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ホテル不足になるほど外国人観光客が増加!日本のホテル事情2018

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ここ数年の現象ですが日本の都市部や観光地のホテルの予約が取りづらいと感じた人も多いのではないでしょうか。

また数年前に比べてホテルの宿泊費が高騰していると感じている人もいるかもしれません。様々な要因が考えられますが急激な訪日外国人観光客の増加にホテルの客室数が追いついていないことは確実に影響しています。

訪日外国人観光客は2014年で約1300万人でした。しかし3年後の2017年度には2800万人を突破。わずか3年の間に訪日外国人観光客数は倍以上になりました。

一方、客室の数はほぼ横ばいです。これでは当然ゴールデンウィークや土日などの混み合う日はホテルの客室が足りなくなります。2020年にはオリンピックを控えた日本のホテル事情はどうなるのでしょうか。

本記事では、そんな今後のホテル事情を解説します。

インバウンド市場が活況で日本の客室不足問題が発生

 

訪日外国人の数が近年、急激に増加

訪日外国人の数は2008年から2011年のリーマンショックや東日本大震災の影響があった時期は伸び悩んでいました。

しかし2012年以降から訪日外国人観光客は増加。800万人台、1000万人台、1300万人台と1年ごとに増加。そして2015年には急激に伸びて1900万人を超えました。

2015年はアウトバウンドとインバウンドが逆転した年として観光業界では話題になりました。

そして直近のデータ2017年の訪日外国人観光客は2800万人を超えました。

短期間の間に急激に訪日外国人観光客が増加したことが日本のホテルの宿泊需要のバランスを崩す原因となりました。

客室の数は横ばい

客室数の観点から客室不足の問題を紐解いてみましょう。施設数ではなく客室数で見たほうが、宿泊需要に応えられるキャパシティを把握しやすいためです。

2010年ですと旅館の客室数もホテルの客室数もそれぞれ約80万室でした。旅館とホテルの合計が160万室ほどです。

その後、ホテルの客室数が増加し旅館の客室数は減少していきます。2016年度ですとホテルが約85万室。

一方で旅館が約70万室。合計すると155万室程度です。つまり訪日外国人数は増加する一方でホテルと旅館の客室数の合計は横ばいだったのです。これでは客室が不足するのも無理はありません。

日本でホテルの開業ラッシュ

 

ホテル不足解消のためホテル開業ラッシュが起きる

訪日外国人観光客数の急激な増加に後追いする形で近年はホテル開業ラッシュという現象も見られます。訪日外国人観光客の増加でホテル需要が見込めるからです。

しかし理由はそれだけではないようです。日本の少子高齢化は生産人口の減少に繋がります。現役の働き手が減るとオフィスビルの需要も頭打ち。

そこでオフィスビルを改装してホテルにする動きもあります。訪日外国人の増加への対応とオフィスビルの将来的な需要低下の背景から現在、ホテルの開業ラッシュが進んでいるのです。

ホテル開業ラッシュで日本の客室が供給過剰になる可能性

 

ホテル不足の次はホテル余りになるかもしれない

ホテル不足は近い将来、解消される見込みです。何故ならホテルが開業ラッシュで客室数が増えているからです。

客室不足の問題は解決するのですが、次は開業ラッシュでつくったホテルの供給過多の問題が起きる可能性があります。

ホテルの開業ラッシュによって訪日外国人観光客の需要を吸収することができる反面、インバウンドのブームが終わったり、客室数が需要以上に増えすぎたりすると今度はホテルの部屋あまりが社会問題になりそうです。

しかし客室不足の問題が解決されるのも時間の問題というポジティブな見方もできます。

2020年の日本のホテル事情はどうなる?

