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海外で流行りのSNSの種類は何?各国の人気ランキングをご紹介&日本企業の海外SNS戦略まとめ

今日、世界中の全ネットユーザー45億人のうち、84%にあたる38億人が、何らかのSNSサービスを利用しています。日本でも、全人口の65%が使っているとのこと。

膨大な数のユーザーがいるだけあって、SNS自体も、様々なプラットフォームがリリースされています。そして、日本ではそれほど使われないFacebookが、台湾では90%近い利用率を誇るように、各国で主流のSNSは異なるのです。

なら実際のところ、海外諸国ではどんなSNSが普及しているのか。今回は、広告会社「We Are Social」発表の資料を元に、インバウンド客数が多い中国・香港・韓国・台湾・アメリカの5カ国+日本の人気SNSランキングをご紹介します

プロモーションに際し、各国のSNS事情を把握するための参考にしてみてください。

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海外との違いは?日本で人気のSNSランキング

出典:We Are Social/DIGITAL 2020: JAPAN

海外のランキングを見る前に、日本の利用率上位を把握しておきましょう。

1位:YouTube
2位:LINE
3位:Twitter
4位:Instagram
5位:Facebook

「YouTubeはSNSなの?」と思われるかも知れませんが、「いいね」やコメント、シェアといった機能を持つため、最近では広義のSNSに含まれるようになりました。ホームやタイムラインがSNS機能にあたるLINEも同様です。

本題に戻りましょう。日本のSNSランキングの特徴は、以下の点が挙げられます。

・LINEが広く普及している
・Twitterの割合が他国よりも高い
・Facebookの利用率が他国に比べ低い

LINEが普及してから、プライベートでメールをあまり使わなくなった人も多いのでは。海外でも、各国でLINEと似たアプリが上位に食い込んでいます。

また、日本での人気がTwitter>Facebookである理由として、匿名文化と、少ない文字数で伝えられる表意文字の存在が挙げられます。近年はInstagramがシェアを拡大中ですが、日本で歴史のあるTwitterには、まだまだ追いつけていません。

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海外のSNS流行事情:中国

出典:We Are Social/DIGITAL: 2020 CHINA

次に、中国を見てみましょう。

1位:WeChat
2位:Sina Weibo
3位:Baidu Tieba
4位:Xiaohongshu
5位:Tencent Weibo

あまり馴染みのないサービスが並んでいます。グレートファイアウォールが外国のサービスを遮断しているため、この国には特有のSNS文化が存在するのです。

聞いたことがないものも多いと思いますので、1つ1つ軽く解説していきますね。

1位のWeChatは、中国版LINEとも呼ばれる、テンセント運営のSNS・メッセージアプリです。「モーメンツ」というTwitterやFacebookのような投稿共有機能や、QRコード決済システム「WeChatペイ」といったマーケティングに有用なツールも実装しています。

2位のSina Weiboは、上海の新浪公司が運営するSNSサービス。Twitterと機能やUIが似ていることから、中国版Twitterとも呼ばれます。近年では、長文投稿機能や、アリペイと紐付いたEC機能なども実装されました。

「Weibo」は中国語で「微博」と書くのですが、これは「マイクロブログ(短文つぶやきサイト)」を意味する一般的な言葉であり、実は新浪公司以外も微博プラットフォームを提供しています。ランキング5位にある、テンセント提供のTencent Weiboもその一種です。しかし、シェアは新浪公司のそれがダントツであるため、単に「Weibo・微博」と言うと、「Sina Weibo(新浪微博)」を指す場合がほとんどになります。

3位のBaidu Tiebaとは、中国最大手の検索エンジン運営企業・Baiduが開設したBBS形式のコミュニケーションサービスのこと。話題があればスレッドを立て、他のユーザーと話したり議論したりできます。中国版2ちゃんねるのイメージがしっくり来ますね。

4位のXiaohongshuは、REDとも呼ばれる、インスタとアマゾンをかけ合わせたようなSNSです。アップする画像や動画をEC機能と紐付けることで、RED内だけで購入〜決済まで完結させられるようになっています。20代の若い女性から特に支持を集めており、日本製品だと化粧品や日用品が売れ筋です。

