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外国人に人気の宿泊施設とは?特徴や選ばれる理由を解説!

しかしこれまでと同じ集客方法では、効果的に外国人客を呼び込むことはできません。
外国人観光客に支持される宿泊施設の特徴を把握することで、インバウンド施策が効果的に行えるでしょう。

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外国人客に人気がある宿泊施設は、日本の和の雰囲気を醸し出すなど、内装や外装にこだわりを持つ施設も多いです。
さらに外国人が不自由なく滞在するだけでなくエンターテイメント性に優れており楽しめるような特徴を備えていることも。
この記事では、外国人客に人気の宿泊施設の特徴を分析し、実際に外国人客の集客に成功している宿泊施設の例からポイントを解説します。

外国人に人気の宿泊施設 特徴


外国人客が宿泊施設を選択するポイントとして、水回りの綺麗さや外国語での対応、日本文化体験の充実が重要視されています。
訪日外国人客にはホテルやシティホテルが宿泊施設として根強い人気ですが、上記のポイントを抑えた旅館や民泊も最近では外国人に広く受け入れられています。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

水回りがきれいなこと

訪日外国人の宿泊施設へのニーズ調査では、外国人観光客が訪日前に期待していたものとして、1位が接客(57.8%)、2位が「トイレ」(56.5%)、3位が「入浴」(48.7%)という結果になりました。(*1)
つまり外国人観光客は宿泊施設の水回りを重要視しているのです。
トイレが洋式であることを始め、トイレや水回りが清潔で綺麗かどうかは、外国人が気にかけている要素だと言えるでしょう。
先ほどの調査では、和式トイレの場合二度と使いたくないという割合が11.7%もいました。
観光庁の平成31年度の予算決定概要(*2)でも、インバウンド対策としてトイレのバリアフリー化が進められています。
旅館などを中心として、バリアフリー化されていないならば、トイレを改装することが必要なことが明らかです。
外国人が日本に滞在する時には、水回りを気にするので、宿泊施設としてホテルを選ぶことが多いのはデータからも理解できます。
*1:TOTO株式会社 訪日外国人の宿泊施設へのニーズ調査
*2:観光庁:平成31年度予算決定概要

外国語での宿泊案内

外国人が宿泊先として選ぶ施設には、外国語での宿泊案内があるという特徴もあります。
言語が分からない国に行く際、日本語表記があると安心しますよね。
外国人の立場からしても、宿泊施設に外国語表記があるのかは非常に重要です。
インバウンド対応に関するアンケート(*3)でも、外国人観光客獲得に向けた取り組みで効果が高いものとして、メニューや宿泊施設内の外国語表記が挙げられています。
逆に外国人観光客が宿泊施設を選ぶ際に、メニューや施設の案内が外国語表記されていない施設は選びたくないという傾向があります。
宿泊施設に外国語表記されていると、安心して滞在できるので、外国人観光客の人気を集めることができます。
*3:日本政策金融公庫 インバウンド対応に関するアンケート調査結果 (2018年4~6月期)

日本の文化体験

外国人に支持される宿泊施設のポイントとして、日本の文化体験ができることがあります。
外国人をターゲットとした宿泊施設の増加に伴い、日本の文化体験というエンターテイメントを付け加えた宿泊施設も人気があります。
後ほど旅館の見出しでも取り上げるTRT湯河原は主な例です。日本であることを感じさせる館内の内装や、和の雰囲気をふんだんに取り入れた客室などは、文化体験を楽しむことができる作りとなっています。
宿泊施設の内装などが工夫されているだけでなく、書道やコスプレなど、日本独自の文化体験ができるようにもなっています。
また株式会社おかげは、「おかげ庵」に滞在する外国人観光客向けにスマホ用アプリKyoto OKを提供。(*1)
宇治茶摘み体験、清水焼陶芸体験、サムライ体験、風呂敷包み方体験を提案できるなど、京都ならばではの文化や暮らしに根ざした旅行を提供します。
今後より多くのゲストハウスと提供して、外国人旅行客に京都の魅力を伝える計画が進められています。

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このような文化体験ができる仕組みがある宿泊施設やサービスは、外国人からも人気があるのです。
*1: 参考:訪日外国人向けに「体験型京都の旅」を提案するゲストハウスアプリ“Kyoto OK”をリリース