2020年には客室不足は解消される見込みも。オリンピック時は不足の可能性

2020年は東京オリンピックです。オリンピック開催の時は宿泊施設の特需が予想されます。2020年までにホテルの開業ラッシュで部屋が増えたとしても、オリンピック特需の時は客室不足が予測されます。

しかし特需はあくまでも特需。オリンピック期間が終わってしまえば客室が今度は余ってしまう可能性もあります。

オリンピックの限られた期間のためだけにホテルや旅館の客室数を増やすのも問題です。

一時的な客室不足は民泊で対応すれば問題ない

客室不足を弾力的に民泊を活用することで解消すれば良いという意見があります。

一時的な需要に対応するためだけに本格的なホテル建設は合理的ではありません。そこでオリンピック特需の時に民泊の手助けを借りるというアイデアがあります。

2020年にはホテル開業ラッシュで十分に普段の訪日外国人観光客需要に応えられるのでしたら、わざわざオリンピック特需のためだけにホテルを建設する必要はありません。

訪日外国人観光客増加による日本の客室不足は一時的な問題

オフィスビルからホテル建設に力を入れる建設業界の動向や訪日外国人観光客を見込んでのホテル開業の流れもあり、日本の客室不足は近い将来、解消される見込みです。

宿泊者側の視点から見れば、やっと予約が取りづらい状況や宿泊費の高騰がおさまると思うかもしれません。

しかしホテル不足・旅館不足のおかげで経営が成り立っていたような宿泊施設は生き残るために、さらなる企業努力をしなければならないともいえます。

訪日外国人観光客に求められる宿泊施設とは

日本食を楽しめるかどうか

外国人観光客が日本で何をしたかを表す統計によると「日本食」を食べたことが上位。観光できている訪日外国人観光客にとって何を食べるかは重要です。

せっかく日本に来たのだから日本食を楽しみたいと考える観光客は多いはずです。日本食を気軽に楽しめる環境を提供できる宿泊施設は訪日外国人観光客に人気が出るポイントになるのではないでしょうか。

もちろん日本食を選択肢として提供でき日本食以外の食事も提供できる方が望ましいです。例えばムスリムの観光客に配慮したハラール食を提供できるなどのサービスがあると喜ぶ観光客もいるかもしれません。

ショッピングに便利な立地

日本でのショッピングは訪日外国人観光客の楽しみの1つ。ショッピングに便利な立地であることは宿泊施設の強みになります。東京や大阪の中心部のホテルは観光だけでなくショッピングにも便利。

ショッピングに便利な宿泊施設は、それだけでも強みになります。

自然・景勝地観光を楽しめる

日本の自然・景勝地を楽しみたい需要もあります。自然や景勝地を楽しめる観光地にある宿泊施設は人気があります。例えば富士山の観光に便利なホテルだったり、高野山の自然やアクティビティを楽しめる宿坊は外国人観光客に根強い人気があります。

安く泊まれる宿泊施設にも需要がある

宿泊費を安く抑えたいと考える訪日外国人観光客もいます。ゲストハウスや民泊にも最近は外国人観光客が増えています。バックパッカーや若者でコストを抑えながら旅行を楽しむスタイルの外国人も大勢います。

外国語に対応しているかどうか

外国人にとって日本語は難しい言語です。ひらがな・カタカナ・漢字と文字の種類も多く少し勉強しただけでは習得が難しい言語です。

そのため外国人観光客フレンドリーな多言語対応をしている宿泊施設は、それだけも強みになります。例えば日本のとある神社が神主がタイ語を話すだけで、その神社にタイ人観光客が増えたという事例があります。

日本文化を体験できるかどうか

日本文化を体験できるかどうかも宿泊施設のPRポイントになります。例えば日本の温泉や、寺泊で座禅ができるなど日本ならではの体験を求めている外国人もいます。

インバウンド需要だけで集客できていた宿泊施設も企業努力が必要になる

今後、ホテル開業ラッシュに伴い宿泊施設の需給バランスも調整される見込みです。そのため客室不足が解消されたらインバウンドの客室不足だけで集客できていた宿泊施設も競争にさらされることになります。

だからこそ訪日外国人観光客を集めている宿泊施設は数年後を見据えてマーケティングや企業努力をする必要があるのではないでしょうか。

まとめ

最近は訪日外国人観光客の増加に伴い客室不足気味です。

しかしホテルの開業ラッシュもあり数年後には宿泊施設不足は解消される見込み。インバウンドで集客できている宿泊施設も今後は競争にさらされることになる可能性があります。

だからこそ宿泊施設も数年あとを見据えたマーケティングが必要になるのではないでしょうか。


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