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海外のSNS流行事情:香港

出典:We Are Social/DIGITAL 2020: HONG KONG

香港のランキングはこちら。

1位:Facebook
2位:YouTube
3位:WhatsApp
4位:Instagram
5位:WeChat

歴史的経緯から欧米文化が浸透している上、グレートファイアウォールの範囲外である香港のランキングは、本土とは全く違いますね。4位までが外国産サービスです。

日本と比べると、FacebookとInstagramの利用率の高さが目立ちます。一方、Twitterはトップ5にランクインしていません(8位・30%)。

3位のWhatsAppは、知らない方も多いと思われます。Facebook運営のメッセンジャーアプリで、実はこのジャンルでは世界シェア1位です。LINEよりもシンプルで、スタンプやタイムラインの機能がありません。また、WhatsAppはPCでの使い勝手も良く、ビジネスのやりとりでもチャットワークやSlackのような感覚で頻繁に活用されています。

メッセージのやりとりは、香港ではWhatsApp、本土ではWeChatが主流。他のSNS事情も大きく異なるため、プロモーションの際は、香港と本土を分けて考えなければなりません

海外のSNS流行事情:韓国

出典:We Are Social/DIGITAL 2019: SOUTH KOREA

次に、韓国のランキングを見てみましょう。

1位:Kakao Talk
2位:YouTube
3位:Facebook
4位:Instagram
5位:Kakao Story

1位のKakao Talkは、同国のカカオ社が提供するメッセンジャーアプリです。LINEと同じくメッセージの送受信や通話、スタンプの機能を持ちますが、カカオトークはタイムラインを備えていないなど、少し使用感が異なります。

5位のKakao Storyもカカオ運営で、UIや写真メインの仕組みがインスタとよく似たサービスです。韓国のユーザーは、カカオストーリーには「風景・ペット・子供」の写真を、インスタには「食べ物」の写真をよく載せる傾向があります。両アプリには共通点が多いものの、投稿されるコンテンツは若干異なるようですね。

ちなみに、日本で人気のTwitterは、韓国だと6位でした(30%)。

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海外のSNS流行事情:台湾

出典:We Are Social/DIGITAL 2019: TAIWAN

続いては台湾です。

1位:YouTube
2位:Facebook
3位:LINE
4位:Facebook Messenger
5位:Instagram

Facebookの利用率が日本の3倍。台湾はFacebook王国と言えるほど、世界的に見ても高い利用率なのです。よって台湾人向けプロモーションにFacebookは欠かせないわけですが、アルゴリズム上、FacebookのTLには公式アカウントよりも友人やグループの投稿が優先表示されるため、企業や店舗がユーザーへリーチしにくくなっています。インフルエンサーや広告を絡めたいところですね。

また、Facebookと紐付いたメッセンジャーアプリ・Facebook Messengerも、なかなかのシェアを持っています。とは言え、メッセージのやりとりや通話は、日本と同様にLINEが主流のようです。

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海外のSNS流行事情:アメリカ

出典:We Are Social/DIGITAL 2020: THE UNITED STATES OF AMERICA

最後に、アメリカのランキングを。

1位:YouTube
2位:Facebook
3位:Facebook Messenger

4位:Instagram
5位:Twitter

「Facebook離れ」がアメリカで話題になって早数年。このアプリは、なんだかんだで高い利用率を保っています。ところが、18〜29歳の若年層のうち44%が、2018年にFacebookをスマホから削除したという報告も(*)。ユーザーデータ流出などの不祥事が原因の1つでしょう。

その隙間を埋めるように、インスタやランク外のSnapchatなどが勢力を拡大しています。もっとも、Facebookの影響力は依然として強いので、米国向けマーケティングでは無視できません。活用する価値はまだまだ十二分にあります。

*:Pew Research Center/Americans are changing their relationship with Facebook

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海外各国のSNS人気ランキングのまとめ

今回は、海外各国のSNS人気ランキングをご紹介しました。

利用率の差こそあれ、中国以外では、YouTube・Facebook・Instagramの3つは常にランクインしていましたね。ただ、残り2つは国によってまちまちで、各国のSNS事情が伺い知れる面白い結果だったのではないでしょうか。

そして、今回見た各国の違いは、企業がメッセージを発信する時の媒体選びにも影響します。ぜひ本記事を足がかりに、各SNSの特徴やユーザー属性などを細かく洗い出し、自社にとって最適な媒体を見つけてください。

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