中国で違法!?利用にリスクはある?

VPNを活用すれば検閲に引っかかりませんが、規制はますます強化されています。では、VPNは違法なのでしょうか。

結論から言うと、違法ではありません。しかし、中国政府公認以外のVPNを使うと、調査や処罰を受ける可能性があるので十分に注意が必要です。

認可外のVPNは長期的に利用しない方が良いでしょう。

↓関連記事↓
中国のグレートファイアウォールとは?仕組みと回避方法を徹底解説

中国本土でInstagram(インスタ)を使うには:②香港SIM

2つ目の方法として、香港SIMを使うというのがあります。具体的にどんな方法なのか、詳しく解説していきますね。

香港SIMとは?どんな人に向いてる?

香港SIMとは、香港の回線を使ってインターネットに接続する通信方式で、日本の通信キャリアの国際ローミングと同じ接続方法です。

「香港も中国にあたるのでは?」と思うかもしれませんが、香港はネット検閲の範囲外なので問題ありません。香港SIMを使えば、中国本土にいても香港から通信しているのと同じになるのです。

スマホをメインに使うのを想定している人や、その場でインスタをアップしたい人に向いているでしょう。

おすすめの香港SIMサービス

香港SIMを調べるとたくさんの種類のSIMを目にするでしょう。どれが良いのか分からない人のために、おすすめの香港SIMをご紹介します。

【中国聯通香港(China Unicom Hong Kong)】

・Amazonで手に入りやすい
・データ量は、2G、5G、7Gから選べる
・有効期限は8日間
・テザリング可能

【中国移動香港(China Mobile Hong Kong)】

・世界でもっとも利用者が多い
・データ量は、1.5G、3Gなど
・有効期限は10日間
・テザリング可能

China Unicomは、Amazonでも手に入りやすく利用者の多い香港SIMです。データ容量も2〜7Gまで種類があるので、自分が必要な分だけ選ぶと良いでしょう。

China Mobileは、世界で最も利用者数の多い香港SIM。50香港ドル(約700円)以上チャージすれば、有効期限が180日間に延びるため、長期で中国に滞在する人にもおすすめです。Amazonや楽天市場でも手に入ります。

香港SIMを使うときの注意点

香港SIMはとても便利ですが、注意点もあります。

第一に、SIMロックのないスマートフォンやタブレットでないと利用できない点。SIMロックを解除しておく、もしくはSIMフリーの端末を使うようにしましょう。

また、自分の端末の通信方式と周波数、そしてSIMが使うキャリアの確認も必要です。適当にSIMを使うと、「めちゃめちゃ遅い」「全くつながらない」ということになりかねません。

他には、本土のWi-Fiに切り替えてしまうと、その瞬間インスタが使えなくなってしまう点にも注意してください。

中国本土でのマーケティング施策をさらに掘り下げるには、「2度と戻らない”中国人の爆買い”と4年強の日本旅行難から開放された韓国人の”爆買い現象の新トレンド」に関して詳しく知ることができる資料をぜひダウンロードして参照してください。

Instagram(インスタ)の代わりになる中国発のSNS

VPNや香港SIMを使えば、中国でもインスタができるとお分かりいただけたかと思います。

しかし、中国国民が使うのは、やはり中国で認可されているSNSでしょう。現地で知り合った人たちとコミュニケーションをとるには、インスタ以外も必要です。

ここからは、インスタに成り代わる中国発のSNSサービスをご紹介します。

小紅書(RED):インスタとECサイトの融合

1つ目は、小紅書(RED)と呼ばれるサービスです。

若い女性に人気で、単に画像を投稿・共有するだけでなく、その画像とリンクしたECサイトから商品を購入できるショッピング機能も備わっています。

最近では、中国のKOL(キーオピニオンリーダー)と呼ばれる専門性の高いインフルエンサーが、企業の広告塔に頻繁に起用されるようになっています。

ただし、購入できる商品は小紅書の運営が直接仕入れているもののみとなっており、小紅書へ投稿されている製品すべてが買えるわけではない点に注意が必要です。

绿洲(OASIS):微博(Weibo)が作った中国版インスタ

绿洲も、小紅書と同じくEC機能を持つ中国発のSNS。微博という、同国最大のSNS・Weiboも手掛ける会社が運営しており、仕様は小紅書ともにインスタに非常に似ています。

微博のCEOがWeiboへ投稿した画像に、「绿洲アプリより」と小さく表示されているのを見つけたユーザーやメディアが、「微博からついに新しいSNSがリリースされた!」「招待制のアプリみたいだから、なんとかして招待されたい!」と、こぞって绿洲に飛びつきました。

新しい物や限定もの好きな中国人の間でバズり、绿洲はApplestoreの中国ダウンロードランキングでトップに立つほどまでになりました。

しかし、アプリアイコン画像が韓国の映画祭で使われたものと酷似していると炎上し、一時期アプリ自体がストアから削除されていたという経緯があります。

現在は一般開放されており、日本の電話番号からも登録可能です。ダウンロード数が伸びている、今注目のSNSと言えます。

抖音(TikTok):中国発のショートムービーアプリ

日本でも若い世代に人気のTikTokは、実は中国発のアプリです。著作権フリーで楽曲を利用できるのが利点でしょう。

リリース当初にTikTokで発信されていたのは、若い人が音楽に合わせて口パクしたり踊ったりするムービーがメインでした。が、今ではワンフレーズ英会話や料理の作り方紹介などが投稿されコンテンツ性が高まっており、その影響でますますユーザーが増えています。

モデルや、ファン数が多い人気のTikTokerを広告塔として起用し、商品やサービスをPRしている企業も少なくありません。

快手(Kuaishou):TikTokに並ぶ規模の動画アプリ

快手は、5~57秒の動画を投稿できる動画アプリ。「いいね!」やハッシュタグを付けられ、他のSNSにシェアできます。

同じショートムービー系アプリだと、日本ではTikTokが人気ですが、中国では快手も同程度にメジャーです。

TikTokと同様に言葉がいらないので、中国語に不安があっても企業PRに繋げられるでしょう。

中国発のSNSについてもっと理解を深め、新しい消費トレンドに対応した戦略を練りたい場合、「韓国人の爆買い現象の新トレンド”に関する資料」はこちらからご覧いただけます。

まとめ

通常、中国本土では使えないインスタですが、VPNや香港SIMを活用すれば閲覧可能になります。海外の情報をインスタから得たり、逆に海外へ情報発信したりできるので安心してください。

しかし、中国国内向けに使いたい場合は、インスタと合わせて中国発のSNSも活用しましょう。その方が、多くの中国人と関われるはずです。

本記事が、現地事情を掴む参考になれば幸いです。

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