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中国の祝日には春節や清明節などいくつかありますが、その中でも大型連休として知られるものの1つが『国慶節(こっけいせつ)』です。
1週間近い大型連休となるため、日本にとってのゴールデンウィークのようなものですね。
最近はこの大型連休を利用して日本を訪れる中国人も多いので、その期間にキャンペーンを行うなどの販売戦略を企てる日本企業も増えています。
そのため、「中国の祝日なんて関係ない!」と言わず売上アップのチャンスとしてしっかり国慶節について知っておきたいですね。
そこで今回は、国慶節とは何か、何連休あるおやすみなのかという国慶節の基本情報から、2020年はいつからいつまで連休となるのかなどを解説します。
国慶節とは?意味、読み方
国慶節とは、中華人民共和国の建国宣言をした日。
つまり、『建国記念日』です。
国慶節は10月1日に定められた祝日ですが、その前後の1週間を連休としている中国企業が多いため大体7~8日程度の休暇を設けるのが一般的です。
<国慶節の基本情報>
また、中国だけでなく台湾にも国慶節があります。
台湾では『双十節(そうじゅうせつ)』とも呼ばれ、日にちは10月10日です。
2020年の国慶節はいつからいつまで?
国慶節となると、大型連休を利用して日本を訪れる中国人がたくさんいます。
日本企業にとっては売上アップのチャンスとなるため、できるだけ早くから戦略立てをしておきたいですよね。
では、2020年の国慶節はいつからいつまでなのでしょうか?
- 中国:10月1日(木)~10月8(木)
- 台湾:10月9日(金)~10月11日(日)
2020年の中国は、たまたま『中秋節(ちゅうしゅうせつ)』という別の祝日と重なる関係で8連休となります。
ただ、台湾の場合は3連休と日にちが異なるため、混同しないよう注意しましょう。
国慶節の経済効果
普段忙しくてなかなか旅行に行けない中国人も、この時ばかりは財布の紐を緩めて楽しいひと時を過ごします。
では、国慶節によりどの程度の経済効果が見られるのか、過去の数字から見てみましょう。
参考:訪日外国人消費動向調査 | 統計情報 | 統計情報・白書 | 観光庁
※2016~2019年速報値
こちらのデータは、国慶節の連休が含まれる10~12月中に日本を訪れた中国人の消費額データです。
毎年3,000億円近くの消費が見られますが、特に多かったのは2017年。
この2017年は、中秋節と重なり8連休となった年です。
2020年も同様に8連休となるため、例年より大きな経済効果が期待できます。
引用:訪日外国人消費動向調査 | 統計情報 | 統計情報・白書 | 観光庁
※2019年1月速報値
また、訪日外国人の消費額を国別で比較すると、中国人の消費額は全体の約3割。
他国の観光客より圧倒的に日本でお金を使う割合が多いため、多くの中国人が日本を訪れる国慶節の時期に集客に成功した企業は大きな恩恵を受けています。
国慶節の人気の過ごし方
何日もの連休があると、誰だって気持ちがうきうきとしますよね。
ゴールデンウィークなどの大型連休前には、思わずカレンダーやスケジュール帳と睨めっこしてしまう日本人も多いでしょう。
それと同じで、国慶節となると多くの中国人が大型連休の過ごし方を考えます。
忙しくて普段できない買い物や旅行を楽しむ方もいれば、あえて人ごみを避けてのんびり過ごす方もいて様々です。
では、国慶節の人気の過ごし方にはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的な内容を3つ紹介します。
国内観光に行く
中国は約960万㎢の世界で4番目に面積が大きい国。
約38万㎢しかない日本のように自国全域を観光するのは容易ではありません。
そのため、国慶節の連休を利用して国内観光を満喫したいという中国人が多いのです。
お祭りムードが漂う国慶節中の中国では、7座席以下の自動車の高速道路料金が無料となります。
高速道路が無料で乗り放題と分かれば旅費が浮くので、国内のいろんなところに行きたくなる気持ちも分かりますね。
また、高速道路だけでなく一部の観光地で料金を無料あるいは値下げしているところもあります。
普段よりお得に中国国内を観光できる環境が整っているため、マイカーで旅行に出かける中国人は多いですよ。
海外旅行に行く
大型連休を利用して思い切って海外旅行に行く中国人も多く、その数はなんと700万人を超えると言われています。