外国人に人気の宿泊施設 【ホテル】


外国人が日本で滞在する時には、ホテルが圧倒的な人気となっています。ホテルやシティホテルが好まれている傾向は、観光庁の宿泊旅行統計調査(*)からも明らかとなっています。
客室稼働率が高いのは、シティホテルの79.4%で一番高く、次にビジネスホテルが75.3%という高さを維持しています。
それに対して旅館は38.2%であり、全体からすると低い数値となっています。
また2018年に宿泊した外国人のうち、2916万人はビジネスホテルに滞在し、シティホテルには2749万人が宿泊しています。
旅館に宿泊した845万人と比較をすると差が明らかです。およそ7割の外国人がホテルに滞在しています。
今回は外国人に人気があるホテルを3つご紹介します。どのような特徴があるのか掘り下げてみましょう。
*観光庁:宿泊旅行統計調査

クラブメッド 北海道 トマム


引用元: クラブメッド 北海道 トマム
北海道に位置しているクラブメッド 北海道 トマムは、星野リゾート トマムの敷地にあり、アクティブに滞在したい外国人に特に人気のあるホテルです。
スキー場やプールなどの施設が併設されており、スキーレッスンも追加料金なしで受けることができます。
寿司や和食のほか、フレンチ、イタリアン、中華などが用意されているビュッフェも人気があります。マグロが解体されていることもあり、日本の食文化を肌で感じることも可能です。
全長80m×横幅30m日本最大級のウェイブプールがあるだけでなく、露天風呂を楽しむこともできます。
アクティブにスポーツを楽しむだけでなく、日本の魅力を楽しめるのが人気の理由です。

ザ・リッツ・カールトン 東京


引用元:ザ・リッツ・カールトン 東京
ザ・リッツ・カールトン 東京は、徹底したおもてなしのサービスが行き届いた、外国人観光客に支持される高級ホテルです。
外国人スタッフが多数勤務しており、コミュニケーションが問題になることもありません。
またこちらのホテルでは、増加する中国人ゲストに対応できるように、中国語研修を実施するなどクオリティの高いサービス提供を心がけています。
ヴィーガンなど菜食主義の外国人観光客に対応することができるように、レストランのスタッフと協力して、グルテンフリーの天ぷらを提供するなどきめ細やかなサービスが徹底されています。
言語だけでなく、食の面からインバウンド対策をしているのがザ・リッツ・カールトン 東京のポイントです。

大阪マリオット都ホテル


引用元:大阪マリオット都ホテル
大阪マリオット都ホテルは、大阪の天王寺からすぐの高さ300mの超高層ビル「あべのハルカス」に位置し、アクセスの良さが多くの外国人観光客から人気の理由です。
大阪観光に最高のアクセスを誇り、部屋からの景色が良く、サービスの良さが良い評判を集めています。
様々なテイストの部屋も用意されており、高級スイートだけでなく和の雰囲気を楽しめる部屋もあります。
便利の良い位置にありながらも、日本の雰囲気でリラックスできる環境も楽しめることが外国人から人気を集めています。

外国人に人気の宿泊施設 【旅館】


先ほどもご説明した通り、外国人が日本に滞在する時には、旅館は敬遠されがちです。
旅館は日本独自の環境の施設が多く、外国人観光客にとって長期間滞在するのは不便さを感じやすいようです。
長期間の滞在となると布団ではなくベッドで寝たいと思う方や、旅館では毎日旅館で食事をとる必要あり不便だと感じる方もおられました。
外国人から人気がある旅館は、こうしたニーズを考慮したことが人気のポイントです。
ベッドタイプの部屋を用意するというのも、一つの方法です。
また色々な食事を楽しみたいと感じている観光客の場合には、泊食分離を行い旅館で食事をするのではなく、周辺の飲食店を紹介するというのも人気があります。
3つの旅館のインバウンド対策を詳しく見てみましょう。

星のや東京


引用元:星のや東京
星のや東京は、連泊をする外国人が食事に飽きたという事態を避けるために、泊食分離をインバウンド対策として打ち出しました。
美味しい食事であっても、基本的なメニューが似ているのが旅館の特徴です。
そこで、星のや東京では素泊まりのプランを提供し、周辺の飲食店を紹介することで、様々な料理を楽しめるようにしています。
もちろん食事付きプランも用意することで、ニーズに合わせた選択ができる環境を提供。
同じ星野リゾート系列の、星のや京都では泊食分離を取り入れることで、最高で98%の稼働率を達成しています。
様々な日本の料理を楽しみたいという外国人観光客のニーズをくみ取ったプランで、人気を集め結果として稼働率を上げたよい例となっています。