中国の祝日はいくつかありますが、その中でも大型連休と言えるのは旧正月である『春節』と『国慶節』の2つのみ。
忙しい日々を送る社会人にとって、1週間近くの連休というのはなかなか貴重です。
だからこそ、「普段はできないことをやりたい!」という気持ちから海外旅行に出かける中国人が多く見られます。
中国でのんびり過ごす
「連休だからこそのんびり過ごしたい!」
そんな思いから中国に留まり、ゆったりとした時間を満喫する中国人も増えています。
中国は人口が多いため、町中に人が溢れているのが日常の風景。
オフィス街やセール中のスーパーなどに行けば、いつも多くの人で賑わっています。
しかし、毎年国慶節の時期になると多くの中国人が海外旅行に出かけるので、中国国内は比較的静かです。
普段とは違う静かな雰囲気を楽しめることから、のんびりとデートをするカップルやお弁当を広げてピクニックを楽しむ家族連れが見られます。
また、「人ごみが苦手」「お金を使いたくない」などの理由から国慶節でもアクティブになれない中国人も少なくありません。
その上、国慶節が終われば年末に向けて大忙しとなる中国企業も多いため、国慶節を休息時間にあてるという堅実な過ごし方も人気です。
国慶節での人気の旅行先
中国人が選ぶ海外旅行の行先で一番人気は日本です。
その理由には「近場で行きやすい」という物理的な理由の他に、日本文化に魅力を感じている、メイドインジャパンの製品を買いたいなどもあります。
国慶節中にどの県に中国人観光客が集中するかを知っておくと、その地でイベントやキャンペーンの開催を企画し売上アップを狙うことが可能です。
全国展開している企業であれば、どこの支店あるいは店舗に注力すべきかを的確に見極められるでしょう。
そこでここからは、中国人観光客が選ぶ日本国内の人気都道府県を紹介します。
【大阪府】観光スポットが充実
大阪は日本人からも人気の観光スポットです。
そのため、宿泊施設や娯楽施設、グルメなどが充実しているのはもちろんWi-Fiの充実度が高いなど観光するのに快適な環境が整っています。
特に、異国の地で不安を感じている中国人はスマホでいろんな情報を検索しながら旅行することも多いため、Wi-Fi環境が整っているのは非常に助かりますよね。
また、大阪は京都や奈良への観光ツアーの拠点にもなっているので、大阪だけでなく周辺地域にも足を運びたいと思っている中国人から人気です。
大阪のインバウンド集客における対策や成功事例などが下記で詳しく紹介されているので、ぜひこちらも参考にしてください。
大阪のインバウンド需要が増加中!外国人観光客が集まる5つのポイント
【神奈川県】国慶節を日本人と楽しめる
神奈川には有名な観光スポットに横浜中華街があります。
美味しい中華料理が楽しめるだけでなく、雰囲気も中国文化を意識しているため安心感があると人気です。
また、横浜中華街では国慶節の時期にお祭りがあります。
日本人と中国人がともに盛り上がれるので、自国の国慶節のお祭りとは違う雰囲気を楽しめますよ。
【静岡県】日本文化に触れられる
静岡は日本文化の宝庫と言っても過言ではない県です。
「日本製の商品を買いたいだけ!」「好きなアイドルのコンサートに行きたい!」などではなく、日本を観光するために旅行に行くのであれば無視できない県ですね。
一番有名なところを挙げると富士山があります。
日本一の高さ、美しさを誇る富士山を一目見てみたいと中国人から人気です。
また、有名なアニメ・マンガ作品のゆかりの地でもあることから日本のアニメ・マンガ文化が好きという中国人も多く集まります。
国慶節でインバウンド客を呼び込む方法
インバウンドとは、ビジネス分野では「外国人が訪日すること」を指します。
国慶節中は多くの中国人が日本を訪れます。
そのため、普段は日本人顧客がメインとなっている企業も、国慶節を機に中国人顧客が増えて売上アップが見込めます。
また、日本の商品・サービスの良さを中国人にも知ってもらうことでファンが増え、企業評価を上げることも可能です。
売上・評価アップの両方が期待できると分かれば、なんとしてでもインバウンド客をゲットしたいですよね。
では、国慶節でインバウンド客を呼び込むためには具体的にどのような対策をとれば良いのでしょうか。
事前プロモーションに力を入れる
インバウンド客を集客するためには、まず商品やサービスについて知ってもらう必要があります。
中国インバウンド集客における具体的な成功事例や戦略に関しては、LIFE PEPPERが作成した詳しい資料セットを無料でご提供しています。日本企業として強固な立場を築くための洞察を得るには、ぜひこちらからダウンロードしてご覧ください。
そこで力を入れるべきなのがプロモーションです。
効果的なプロモーションを行うことで、普段接点がない中国人であっても商品やサービスを認知してもらえます。
認知度が上がればお店への訪問率・購入率も上がると期待できるため、しっかりとPRを行いましょう。
例えば、
- 中国人インフルエンサーにSNSで拡散してもらう
- 中国人ユーザーが多い動画サイト『Youku』で商品動画をアップする
- 中国の検索サイト『百度』などを利用して広告を出す
中国人向けのプロモーションなので、日本のSNSや動画サイト、検索サイトではなく中国人ユーザーが多い媒体を選びましょう。
また、国慶節中は飛行機や宿泊施設が予約でいっぱいになる可能性があることから、比較的早い段階で旅行計画を立てている方が多くいます。
そのため、プロモーションもできるだけ早くに行うよう意識しましょう。
中国プロモーションにおいてはこちらの記事にも詳しく書かれているので、ぜひ参考にしてください。
中国語対応などの安心感を与える
海外旅行の不安要素として挙げられるものの1つが文化の違いです。
言葉をはじめ、商品の購入の仕方や公共交通機関の利用方法など、日本文化を知らない中国人からすると不安に思うのも無理はありません。
このような文化の違いをできるだけ取り除いてあげると安心感を得られるため、お店に足を運んでくれやすくなります。
例えば、
- 中国語を話せるスタッフを常駐させる
- 店頭や店内に中国語表記の案内を出す
- 通訳機能を持つデバイスを用意しておく
- WeChat PayやAlipayなどの中国で人気のモバイル決済アプリに対応させる
このような工夫をすると、中国人観光客もその企業に対して好印象を抱いてくれるでしょう。
「郷に入っては郷に従え」
日本に観光に来るなら日本の文化を学び、日本のルールに合わせるのが当然という考え方も決して間違いではありません。
しかし、インバウンド客を獲得するためには中国人の文化や異文化に対してどのような不安を抱えているかを考えて親切な対応をしてあげることも大切です。
また、中国人観光客が情報収集の際に安心してHPを閲覧できるよう中国語Webサイトの制作も行っています。
詳しくは下記のURLをご参照ください。
クーポンを配布する
最近はお得に海外旅行を楽しめるパックやツアーがたくさんありますが、交通費や宿泊費、食事代などいろんな費用を考えるとある程度まとまったお金が必要です。
そのため、少しでも安く旅行を楽しめるようお得情報を検索する方が多く見られます。
そこで有効なのがクーポンの配布です。
気軽に使えるクーポンを配信していれば、お得感を得られるだけでなく「こんなに安くなるなら行ってみよう!」などの好奇心を煽ることもできます。
幸い、現代では国境と関係なく情報配信ができるSNSがたくさんあるため、簡単にクーポンの配布が可能です。
例えば、中国人ユーザーが多いWeChat。
日本でいうLINEのようなもので、中国人がもっとも使っているメッセンジャーアプリと言っても過言ではありません。
このようなSNSでクーポンを配布すれば、ユーザーが多い分高い集客効果が見込めます。
クーポンの効力やインバウンド集客の成功事例を探し、具体的な施策を学びたい方は、LIFE PEPPERがご用意した3点資料セットをダウンロードして参考にしてみてください。
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国慶節中の海外旅行先で一番の人気は日本です。
この時ばかりは財布の紐を緩めるという中国人観光客も多いため、日本企業としてはしっかりインバウンド集客を上げていきたいですよね。
ただ、インバウンド客の獲得に目を向けている日本企業はたくさんあります。
ライバル会社に負けないようしっかり戦略をねらなければなりませんが、具体的にどのように戦略立てをすれば良いか分からないという企業も多いでしょう。
そんな悩みに寄り添い、手厚い支援をしてくれるのが株式会社LIFE PEPPER。海外マーケティングやインバウンド集客の戦略支援を行っており、6年間で600社以上の支援実績を持つ実力派企業です。
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