カオサンワールド浅草 旅館&ホステル


引用元:カオサンワールド浅草 旅館&ホステル
カオサンワールド浅草 旅館&ホステルは、元ラブホテルという特徴を生かして、インバウンド訴求に活用した旅館です。
ラブホテルの雰囲気を感じさせるパネルディスプレイなどをそのままに、バックパッカー向けにドミトリーやアジアからの旅行客に好まれる個室が用意されています。
ラブホテルという日本の文化を感じてもらいながらも、多国籍の人に楽しまれる旅館にすることが目的で改装されています。
浮世絵チックな内装になっている部屋もあり、外国人が「日本」と聞いて思い浮かべる内装なのも人気です。
日本らしい和室だけでなく、洋室の部屋も設定されており、家族連れでの旅行でも満足されている部屋があります。
連泊が続くと時には自炊したいと思うこともあるものです。
その点、カオサンワールド浅草では共有スペースに調理道具や家電があるので、食材を買って調理することも可能。
自分で料理を楽しみたいという外国人観光客のニーズも満たしています。

TRT湯河原


引用元: TRT湯河原
TRT湯河原はインバウンド向けの、エンタメ旅館として注目されています。
インスタ映えをイメージした外観や内装が特徴となっている旅館で、外国人観光客に人気と話題の旅館です。
入口を入ったゲートは、京都伏見を連想させる作りです。エントランスに入ると、浮世絵が書かれた大凧がディスプレイされています。


館内には、様々な撮影スポットがあるので、日本の文化体験をしたいというニーズも館内で満たすことができます。
バックパッカー向けにドミトリーが設定されているのも特徴です。
個室でゆっくりしたいというニーズだけでなく、安く泊まりたいという方にも満足できる宿泊施設です。

外国人に人気の宿泊施設 【民泊】


これから宿泊施設として外国人に人気を集めていくであろう民泊。
日本でも2018年から「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が適用されることで、条件が緩和されるようになりました。(*1)
民泊は法も整備され、今後増々活用が期待される宿泊施設です。
民泊の場合には、特定のホストの部屋というよりも、サイトを通して予約を行います。民泊予約でおすすめのサイトを2つご紹介します。
*1:観光庁:住宅宿泊事業法(民泊新法)

STAY JAPAN


引用元:STAY JAPAN
STAY JAPANは「とまれる」が運営している民泊予約サービスです。
非合法の民泊を紹介するサービスがある一方で、合法であることに特化したサイトです。
日本で初めての公認民泊事業となっています。
日本を訪れる外国人に、古民家やマンションなどの空き部屋を活用して、生活体験ができるように宿泊場所を提供できるサービスです。
地方へのツアーを組み込んだり、施設開発事業に支援をしたりするなどして地元の企業との連携がされている会社というのが特徴です。
日本で安心して民泊を探すのであれば、合法民泊を探せるSTAY JAPANはおすすめのサイトです。

Home Away


引用元:Home Away
バラエティーに富んだ物件をオンライン予約できるサービスが特徴のHome Away。
2005年にアメリカでサービスを開始させたHome Awayは、実はAirbnbよりも早くある企業です。世界最大級のオンライン旅行会社エクスペディアの子会社でもあります。
多くある部屋タイプとして、別荘などをそのまま貸切るタイプが多くあるのが特徴です。
料金設定は、ホスト手数料が一律3%で、しかも特別ディスカウントなどがあります。

まとめ

外国人観光客増加に伴い、今後ますます宿泊施設が外国人のニーズに合わせサービスを提供する重要性が増しています。

宿泊施設のインバウンド施策についての詳細は、【導入事例 – ホテル椿山荘東京さま】の資料がご活用いただけます。こちらから無料でダウンロードできますので、ご覧ください。


依然としてホテルは外国人観光客から根強い人気ですが、旅館や民泊も工夫を凝らすことで稼働率を伸ばしています。
外国人の呼び込みは国内で宿泊事業を成功させるのにも重要なポイントとなってきます。
外国人に人気のある宿泊施設の特徴を考慮し、インバウンド対策をすることで、外国人からの良い評価を集めていきましょう。

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